4章:逃走の果てに得たものは
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次々と放たれる攻撃からミソラは必死にシードを守っていた。
少しでも間違えれば発動しようとするそれに対し、此処はその場では無いと言うかのようにオールスパークの力を使い発動を止める。
何度目になるのか解らないソレを行った直後、ミソラは凄まじい倦怠感を感じ取った。限界近い、そう思ったミソラだったが此処で自分が諦めてしまえば全てが終わってしまうと判断するとキュッと唇を噛む。
「ケイドさん。ここは敵だらけですし、敵から丸見えですから一度地上に降りた方が良いと思います!!」
「解った!!全員エレベータに乗り込めッ!!」
ケイドの指示の元、全員がエレベーターへと向かい走り出す。
オールスパークを通して伝わってくる敵意、憎悪の感情をミソラがケイドへと伝えれば彼は建物の下に展開している敵部隊を見て顔をしかめた。
予想以上に数が多い。
オートボット二体と自分達だけでは防ぎきることは難しいことを悟っているらしいケイドの顔を見た##NAME1#は、今の自分に何が出来るのだろうかと考える。
敵部隊を率いているのはかつてのメガトロン、否、現在はガルヴァトロンと名を変えたた存在だ。
恐らく説得をしても無駄だと思う反面、彼等にとって自分という存在がどれほど貴重な物なのかミソラは理解していた。
「(万が一の時には)」
この身を差しだそう。
そう思いながらミソラはシードを見つめる。
コレはガルヴァトロンの手に絶対に渡ってはいけない。
そう思った瞬間、エレベーターが定量オーバーだ告げるかのように耳障りな音を鳴らす。
この場に誰が残るのが最良か、そう判断したケイドが迷うこと無く降りていく。
敵の的になるかのように声を出すケイドに対し、テッサが必死に戻るように告げた直後ドアが閉まり、ゆっくり下へと向かい下降を開始したエレベーターの中にテッサの嗚咽が響く。
「テッサ・・・これから放すことをよく聞いて」
泣きじゃくる彼女の頬を両手で覆ったミソラは力強い声で彼女に話しかける。
泣き濡れた瞳と視線が合うと安心させるかのように微笑む。
「貴方達は二階で降りて階段を使ってジョシュアさんを連れてここから逃げて?・・・大丈夫。私が一階まで降りて敵の目を引きつけて時間を稼ぐし、ビー達も貴方達を助けるから」
ケイドが自身の身を犠牲にしたように、自分もまたシードを守る為にこうしなければならないのだと思いながらミソラが告げれば、テッサは出来ないと言うかのように首をゆるく振る。
順調に下降しているらしいエレベーターの階表示を見つめながらミソラは場違いなほど穏やかに微笑む。
「大丈夫だから。ね?だからジョシュアさんを連れてここから逃げて・・・そしてケイドさんと合流して」
「ミソラッ!!だけどッ!!」
「ごめんね、テッサ・・・・もう貴方にしか託せないんだ」
この星の行く末を託すのがテッサのような優しい女性である事が悲しい。
責任感の強い彼女の事だからきっと苦しむ。
そう思いながらもミソラは最下層のボタンより上にある階層のボタンを押す。
「大丈夫だよ。きっとオプティマス達もすぐに駆けつけてくれるから」
何かを訴えるかのように力強い波長を放つ胸元を押さえつけながらミソラが告げたときだ。
エレベーターが目的の階層に着く。
若い女性が一人乗り込んできた以外、誰も乗り込むことの無いエレベーターの中からテッサ達を追い出したミソラは扉を閉じる。
「ミソラッ!!」
伸ばされたテッサの手をミソラが掴むことはしない。
「テッサ。シードを守って・・・それは決して此処で発動させては駄目よ」
何万人とも言える人達の命が潰えることとなってしまう。
そうすることは出来ないと言うかのようにミソラが告げた瞬間、ドアがゆっくりと閉まっていく。
