4章:逃走の果てに得たものは
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ロックダウンから受けた傷が急速に癒えていく。
全ての傷を無かったかのように綺麗に塞いだミソラは涙を浮かべながら微笑む。
行かないでと言えばいい。
きっと優しい彼は、オプティマスはそれを受け入れる。
「(だから駄目)」
きっとこの機会を逃してしまえばオプティマスは地球から離れることはしない。
ただ、守るべき存在としてあり続けるだけだ。
自分の言葉は、制止の言葉はプライムの名を持つ彼の在り方を歪めるだけだと理解したミソラは、惜別の悲しさを必死に堪えながら微笑む。
「行ってらっしゃい。貴方の帰りを・・・私はここで待ってる」
『ミソラ』
「ずっとずっと待ってる。何年経とうとも・・・気の遠くなるような時間であろうとも私は待っている。だから、だからお願いだから」
帰ってきてね。
その言葉を言えぬままミソラはオプティマスに縋る。
行って欲しくなど無い。離れて欲しくなど無い。
けれどそれを言葉にすることが出来ない。
『必ず君の元に帰ろう。私は君を悲しませることなど決してしない。ミソラ、だから泣かないでくれ』
頬を伝う涙を無骨な金属の手が拭う。
本当に行ってしまうのだと悟ったミソラは目尻に浮かぶ涙を指で拭うと微笑む。
オプティマスには笑顔だけを覚えていて欲しい。
そう思いながら必死に感情を堪えながら、言いたい言葉を飲み込みながら笑みを浮かべた。
「愛してると言えば貴方を苦しめるかな?」
『いいや。これ以上無い激昂だ』
「そっか。うん。私ね、オプティマスを愛してる。他の誰も考えられないくらい、貴方の事が大好きで、貴方を愛するのも、愛されるのも私だけの特権だって思いたいの」
『私もミソラを愛してる。必ず君の元へと帰ろう』
「待ってるね」
幾星霜の時が過ぎようともこの星でずっと待っていると言うかのように笑えばオプティマスの手が離れていく。
成層圏へと向かう突入を開始したオプティマスをただ見つめる。
彼のメモリーに残るのが笑っている自分である事を願いながら笑う。
『ミソラ』
「なに?」
『私がどのような姿になったとしても・・・・』
「決まってる。愛せるよ。どんな貴方であったとしても」
満ち足りた笑みを浮かべながら告げればオプティマスは満足そうに一つ頷き、そのまま宇宙へと向かって飛びだって行く。
小さくなっていくその姿をミソラはただジッと見つめる。
頬を伝う涙を拭うことをせぬまま。
再び再会できることを願いながら。
全ての傷を無かったかのように綺麗に塞いだミソラは涙を浮かべながら微笑む。
行かないでと言えばいい。
きっと優しい彼は、オプティマスはそれを受け入れる。
「(だから駄目)」
きっとこの機会を逃してしまえばオプティマスは地球から離れることはしない。
ただ、守るべき存在としてあり続けるだけだ。
自分の言葉は、制止の言葉はプライムの名を持つ彼の在り方を歪めるだけだと理解したミソラは、惜別の悲しさを必死に堪えながら微笑む。
「行ってらっしゃい。貴方の帰りを・・・私はここで待ってる」
『ミソラ』
「ずっとずっと待ってる。何年経とうとも・・・気の遠くなるような時間であろうとも私は待っている。だから、だからお願いだから」
帰ってきてね。
その言葉を言えぬままミソラはオプティマスに縋る。
行って欲しくなど無い。離れて欲しくなど無い。
けれどそれを言葉にすることが出来ない。
『必ず君の元に帰ろう。私は君を悲しませることなど決してしない。ミソラ、だから泣かないでくれ』
頬を伝う涙を無骨な金属の手が拭う。
本当に行ってしまうのだと悟ったミソラは目尻に浮かぶ涙を指で拭うと微笑む。
オプティマスには笑顔だけを覚えていて欲しい。
そう思いながら必死に感情を堪えながら、言いたい言葉を飲み込みながら笑みを浮かべた。
「愛してると言えば貴方を苦しめるかな?」
『いいや。これ以上無い激昂だ』
「そっか。うん。私ね、オプティマスを愛してる。他の誰も考えられないくらい、貴方の事が大好きで、貴方を愛するのも、愛されるのも私だけの特権だって思いたいの」
『私もミソラを愛してる。必ず君の元へと帰ろう』
「待ってるね」
幾星霜の時が過ぎようともこの星でずっと待っていると言うかのように笑えばオプティマスの手が離れていく。
成層圏へと向かう突入を開始したオプティマスをただ見つめる。
彼のメモリーに残るのが笑っている自分である事を願いながら笑う。
『ミソラ』
「なに?」
『私がどのような姿になったとしても・・・・』
「決まってる。愛せるよ。どんな貴方であったとしても」
満ち足りた笑みを浮かべながら告げればオプティマスは満足そうに一つ頷き、そのまま宇宙へと向かって飛びだって行く。
小さくなっていくその姿をミソラはただジッと見つめる。
頬を伝う涙を拭うことをせぬまま。
再び再会できることを願いながら。