4章:逃走の果てに得たものは
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聞こえてくる銃撃音、絶えず聞こえる人の悲鳴、それを無視しながらミソラはただ走り続けた。
オールスパークが導くまま、ただ、会いたい人に会うために。
「オプティマスッ!!」
彼に会いたいのだ。
そう思いながら必死に足を動かす。
何度も何度も転び、その度に立ち上がり目的の場所へと向かう。
ようやく辿り着いた場所は民間人が逃げた後の静かな空間だ。
けれど、きっと彼はここに来る。
そう思いながらジッと前を見つめていると微かな地響きと共に会いたかった人の姿見えた。
現れたその人は、愛しい人は何故か恐竜に乗っていて、その事に気づいたミソラの顔が引きつった。
「・・・えぇ?」
信じられない、信じたくはない、そう思いながらミソラが立ち尽くしていることしか出来ずにいた。
オプティマスはその優れたアイセンサーでミソラに気づくと、恐竜を巧みに操りながら行く手を遮るディセプティコンを容易く屠りながらミソラの元へと向かってくる。
「ま、まって!!」
制止の声は虚しく恐竜の雄叫びによりかき消される。
力強い手がミソラを抱き上げ、一寸遅れて愛しい人の金属の温もりが伝わってきたことにミソラは安心感から静かに目を伏せた。
『ミソラ。戦局はどうなっている?』
「・・・ビーとハウンドがケイドさん達を守って奮闘しているけどあまり長くは持たない!!」
武器の弾薬が残り僅かだというのにハウンドはケイド達を見捨てることをしない。
彼等を守るかのように必死に戦っている。
その事に気づいたミソラが一刻も早く助けに向かって欲しいと告げれば、オプティマスは心得たと言うかのように頷くと恐竜、グリムロックへと指示を飛ばす。
「私も出来る事をする」
胸元に手を添えたミソラはオールスパークの力を解放した。
告げるのは和解の言葉だ。
どうか、どうかお願いだと思いながら新たな生命体へと向かい言葉を必死に紡ぐ。
何体かの機体が攻撃する手を緩め、それが少しずつ広がっていったことに安堵の笑みを浮かべた瞬間だ。
『やはり貴様は俺様の元にある事が相応しい』
かつてと変わらぬ声音で言われた言葉にミソラの顔が引きつる。
この声は、忘れることの出来ぬ絶対的な支配者の声が誰の物なのか理解したミソラの顔から血の気が引く。
『ミソラ。俺様の元に来い。貴様が大人しく俺様のモノになるのならば・・・・あの人間共は見逃してやろう』
まるで毒と思えるような優しい甘言にミソラの意識が遠のく。
その声に従うべきだ、かつての主の元へと行くべきだと恐怖が声を上げたときだ。
大きな手がミソラを抱きしめた。
『君は君だ。ミソラが決めた事だけが正しい。誰かの言葉など・・・かつて君を支配していた者の言葉など聞かなくとも良いのだ』
「・・・うん。ありがとう、オプティマス」
はっきりとそう告げた瞬間、頭の片隅で何かが声を上げたがミソラはその言葉を聞かぬように目を閉じた。
オールスパークが導くまま、ただ、会いたい人に会うために。
「オプティマスッ!!」
彼に会いたいのだ。
そう思いながら必死に足を動かす。
何度も何度も転び、その度に立ち上がり目的の場所へと向かう。
ようやく辿り着いた場所は民間人が逃げた後の静かな空間だ。
けれど、きっと彼はここに来る。
そう思いながらジッと前を見つめていると微かな地響きと共に会いたかった人の姿見えた。
現れたその人は、愛しい人は何故か恐竜に乗っていて、その事に気づいたミソラの顔が引きつった。
「・・・えぇ?」
信じられない、信じたくはない、そう思いながらミソラが立ち尽くしていることしか出来ずにいた。
オプティマスはその優れたアイセンサーでミソラに気づくと、恐竜を巧みに操りながら行く手を遮るディセプティコンを容易く屠りながらミソラの元へと向かってくる。
「ま、まって!!」
制止の声は虚しく恐竜の雄叫びによりかき消される。
力強い手がミソラを抱き上げ、一寸遅れて愛しい人の金属の温もりが伝わってきたことにミソラは安心感から静かに目を伏せた。
『ミソラ。戦局はどうなっている?』
「・・・ビーとハウンドがケイドさん達を守って奮闘しているけどあまり長くは持たない!!」
武器の弾薬が残り僅かだというのにハウンドはケイド達を見捨てることをしない。
彼等を守るかのように必死に戦っている。
その事に気づいたミソラが一刻も早く助けに向かって欲しいと告げれば、オプティマスは心得たと言うかのように頷くと恐竜、グリムロックへと指示を飛ばす。
「私も出来る事をする」
胸元に手を添えたミソラはオールスパークの力を解放した。
告げるのは和解の言葉だ。
どうか、どうかお願いだと思いながら新たな生命体へと向かい言葉を必死に紡ぐ。
何体かの機体が攻撃する手を緩め、それが少しずつ広がっていったことに安堵の笑みを浮かべた瞬間だ。
『やはり貴様は俺様の元にある事が相応しい』
かつてと変わらぬ声音で言われた言葉にミソラの顔が引きつる。
この声は、忘れることの出来ぬ絶対的な支配者の声が誰の物なのか理解したミソラの顔から血の気が引く。
『ミソラ。俺様の元に来い。貴様が大人しく俺様のモノになるのならば・・・・あの人間共は見逃してやろう』
まるで毒と思えるような優しい甘言にミソラの意識が遠のく。
その声に従うべきだ、かつての主の元へと行くべきだと恐怖が声を上げたときだ。
大きな手がミソラを抱きしめた。
『君は君だ。ミソラが決めた事だけが正しい。誰かの言葉など・・・かつて君を支配していた者の言葉など聞かなくとも良いのだ』
「・・・うん。ありがとう、オプティマス」
はっきりとそう告げた瞬間、頭の片隅で何かが声を上げたがミソラはその言葉を聞かぬように目を閉じた。