5章:全てはこの為に
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ケイドは怪我を多少しているが致命傷と言えるものではないことにミソラはホッとした顔をして彼に手を差し伸べる。
「助かった」
ドローンを途中から支配していたのが誰なのか解っているらしいケイドはミソラに礼を告げるが、それに対してミソラは気にしないでくれと言うかのように微笑みながら首をゆるく振った。
「コグマンだったな?お前は何しに俺達の所に来たんだ?今すぐ理由を教えてくれないのなら俺はお前の主人には会わないぞ」
『・・・致し方ありませんね。私は貴方の持つソレを追ってきました。そしてソレは貴方を追っている。ソレは貴方が使命を果たすまで貴方の側に常にあります』
コグマンが指さした先にあるのはケイドの手にある掌サイズの金属のプレートだった。
「ケイドさん。それは?」
「イザベラを助けた後に重傷を負ってたトランスフォーマーが居ただろ?ソイツが持ってた物だ。いつの間にか俺の側にあってな・・・そういえば、メガトロンもコレを探していたようだった。えぇっと確か、タリスマンと呼んでいた」
メガトロンが欲しがるのだから余程価値のあるモノ、もしくは重要な何かなにかなのだと理解したミソラの顔が曇る。
「今すぐソレは捨てた方が良いと思います」
これ以上厄介な事に、それこそ命の危機にさらされる前に。
そうミソラが提案するとケイドは同意するかのように頷き、掌にあったそれを放り投げようとした時だ。
自分が捨てられると悟ったタリスマンはその形を変化させるとケイドの服の中に滑り込む。
「うわっ!?なんだこれ!?気持ち悪い!!!」
がさがさと服の中で動くタリスマンに対しケイドは身を捩って必死に逃れようとするが、ケイドの身体を這うようにして動き回るソレを捕まえる事は容易ではない。
『ミソラ嬢』
「なんですか?」
『貴方のお力も必要なのです。ケイド様の持つタリスマン、そしてミソラ嬢の持つ希有なる力がなければこの星は滅亡します』
「それは・・・」
どういう意味なのだ?と視線で続きを促すがコグマンは何一つ答える事はない。
彼に与えられた権限とやらはきっとここまでなのだと悟ったミソラはどうすべきか考える。
全ての手がかりを手に入れたわけでもないが、ここで彼と一緒に行かなければ取り返しのつかない事態になりそうな気がしてならない。
「解りました。貴方の主人に会わせて下さい」
「ミソラ!?何言ってる!?」
『ご英断に感謝します。それで?ケイド様はどうされます?嫌だというのならば・・・こちらもそれなりの対応を取らせていたく事になりますが』
断るのなら武力行使する。
そう告げられたケイドはこのイカレロボットなら本当にしそうだと悟る。最初から自分達の意見なんて聞くつもりはなかったのだ。
ここで逆らったとしてもきっと何も意味を成さないと判断したケイドはゆっくりと首を縦に動かす。
『ありがとうございます。それでは主人の下にご案内致します』
「お手柔らかに頼む・・・お前の主人とやらはどこに居るんだ?」
『イギリスです』
「・・・・は?」
唖然とした顔したケイドに対してコグマンは聞こえなかったと判断したらしく、再度淡々とした声で主人はイギリスに居ると告げた。
「助かった」
ドローンを途中から支配していたのが誰なのか解っているらしいケイドはミソラに礼を告げるが、それに対してミソラは気にしないでくれと言うかのように微笑みながら首をゆるく振った。
「コグマンだったな?お前は何しに俺達の所に来たんだ?今すぐ理由を教えてくれないのなら俺はお前の主人には会わないぞ」
『・・・致し方ありませんね。私は貴方の持つソレを追ってきました。そしてソレは貴方を追っている。ソレは貴方が使命を果たすまで貴方の側に常にあります』
コグマンが指さした先にあるのはケイドの手にある掌サイズの金属のプレートだった。
「ケイドさん。それは?」
「イザベラを助けた後に重傷を負ってたトランスフォーマーが居ただろ?ソイツが持ってた物だ。いつの間にか俺の側にあってな・・・そういえば、メガトロンもコレを探していたようだった。えぇっと確か、タリスマンと呼んでいた」
メガトロンが欲しがるのだから余程価値のあるモノ、もしくは重要な何かなにかなのだと理解したミソラの顔が曇る。
「今すぐソレは捨てた方が良いと思います」
これ以上厄介な事に、それこそ命の危機にさらされる前に。
そうミソラが提案するとケイドは同意するかのように頷き、掌にあったそれを放り投げようとした時だ。
自分が捨てられると悟ったタリスマンはその形を変化させるとケイドの服の中に滑り込む。
「うわっ!?なんだこれ!?気持ち悪い!!!」
がさがさと服の中で動くタリスマンに対しケイドは身を捩って必死に逃れようとするが、ケイドの身体を這うようにして動き回るソレを捕まえる事は容易ではない。
『ミソラ嬢』
「なんですか?」
『貴方のお力も必要なのです。ケイド様の持つタリスマン、そしてミソラ嬢の持つ希有なる力がなければこの星は滅亡します』
「それは・・・」
どういう意味なのだ?と視線で続きを促すがコグマンは何一つ答える事はない。
彼に与えられた権限とやらはきっとここまでなのだと悟ったミソラはどうすべきか考える。
全ての手がかりを手に入れたわけでもないが、ここで彼と一緒に行かなければ取り返しのつかない事態になりそうな気がしてならない。
「解りました。貴方の主人に会わせて下さい」
「ミソラ!?何言ってる!?」
『ご英断に感謝します。それで?ケイド様はどうされます?嫌だというのならば・・・こちらもそれなりの対応を取らせていたく事になりますが』
断るのなら武力行使する。
そう告げられたケイドはこのイカレロボットなら本当にしそうだと悟る。最初から自分達の意見なんて聞くつもりはなかったのだ。
ここで逆らったとしてもきっと何も意味を成さないと判断したケイドはゆっくりと首を縦に動かす。
『ありがとうございます。それでは主人の下にご案内致します』
「お手柔らかに頼む・・・お前の主人とやらはどこに居るんだ?」
『イギリスです』
「・・・・は?」
唖然とした顔したケイドに対してコグマンは聞こえなかったと判断したらしく、再度淡々とした声で主人はイギリスに居ると告げた。