4章:逃走の果てに得たものは
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繰り広げられるオプティマスとロックダウンの戦い。
人の枠組みを超えた戦いをミソラは少し離れた場所から見つめていた時だ。
自分の名を呼ぶ声が聞こえた気がした為、視線を向ければそこにはケイドが居た。
ケイドはミソラの姿に気づくと慌てて駆け寄ってくる。
「ミソラ!怪我は無いか!?」
「は、はい」
「良かった」
心から安心したと言うかのように笑ったケイドをミソラは呆けたように見つめる。
「どうして・・・ここに?」
「アイツを買って、そして蘇らせたのは俺だ。俺はこの戦いに巻き込まれた。ならばこそ、最後まで見届ける義務がある」
「でもッ!!」
離れるのならば今しか無い。
民間人として生きる事が出来るのは今このタイミングしか無いのだと言うかのように訴えるミソラに対し、ケイドは全て解ってこの場に居るのだと言うかのように笑う。
「安心しろ!俺には敵から奪ったコレがある」
ロックダウンのコレクションの一つを見せびらかせたケイドの言葉にミソラは込み上げてきた感情に支配されるがまま、彼に抱きつく。
「ありがとうございます」
全ては偶然から始まった必然の出会いだった。
ケイドがオプティマスを見つけ、そしてミソラと出会い、そしてそこから全てが始まっていったのだ。
彼が居なければ、ケイド・イェーガーでなければ何も始まらなかった。
感謝するかのようにミソラが告げればケイドは当たり前のことだと良いながら慰めるかのようにミソラの背を叩く。
「ケイドさん・・・・シードは?」
「ジョシュアが運んでいる。ただ・・・気になる事に妙な音がしていてなぁ」
「それは」
確かに気になる事だ。
そうミソラが思った瞬間、近くにある壁へといくつかの銃弾が放たれる。
咄嗟にケイドはミソラの身体を自分の背後へと回す。
守るべき存在なのだと言われた気がしたミソラは胸の奥底に暖かな物を感じ取る。
けれど銃弾が放たれたということからきっとここにはケイドの敵が居るのだと悟ると、辺りへと視線を向ければこちらに銃口を向けているアティンジャーの姿があった。
「私は人類を守るために戦ってきた・・・それはつまり忍耐だ。他人から向けられる不平不満を全てを飲み込み、他人の意見に左右されず、ただ己の果たすべき責務を全うする。君ならばこの言葉の意味を誰よりも理解出来るはずだろう?」
眼前へと向けられた銃口にケイドは降参だというかのように両手を上げる。
「エイリアンに良いも悪いも無い!!奴らは我々を害するだけだ!!!故にッ!!!」
ケイドへと向けられていた銃口がミソラへと向けられた。
怒りと憎しみで彩られた瞳がヒタリと向けられるが、ミソラは動じること無くアティンジャーの瞳を見つめる。
「君は排除されるべきなのだ。人ではない君は消えるべきだッ!!」
アティンジャーの言葉はまるで地球に住む命以外は全て排除すべきだ。
そう感じ取ったミソラはケイドの背中から身を乗り出すとジッとアティンジャーを見つめる。
「・・・・人であれ金属生命体であれ、生きていることには変わりは無いと私は思います。限りある命の中で必死に己の成すべき事を果たそうとしているだけです。確かに、時にはわかり合えない存在も居るでしょう。ですが、全ての命がそうだとは私は思いません。言葉を交わして、手と手を取り合える存在だってあります」
自分とオプティマスがそうだったように。
そう思いながらアティンジャーへと告げるが、彼はミソラの言葉を下らぬ理想だというかのように鼻で笑った。
人の枠組みを超えた戦いをミソラは少し離れた場所から見つめていた時だ。
自分の名を呼ぶ声が聞こえた気がした為、視線を向ければそこにはケイドが居た。
ケイドはミソラの姿に気づくと慌てて駆け寄ってくる。
「ミソラ!怪我は無いか!?」
「は、はい」
「良かった」
心から安心したと言うかのように笑ったケイドをミソラは呆けたように見つめる。
「どうして・・・ここに?」
「アイツを買って、そして蘇らせたのは俺だ。俺はこの戦いに巻き込まれた。ならばこそ、最後まで見届ける義務がある」
「でもッ!!」
離れるのならば今しか無い。
民間人として生きる事が出来るのは今このタイミングしか無いのだと言うかのように訴えるミソラに対し、ケイドは全て解ってこの場に居るのだと言うかのように笑う。
「安心しろ!俺には敵から奪ったコレがある」
ロックダウンのコレクションの一つを見せびらかせたケイドの言葉にミソラは込み上げてきた感情に支配されるがまま、彼に抱きつく。
「ありがとうございます」
全ては偶然から始まった必然の出会いだった。
ケイドがオプティマスを見つけ、そしてミソラと出会い、そしてそこから全てが始まっていったのだ。
彼が居なければ、ケイド・イェーガーでなければ何も始まらなかった。
感謝するかのようにミソラが告げればケイドは当たり前のことだと良いながら慰めるかのようにミソラの背を叩く。
「ケイドさん・・・・シードは?」
「ジョシュアが運んでいる。ただ・・・気になる事に妙な音がしていてなぁ」
「それは」
確かに気になる事だ。
そうミソラが思った瞬間、近くにある壁へといくつかの銃弾が放たれる。
咄嗟にケイドはミソラの身体を自分の背後へと回す。
守るべき存在なのだと言われた気がしたミソラは胸の奥底に暖かな物を感じ取る。
けれど銃弾が放たれたということからきっとここにはケイドの敵が居るのだと悟ると、辺りへと視線を向ければこちらに銃口を向けているアティンジャーの姿があった。
「私は人類を守るために戦ってきた・・・それはつまり忍耐だ。他人から向けられる不平不満を全てを飲み込み、他人の意見に左右されず、ただ己の果たすべき責務を全うする。君ならばこの言葉の意味を誰よりも理解出来るはずだろう?」
眼前へと向けられた銃口にケイドは降参だというかのように両手を上げる。
「エイリアンに良いも悪いも無い!!奴らは我々を害するだけだ!!!故にッ!!!」
ケイドへと向けられていた銃口がミソラへと向けられた。
怒りと憎しみで彩られた瞳がヒタリと向けられるが、ミソラは動じること無くアティンジャーの瞳を見つめる。
「君は排除されるべきなのだ。人ではない君は消えるべきだッ!!」
アティンジャーの言葉はまるで地球に住む命以外は全て排除すべきだ。
そう感じ取ったミソラはケイドの背中から身を乗り出すとジッとアティンジャーを見つめる。
「・・・・人であれ金属生命体であれ、生きていることには変わりは無いと私は思います。限りある命の中で必死に己の成すべき事を果たそうとしているだけです。確かに、時にはわかり合えない存在も居るでしょう。ですが、全ての命がそうだとは私は思いません。言葉を交わして、手と手を取り合える存在だってあります」
自分とオプティマスがそうだったように。
そう思いながらアティンジャーへと告げるが、彼はミソラの言葉を下らぬ理想だというかのように鼻で笑った。