最後に見えたテッサの泣き顔に対しミソラは何も言えないまま、エレベーターは目的の階層へと到着した。
少しでも間違えれば発動しようとするそれに対し、此処はその場では無いと言うかのようにオールスパークの力を使い発動を止める。
何度目になるのか解らないソレを行った直後、ミソラは凄まじい倦怠感を感じ取った。限界近い、そう思ったミソラだったが此処で自分が諦めてしまえば全てが終わってしまうと判断するとキュッと唇を噛む。
「ケイドさん。ここは敵だらけですし、敵から丸見えですから一度地上に降りた方が良いと思います!!」
「解った!!全員エレベータに乗り込めッ!!」
ケイドの指示の元、全員がエレベーターへと向かい走り出す。
オールスパークを通して伝わってくる敵意、憎悪の感情をミソラがケイドへと伝えれば彼は建物の下に展開している敵部隊を見て顔をしかめた。
予想以上に数が多い。
オートボット二体と自分達だけでは防ぎきることは難しいことを悟っているらしいケイドの顔を見た##NAME1#は、今の自分に何が出来るのだろうかと考える。
敵部隊を率いているのはかつてのメガトロン、否、現在はガルヴァトロンと名を変えたた存在だ。
恐らく説得をしても無駄だと思う反面、彼等にとって自分という存在がどれほど貴重な物なのかミソラは理解していた。
「(万が一の時には)」
この身を差しだそう。
そう思いながらミソラはシードを見つめる。
コレはガルヴァトロンの手に絶対に渡ってはいけない。
そう思った瞬間、エレベーターが定量オーバーだ告げるかのように耳障りな音を鳴らす。
この場に誰が残るのが最良か、そう判断したケイドが迷うこと無く降りていく。
敵の的になるかのように声を出すケイドに対し、テッサが必死に戻るように告げた直後ドアが閉まり、ゆっくり下へと向かい下降を開始したエレベーターの中にテッサの嗚咽が響く。
「テッサ・・・これから放すことをよく聞いて」
泣きじゃくる彼女の頬を両手で覆ったミソラは力強い声で彼女に話しかける。
泣き濡れた瞳と視線が合うと安心させるかのように微笑む。
「貴方達は二階で降りて階段を使ってジョシュアさんを連れてここから逃げて?・・・大丈夫。私が一階まで降りて敵の目を引きつけて時間を稼ぐし、ビー達も貴方達を助けるから」
ケイドが自身の身を犠牲にしたように、自分もまたシードを守る為にこうしなければならないのだと思いながらミソラが告げれば、テッサは出来ないと言うかのように首をゆるく振る。
順調に下降しているらしいエレベーターの階表示を見つめながらミソラは場違いなほど穏やかに微笑む。
「大丈夫だから。ね?だからジョシュアさんを連れてここから逃げて・・・そしてケイドさんと合流して」
「ミソラッ!!だけどッ!!」
「ごめんね、テッサ・・・・もう貴方にしか託せないんだ」
この星の行く末を託すのがテッサのような優しい女性である事が悲しい。
責任感の強い彼女の事だからきっと苦しむ。
そう思いながらもミソラは最下層のボタンより上にある階層のボタンを押す。
「大丈夫だよ。きっとオプティマス達もすぐに駆けつけてくれるから」
何かを訴えるかのように力強い波長を放つ胸元を押さえつけながらミソラが告げたときだ。
エレベーターが目的の階層に着く。
若い女性が一人乗り込んできた以外、誰も乗り込むことの無いエレベーターの中からテッサ達を追い出したミソラは扉を閉じる。
「ミソラッ!!」
伸ばされたテッサの手をミソラが掴むことはしない。
「テッサ。シードを守って・・・それは決して此処で発動させては駄目よ」
何万人とも言える人達の命が潰えることとなってしまう。
そうすることは出来ないと言うかのようにミソラが告げた瞬間、ドアがゆっくりと閉まっていく。
最後に見えたテッサの泣き顔に対しミソラは何も言えないまま、エレベーターは目的の階層へと到着した。