1章:それは必然的な出会い
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予備の冷却装置が運ばれていく。
その先にいるのはメガトロンだ。
施設が襲撃され、主電源が破壊されてしまったらしく冷却装置のパワーが下がり続けているのだ。
このままだといずれは氷が全て溶け、彼は解放される。
その時のことを想像したミソラが身を震わせたときだった。
スーツの男が慌てて駆け寄ってくる。
「君、こちらに来なさい」
返事を聞くこと無く強引に腕を掴み歩き出したスーツの男にミソラは引きずられる形で歩き出す。
チラリと背後を見ると、作業員達が必死に冷却作業を行っている。
「・・・メガトロンが解放されるんですか?」
「・・・そうだ」
誤魔化すこと無く言われた言葉に ミソラは唇をかみしめ、溢れそうになる涙を必死に堪える。
言いようのない恐怖で足が竦む。
「今、サム・ウィトウィッキーがオールスパークの回収を行っている。回収終了後、オールスパークを安全な場所まで運ぶ。君も同行しなさい。ここはもう安全な場所では無い」
オールスパークがディセプティコンの手に渡れば地球は終わる。
故に、オールスパークを安全な場所に逃がさねばならない。
連れて行かれた先には見慣れたカマロの姿があった。
すでに乗り込んでいるサムとミカエラの姿を見たミソラは小走りで駆け寄る。
「ミソラ、乗って!」
『”ノリノリでやっちまうぜ!!”』
後部座席に乗り込んだミソラは、後ろに置かれていた立方体に気づく。
全体に何か文字が掘られているらしいソレをミソラは黙って見つめる。
なぜだか解らないが無性に懐かしいと思えたのだ。
導かれるかのようにその立方体に触れようとした時、バンブルビーが勢いよく走り出す。後ろには軍人達が続いており、彼らが立方体を避難させる手助けをしてくれるとのことだ。
「オプティマスだ!!」
見慣れたトラックが前方から走ってくる。
後続には何台かの車がおり、それら全てがオートボットだ。
バンブルビーの姿に気づくとオプティマス達は進路を変える。軍人達の車の後ろに着いた彼らと共に目的地に向かう。
「この後はどうするの?」
「空軍の回収ヘリが来るからそれに乗せる!これを乗せれば僕らの仕事は終わり!!後は家に帰ってゆっくり休めるよ」
簡単だろ?と言いたげなサムであったが、引きつった顔から彼もまたこの仕事が楽に終わることが無いのだと解っていた。
間違いなくキューブを手に入れるためにディセプティコンが襲ってくる。
なによりも恐ろしいのはメガトロンの存在だ。
冷却装置がどれほど持つのかは解らないが、きっと長くは無い。氷が消え次第、すぐにでも彼はキューブを追いかけてくるだろう。
「ミカエラとミソラは市街地に着いたらすぐに逃げて欲しい」
「サム!?何を言っているのよ!?」
信じられないという顔をしてミカエラはサムの服を掴む。
「危険なのは解っているわ・・・でも、私はあなたと一緒に居る。私を巻き込んだのはあなたでしょう?」
「私も一緒に居る。ちゃんと最後まで見届けたい」
「・・・あーもー解ったよ!!解りました!!僕の負けで良いよ!!!全く、嫌になるよ、こういうときくらい言うこと聞いてくれれば良いのにさ!!」
不満げか顔と声をしてそう答えたサムであったが、消えそうな小さな声でお礼の言葉を告げる。
その言葉にミカエラとミソラは笑う。
市街地をすでに肉眼で確認出来る場所まで来ている。恐らく、後30分で到着するだろう。
そうなればこんな風に話すことも出来なくなる。
終わりが迫ってきていた。
その先にいるのはメガトロンだ。
施設が襲撃され、主電源が破壊されてしまったらしく冷却装置のパワーが下がり続けているのだ。
このままだといずれは氷が全て溶け、彼は解放される。
その時のことを想像したミソラが身を震わせたときだった。
スーツの男が慌てて駆け寄ってくる。
「君、こちらに来なさい」
返事を聞くこと無く強引に腕を掴み歩き出したスーツの男にミソラは引きずられる形で歩き出す。
チラリと背後を見ると、作業員達が必死に冷却作業を行っている。
「・・・メガトロンが解放されるんですか?」
「・・・そうだ」
誤魔化すこと無く言われた言葉に ミソラは唇をかみしめ、溢れそうになる涙を必死に堪える。
言いようのない恐怖で足が竦む。
「今、サム・ウィトウィッキーがオールスパークの回収を行っている。回収終了後、オールスパークを安全な場所まで運ぶ。君も同行しなさい。ここはもう安全な場所では無い」
オールスパークがディセプティコンの手に渡れば地球は終わる。
故に、オールスパークを安全な場所に逃がさねばならない。
連れて行かれた先には見慣れたカマロの姿があった。
すでに乗り込んでいるサムとミカエラの姿を見たミソラは小走りで駆け寄る。
「ミソラ、乗って!」
『”ノリノリでやっちまうぜ!!”』
後部座席に乗り込んだミソラは、後ろに置かれていた立方体に気づく。
全体に何か文字が掘られているらしいソレをミソラは黙って見つめる。
なぜだか解らないが無性に懐かしいと思えたのだ。
導かれるかのようにその立方体に触れようとした時、バンブルビーが勢いよく走り出す。後ろには軍人達が続いており、彼らが立方体を避難させる手助けをしてくれるとのことだ。
「オプティマスだ!!」
見慣れたトラックが前方から走ってくる。
後続には何台かの車がおり、それら全てがオートボットだ。
バンブルビーの姿に気づくとオプティマス達は進路を変える。軍人達の車の後ろに着いた彼らと共に目的地に向かう。
「この後はどうするの?」
「空軍の回収ヘリが来るからそれに乗せる!これを乗せれば僕らの仕事は終わり!!後は家に帰ってゆっくり休めるよ」
簡単だろ?と言いたげなサムであったが、引きつった顔から彼もまたこの仕事が楽に終わることが無いのだと解っていた。
間違いなくキューブを手に入れるためにディセプティコンが襲ってくる。
なによりも恐ろしいのはメガトロンの存在だ。
冷却装置がどれほど持つのかは解らないが、きっと長くは無い。氷が消え次第、すぐにでも彼はキューブを追いかけてくるだろう。
「ミカエラとミソラは市街地に着いたらすぐに逃げて欲しい」
「サム!?何を言っているのよ!?」
信じられないという顔をしてミカエラはサムの服を掴む。
「危険なのは解っているわ・・・でも、私はあなたと一緒に居る。私を巻き込んだのはあなたでしょう?」
「私も一緒に居る。ちゃんと最後まで見届けたい」
「・・・あーもー解ったよ!!解りました!!僕の負けで良いよ!!!全く、嫌になるよ、こういうときくらい言うこと聞いてくれれば良いのにさ!!」
不満げか顔と声をしてそう答えたサムであったが、消えそうな小さな声でお礼の言葉を告げる。
その言葉にミカエラとミソラは笑う。
市街地をすでに肉眼で確認出来る場所まで来ている。恐らく、後30分で到着するだろう。
そうなればこんな風に話すことも出来なくなる。
終わりが迫ってきていた。