5章:全てはこの為に
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狭いエレベーターの中は緊迫した雰囲気で満ちている。
ケイドは警戒した眼差しでロボットを睨み付けており、ミソラはいつでもオールスパークの力を使えるように身構えていた。
相手が機械ならば、金属生命体ならば自分の方が絶対的に有利だ。
そう思いながらミソラはケイド越しにロボットを見つめる。
『主人がお待ちです。私と一緒に来て下さいますね?』
口調や態度こそ下手に出てはいるが、彼の中で自分達が一緒に行くことは決定事項なのだとミソラは感じ取る。
嫌だと否定するよりも早くケイドがロボットに向かい殴りかかる。
『乱暴な』
吐き捨てるかのようにそう告げたロボットはケイドの拳をいとも簡単に弾く。
驚いたケイドを無視して、ロボットは今度は自分の番だと言うかのように次々と攻撃を放つ。間を置かぬ攻撃にケイドは防戦一方へと追い込まれていく。
ガタガタと揺れるエレベーターに気づいたミソラはこれ以上ここで暴れれば、エレベーターが落ちる可能性があると判断するとケイドと前に自分の身体を滑り込ませる。
「待って!!お願いだから止めて!!!」
突然目の前に現れたミソラに気づいたロボットは攻撃する手を止める。
どうやら話を聞くだけの理性は残っていたらしいことにミソラはホッとした顔をして息を吐くと、ジッと自分を見つめてくるロボットへと向かい問いかけた。
「どうして私達の名前を知っているの?」
『秘密です。全ての答えは主人が知っております・・・ミソラ嬢、私と一緒に来て下さい。貴方達の力が必要なのです』
「貴方は私達を害する?」
『そのような事は致しません。私はいつだって紳士なのですから』
堂々とそう発言した瞬間、後ろに居たケイドから「嘘つけ」という言葉が出る。
それを聞いたらしいロボットが不快だと言うかのように青い目を細めたのを見たミソラは慌てて話を逸らす。
「ねぇ。貴方の名前を聞いても良い?」
『あぁ。失礼致しました。私の名はコグマンと申します。以後お見知りおきを』
自己紹介を終えた直後、エレベーターが止る。
もう最上階なのだろうか?と思ったミソラが扉の方へと視線を向ければゆっくりと扉が開いていく。
現れたのがドローンであったことにミソラは絶句することしか出来ずにいると、いち早く我に戻ったケイドがコグマンの方に向かいミソラの身体を突き飛ばす。
「ッ!?・・・ケイドさん!!」
コグマンに抱き止められたミソラは無事だったが、ドローンの突進を受けたケイドがエレベーターの中から落ちていく。
咄嗟にドローンを掴んだためかすぐさま落下することはないが、ドローンは重量オーバーなのか建物の壁に衝突しながら下へ下へと落ちていくその姿にイザベラが泣きそうな声で必死にケイドの名を叫んでいる。
「とりあえず、いったん下に降りるぞ!!!」
ジミーがエレベーターを下に降りるように動かす中、ミソラはケイドを執拗に追いかけているドローンを見つめる。
目的のドローンが現れるのを焦る気持ちを抑えながら見つめていると、それはようやくミソラの前に姿を現す。
「見つけた!!!」
そう言うのと同時にそれへと向かいオールスパークの力を放つ。
ガクリと不自然に宙に止ったドローンの指揮権は完全にミソラになっている。
親機を掌握したミソラは全てのドローンへと向かい命令を下す。
「ケイドさんを助けて」
無事に地上に降ろせ、そう命じればドローンはケイドを助けるかのように次々と彼のサポートを開始する。
最初こそケイドはドローンへと攻撃をしていたが、ドローンが自分を助けるかのような動きをしていることに気づいたらしく、ドローンを踏み台にし始めた。
最後には、親機の上に乗るとそれをクッション代わりにして見事に着地をする。
ケイドは警戒した眼差しでロボットを睨み付けており、ミソラはいつでもオールスパークの力を使えるように身構えていた。
相手が機械ならば、金属生命体ならば自分の方が絶対的に有利だ。
そう思いながらミソラはケイド越しにロボットを見つめる。
『主人がお待ちです。私と一緒に来て下さいますね?』
口調や態度こそ下手に出てはいるが、彼の中で自分達が一緒に行くことは決定事項なのだとミソラは感じ取る。
嫌だと否定するよりも早くケイドがロボットに向かい殴りかかる。
『乱暴な』
吐き捨てるかのようにそう告げたロボットはケイドの拳をいとも簡単に弾く。
驚いたケイドを無視して、ロボットは今度は自分の番だと言うかのように次々と攻撃を放つ。間を置かぬ攻撃にケイドは防戦一方へと追い込まれていく。
ガタガタと揺れるエレベーターに気づいたミソラはこれ以上ここで暴れれば、エレベーターが落ちる可能性があると判断するとケイドと前に自分の身体を滑り込ませる。
「待って!!お願いだから止めて!!!」
突然目の前に現れたミソラに気づいたロボットは攻撃する手を止める。
どうやら話を聞くだけの理性は残っていたらしいことにミソラはホッとした顔をして息を吐くと、ジッと自分を見つめてくるロボットへと向かい問いかけた。
「どうして私達の名前を知っているの?」
『秘密です。全ての答えは主人が知っております・・・ミソラ嬢、私と一緒に来て下さい。貴方達の力が必要なのです』
「貴方は私達を害する?」
『そのような事は致しません。私はいつだって紳士なのですから』
堂々とそう発言した瞬間、後ろに居たケイドから「嘘つけ」という言葉が出る。
それを聞いたらしいロボットが不快だと言うかのように青い目を細めたのを見たミソラは慌てて話を逸らす。
「ねぇ。貴方の名前を聞いても良い?」
『あぁ。失礼致しました。私の名はコグマンと申します。以後お見知りおきを』
自己紹介を終えた直後、エレベーターが止る。
もう最上階なのだろうか?と思ったミソラが扉の方へと視線を向ければゆっくりと扉が開いていく。
現れたのがドローンであったことにミソラは絶句することしか出来ずにいると、いち早く我に戻ったケイドがコグマンの方に向かいミソラの身体を突き飛ばす。
「ッ!?・・・ケイドさん!!」
コグマンに抱き止められたミソラは無事だったが、ドローンの突進を受けたケイドがエレベーターの中から落ちていく。
咄嗟にドローンを掴んだためかすぐさま落下することはないが、ドローンは重量オーバーなのか建物の壁に衝突しながら下へ下へと落ちていくその姿にイザベラが泣きそうな声で必死にケイドの名を叫んでいる。
「とりあえず、いったん下に降りるぞ!!!」
ジミーがエレベーターを下に降りるように動かす中、ミソラはケイドを執拗に追いかけているドローンを見つめる。
目的のドローンが現れるのを焦る気持ちを抑えながら見つめていると、それはようやくミソラの前に姿を現す。
「見つけた!!!」
そう言うのと同時にそれへと向かいオールスパークの力を放つ。
ガクリと不自然に宙に止ったドローンの指揮権は完全にミソラになっている。
親機を掌握したミソラは全てのドローンへと向かい命令を下す。
「ケイドさんを助けて」
無事に地上に降ろせ、そう命じればドローンはケイドを助けるかのように次々と彼のサポートを開始する。
最初こそケイドはドローンへと攻撃をしていたが、ドローンが自分を助けるかのような動きをしていることに気づいたらしく、ドローンを踏み台にし始めた。
最後には、親機の上に乗るとそれをクッション代わりにして見事に着地をする。