5章:全てはこの為に
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次々とトランスフォームしていくディセプティコン達の姿にミソラは無意識の内に息を潜めていた。ドクリ、ドクリと早く脈打つ心臓の音がうるさくて、その音が彼等に感知されないか不安になり始めたときだ。
『お嬢ちゃーん!出ておいでぇ?』
『ご主人様が呼んでるぞ?』
『ペットはペットらしくご主人様に尻尾を振るべきじゃないかぁ!?』
ミソラを探しているかのような楽しげな声が辺りに響く。
それに絶対に答えては駄目だ、そう必死に自分に言い聞かせながらミソラは自分の口元を抑える。
少しでも気を抜けば悲鳴を上げそうになるからだ。
必死に恐怖と戦っているミソラを嘲笑うかのように、最も聞きたくなかった声が辺りに響く。
『小娘ッ!ここに居るのは解っているぞ!!大人しく出てこい!!』
何度も何度も恐怖を植え付けたメガトロンの声。
自分を探している、求めているのだ、そう理解したミソラは恐怖に屈するかのようにその場に座り込む。
血の気を引いた顔をして必死に自分の気配を消していたミソラの手を、そっと誰かが掴んでくる。
恐る恐る顔を向ければそこにはイザベラが居た。
ぎこちなく微笑みながらイザベラは自分の唇に人差し指を添える。
声を出さなければ大丈夫だ、そう言われた気がしたミソラはこれではどちらが年上なのか解らないではないかと思う。
「(落ち着かなきゃ・・・大丈夫。見つかることはない)」
深呼吸をして気持ちを落ち着かせたミソラはイザベラに向かい大丈夫だと言うかのように微笑みかけたときだ。
『見ろよあのちっこい奴!』
『そこの貴様・・・こっちに来い』
聞こえてきた声にミソラはまさかと思いながらそっと物陰からメガトロンをのぞき見る。
メガトロンに向かって近づいていくのはスクィークスだ。
自分よりも小さな彼の頭を乱暴に掴んだメガトロンに対し、家族への乱暴な行動に対し我慢できないと言うかのようにイザベラが物陰から飛び出す。
「イザベラッ!!」
行っては駄目だ、そう言うかのようにミソラは手を伸ばすが、その指先が彼女に触れることはなかった。
離れていく小さな背中。
家族を守るかのように必死に声を張り上げてメガトロンに抗議をするイザベラの姿を見たミソラはこのままじゃ駄目だと自分に言い聞かせると、震える足を叱咤しながらゆっくりと立ち上がる。
「オプティマス」
ちょっとだけ、貴方の勇気を私に分けて。
そう思いながら目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。
目を開いたミソラはバイクを隠して居る場所へと向かう。
目的の物が無事にあったことにホッと胸をなで下ろしたミソラはバイクにまたがるとハンドルを握る。
「力を貸して」
オールスパークの力を流し込めばバイクはそれに答えるかのように大きくエンジンを唸らせる。
近くにあったガラス窓を突き抜けたのと同時に、ケイドが予めセットしておいた爆弾がメガトロン達を襲う。
「ケイドさん!!」
「ミソラ!イザベラを連れて先に行け!!!」
ミソラの乗っているバイクの後ろにイザベラを乱暴に乗せたケイドは、メガトロン達に向かい発砲を開始する。
その音を聞きながらミソラはある場所へと向かってバイクを走らせた。
『お嬢ちゃーん!出ておいでぇ?』
『ご主人様が呼んでるぞ?』
『ペットはペットらしくご主人様に尻尾を振るべきじゃないかぁ!?』
ミソラを探しているかのような楽しげな声が辺りに響く。
それに絶対に答えては駄目だ、そう必死に自分に言い聞かせながらミソラは自分の口元を抑える。
少しでも気を抜けば悲鳴を上げそうになるからだ。
必死に恐怖と戦っているミソラを嘲笑うかのように、最も聞きたくなかった声が辺りに響く。
『小娘ッ!ここに居るのは解っているぞ!!大人しく出てこい!!』
何度も何度も恐怖を植え付けたメガトロンの声。
自分を探している、求めているのだ、そう理解したミソラは恐怖に屈するかのようにその場に座り込む。
血の気を引いた顔をして必死に自分の気配を消していたミソラの手を、そっと誰かが掴んでくる。
恐る恐る顔を向ければそこにはイザベラが居た。
ぎこちなく微笑みながらイザベラは自分の唇に人差し指を添える。
声を出さなければ大丈夫だ、そう言われた気がしたミソラはこれではどちらが年上なのか解らないではないかと思う。
「(落ち着かなきゃ・・・大丈夫。見つかることはない)」
深呼吸をして気持ちを落ち着かせたミソラはイザベラに向かい大丈夫だと言うかのように微笑みかけたときだ。
『見ろよあのちっこい奴!』
『そこの貴様・・・こっちに来い』
聞こえてきた声にミソラはまさかと思いながらそっと物陰からメガトロンをのぞき見る。
メガトロンに向かって近づいていくのはスクィークスだ。
自分よりも小さな彼の頭を乱暴に掴んだメガトロンに対し、家族への乱暴な行動に対し我慢できないと言うかのようにイザベラが物陰から飛び出す。
「イザベラッ!!」
行っては駄目だ、そう言うかのようにミソラは手を伸ばすが、その指先が彼女に触れることはなかった。
離れていく小さな背中。
家族を守るかのように必死に声を張り上げてメガトロンに抗議をするイザベラの姿を見たミソラはこのままじゃ駄目だと自分に言い聞かせると、震える足を叱咤しながらゆっくりと立ち上がる。
「オプティマス」
ちょっとだけ、貴方の勇気を私に分けて。
そう思いながら目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。
目を開いたミソラはバイクを隠して居る場所へと向かう。
目的の物が無事にあったことにホッと胸をなで下ろしたミソラはバイクにまたがるとハンドルを握る。
「力を貸して」
オールスパークの力を流し込めばバイクはそれに答えるかのように大きくエンジンを唸らせる。
近くにあったガラス窓を突き抜けたのと同時に、ケイドが予めセットしておいた爆弾がメガトロン達を襲う。
「ケイドさん!!」
「ミソラ!イザベラを連れて先に行け!!!」
ミソラの乗っているバイクの後ろにイザベラを乱暴に乗せたケイドは、メガトロン達に向かい発砲を開始する。
その音を聞きながらミソラはある場所へと向かってバイクを走らせた。