5章:全てはこの為に
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慣れ親しんだ道を歩いて行くと、見慣れた姿を見つけたミソラはケイドへと声を掛ける。
「ケイドさん、食事の用意が出来ましたけど・・・」
「あぁ悪いな。ちょっと今デイトレーダーが来ているから後で食べる」
デイトレーダーが持ってきた商品とやらの中に入っていたモノの存在を見たミソラは言葉を失ってソレを見つめる。
やかましく騒ぎ立てるデイトレーダーの声も、オートボット達の声も、全てが一瞬で遠のいていく。
「スタースクリーム」
彼の名を呼んでも答える事は無い。
正直、彼に対する感情はあまり良いものではない。
執拗にサムを狙い、人間達を容赦なく攻撃していたという印象が強いからだ。
けれど灰色になったカメラアイを見ているとどうしようも無いほど心が、自分の中にあるオールスパークが泣き叫ぶ。
頭部だけとなったスタースクリームには細かな傷が至る所にある。
ソレをそっと癒すかのように手を触れれば、淡い光を放ちながら傷が癒えていく。
『おぉ!?初めて見たがやっぱすげぇな!?こんだけ綺麗になりゃ商品として売れるかもしれねぇ』
綺麗になったスタースクリームの頭部を手に取ったデイトレーダーの発言にミソラは顔から血の気を引かせた。
そんなつもりで傷を癒したのでは無い。
ただ、せめて彼の亡骸くらいは綺麗なものであって欲しいと思っただけなのだ。
「・・・あのッ!!商品にするって言うのなら、スタースクリームの頭部を私に譲って頂けませんか?」
突然すぎる申し出に誰もが驚いたようにミソラを見つめる。
ミソラ自身も自分は何を言ったのだ?と言うかのように大きく目を開いていた。
『金はあるのか?』
「いえ、正直な所あまり持ち合わせが」
『なら駄目だ。こんだけ新品同然なんだ。ある筋に売れば高く買い取ってくれるだろうからな。コレに見合うだけの金額を出せねぇなら売れねぇよ』
「お金の代わりにエネルゴンを提供するってことでは駄目ですか!?」
必死に食らいつくかのようにミソラが告げた言葉にデイトレーダーの顔つきが変わる。
地球産のエネルギーではなく、自分達の慣れ親しんだエネルギー供給が出来る。こんな偏狭な星である種の降って沸いたかのような幸運にデイトレーダーは横やりが入る前にその申し出を申し入れる。
「では手を貸して下さい」
『おう!』
伸ばされた手に自分手を重ねたミソラはオールスパークの力を流し込む。
強い力、純粋な力にデイトレーダーは目を見開く。
いつまでもこの甘美な力に酔っていたい、そう思いながら触れた場所をジッと見つめていたときだ。
『”手を離せ””セクハラ野郎”』
ガツンッと横から蹴り飛ばされる。
なんだと思い視線を向ければそこには不機嫌そうに青い目を細めているバンブルビーの姿があり、自分が彼に蹴られたのだと理解したデイトレーダーは文句を言おうとしたがそれを口にすることは出来なかった。
バンブルビーの後ろに居る三体のオートボット。
その誰もが応戦体勢というかのような姿をしていたからだ。
勝ちの薄い戦はしない、そう判断したデイトレーダーはある程度満足するまで得られたエネルゴンに免じて引き下がることを決めた。
「ケイドさん、食事の用意が出来ましたけど・・・」
「あぁ悪いな。ちょっと今デイトレーダーが来ているから後で食べる」
デイトレーダーが持ってきた商品とやらの中に入っていたモノの存在を見たミソラは言葉を失ってソレを見つめる。
やかましく騒ぎ立てるデイトレーダーの声も、オートボット達の声も、全てが一瞬で遠のいていく。
「スタースクリーム」
彼の名を呼んでも答える事は無い。
正直、彼に対する感情はあまり良いものではない。
執拗にサムを狙い、人間達を容赦なく攻撃していたという印象が強いからだ。
けれど灰色になったカメラアイを見ているとどうしようも無いほど心が、自分の中にあるオールスパークが泣き叫ぶ。
頭部だけとなったスタースクリームには細かな傷が至る所にある。
ソレをそっと癒すかのように手を触れれば、淡い光を放ちながら傷が癒えていく。
『おぉ!?初めて見たがやっぱすげぇな!?こんだけ綺麗になりゃ商品として売れるかもしれねぇ』
綺麗になったスタースクリームの頭部を手に取ったデイトレーダーの発言にミソラは顔から血の気を引かせた。
そんなつもりで傷を癒したのでは無い。
ただ、せめて彼の亡骸くらいは綺麗なものであって欲しいと思っただけなのだ。
「・・・あのッ!!商品にするって言うのなら、スタースクリームの頭部を私に譲って頂けませんか?」
突然すぎる申し出に誰もが驚いたようにミソラを見つめる。
ミソラ自身も自分は何を言ったのだ?と言うかのように大きく目を開いていた。
『金はあるのか?』
「いえ、正直な所あまり持ち合わせが」
『なら駄目だ。こんだけ新品同然なんだ。ある筋に売れば高く買い取ってくれるだろうからな。コレに見合うだけの金額を出せねぇなら売れねぇよ』
「お金の代わりにエネルゴンを提供するってことでは駄目ですか!?」
必死に食らいつくかのようにミソラが告げた言葉にデイトレーダーの顔つきが変わる。
地球産のエネルギーではなく、自分達の慣れ親しんだエネルギー供給が出来る。こんな偏狭な星である種の降って沸いたかのような幸運にデイトレーダーは横やりが入る前にその申し出を申し入れる。
「では手を貸して下さい」
『おう!』
伸ばされた手に自分手を重ねたミソラはオールスパークの力を流し込む。
強い力、純粋な力にデイトレーダーは目を見開く。
いつまでもこの甘美な力に酔っていたい、そう思いながら触れた場所をジッと見つめていたときだ。
『”手を離せ””セクハラ野郎”』
ガツンッと横から蹴り飛ばされる。
なんだと思い視線を向ければそこには不機嫌そうに青い目を細めているバンブルビーの姿があり、自分が彼に蹴られたのだと理解したデイトレーダーは文句を言おうとしたがそれを口にすることは出来なかった。
バンブルビーの後ろに居る三体のオートボット。
その誰もが応戦体勢というかのような姿をしていたからだ。
勝ちの薄い戦はしない、そう判断したデイトレーダーはある程度満足するまで得られたエネルゴンに免じて引き下がることを決めた。