5章:全てはこの為に
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銃口が火を噴く前にミソラはオールスパークの力を発動させる。
放たれた力がドローンの回線をショートさせ、火花と白煙を上げながら次々と床の上に落ちていくのを見たミソラは成功したことに安堵の笑みを浮かべた。
「ケイドさん今のうちに逃げましょう」
「・・・・解った。大丈夫なのか?」
「はい。ちょっと疲れましたけど動くのに支障はありません」
苦笑を浮かべながらミソラは額に滲む汗を拭う。
肩で荒く息を吐きながらミソラは自分に気遣うなと言うかのように無言のまま首を振ると、ケイドはそれだけで全てを察してくれた。
きっと言いたいことはたくさんあるのだろうが彼はそれを全て飲み込んで、ミソラの意思を尊重したのだ。
「説教は後だ」
助かった。
小さな声でそう呟いたケイドはミソラの背を叩く。
呆けているジミーに向かい急いでここから逃げると告げると、銃を構えたまま先陣を切って部屋から出て行く。
「大丈夫?顔色が凄く悪いよ?」
「ちょっと疲れただけだから」
心配しないで、と告げたミソラはケイドに続いて部屋を出る。
建物内のドローンは先程のオールスパークの力によって全て落ちているらしく、バチバチと火花を上げながら沈黙していた為、余計な時間を強いられることなく無事に建物から逃げ出す事に成功する。
「次はどうするんだよ?」
忙しなく辺りを見ながらジミーがケイドに指示を仰ぐ。
急がなければドローンがやって来る可能性が高い。
「あの建物に逃げるぞ」
ビル越しにドローンの影を見つけたケイドはとりあえず一番近い建物に逃げ込むことを決めると走り出す。
空を飛ぶドローンの中で一際大きなものを見つけたミソラはアレが親機なのだと悟ると、止めようとしたがそうはさせないと言うかのようにイザベラが手を掴む。
「今は逃げるの!!」
「あ、はい」
子供とは思えない凄まじい気迫にミソラは思わず素直に返事をしてしまう。
建物の中に入ると、中には掃除をしている老人がおり突然入ってきたケイド達を見て驚いた顔をしながらも道を譲ってくれた。
「上から親機を撃ち落とす」
一刻も早く上に昇るべきだと判断したケイドはエレベーターのボタンを押す。
近くで止っていたらしいエレベーターのドアが開き、全員が雪崩れ込むかのように乗り込んだ直後ドアが閉められる。
『何階に行かれますか?』
「最上階のボタンをお願いします」
思わずそう答えてしまったミソラであったが、問いかけてきた声がエフェクトが掛かった音声であったことに気づくと声の主へと視線を向ける。
そこに居たのは人ではなかった。
正確に言うのならば人と同じくらいの大きさをしたロボットだ。
『ケイド様。そしてミソラ嬢。お二人を主人のご命令でお迎えに参りました』
恭しく一礼をしたそのロボットが自分の名を口にした瞬間、ミソラは警戒した目をして一歩後ろに下がると、その代わりと言うかのようにケイドが一歩前に出る。
彼はさり気なくミソラとイザベラの二人を庇うかのように立つ。
放たれた力がドローンの回線をショートさせ、火花と白煙を上げながら次々と床の上に落ちていくのを見たミソラは成功したことに安堵の笑みを浮かべた。
「ケイドさん今のうちに逃げましょう」
「・・・・解った。大丈夫なのか?」
「はい。ちょっと疲れましたけど動くのに支障はありません」
苦笑を浮かべながらミソラは額に滲む汗を拭う。
肩で荒く息を吐きながらミソラは自分に気遣うなと言うかのように無言のまま首を振ると、ケイドはそれだけで全てを察してくれた。
きっと言いたいことはたくさんあるのだろうが彼はそれを全て飲み込んで、ミソラの意思を尊重したのだ。
「説教は後だ」
助かった。
小さな声でそう呟いたケイドはミソラの背を叩く。
呆けているジミーに向かい急いでここから逃げると告げると、銃を構えたまま先陣を切って部屋から出て行く。
「大丈夫?顔色が凄く悪いよ?」
「ちょっと疲れただけだから」
心配しないで、と告げたミソラはケイドに続いて部屋を出る。
建物内のドローンは先程のオールスパークの力によって全て落ちているらしく、バチバチと火花を上げながら沈黙していた為、余計な時間を強いられることなく無事に建物から逃げ出す事に成功する。
「次はどうするんだよ?」
忙しなく辺りを見ながらジミーがケイドに指示を仰ぐ。
急がなければドローンがやって来る可能性が高い。
「あの建物に逃げるぞ」
ビル越しにドローンの影を見つけたケイドはとりあえず一番近い建物に逃げ込むことを決めると走り出す。
空を飛ぶドローンの中で一際大きなものを見つけたミソラはアレが親機なのだと悟ると、止めようとしたがそうはさせないと言うかのようにイザベラが手を掴む。
「今は逃げるの!!」
「あ、はい」
子供とは思えない凄まじい気迫にミソラは思わず素直に返事をしてしまう。
建物の中に入ると、中には掃除をしている老人がおり突然入ってきたケイド達を見て驚いた顔をしながらも道を譲ってくれた。
「上から親機を撃ち落とす」
一刻も早く上に昇るべきだと判断したケイドはエレベーターのボタンを押す。
近くで止っていたらしいエレベーターのドアが開き、全員が雪崩れ込むかのように乗り込んだ直後ドアが閉められる。
『何階に行かれますか?』
「最上階のボタンをお願いします」
思わずそう答えてしまったミソラであったが、問いかけてきた声がエフェクトが掛かった音声であったことに気づくと声の主へと視線を向ける。
そこに居たのは人ではなかった。
正確に言うのならば人と同じくらいの大きさをしたロボットだ。
『ケイド様。そしてミソラ嬢。お二人を主人のご命令でお迎えに参りました』
恭しく一礼をしたそのロボットが自分の名を口にした瞬間、ミソラは警戒した目をして一歩後ろに下がると、その代わりと言うかのようにケイドが一歩前に出る。
彼はさり気なくミソラとイザベラの二人を庇うかのように立つ。