4章:逃走の果てに得たものは
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中国へと向かって移動する宇宙船の中でミソラは膝を抱えて座っていた。
オプティマスがケイドに向かいシードを奪還した後は人間に協力をしないと告げたからだ。ケイドに対して直接そう告げたと言うことからオプティマスが本気でそう考えいたのだと改めて認識をさせられる。
オプティマスを説得するケイドの声が聞こえてきた為、その方向へと耳を傾ける。
『人間の間違いのために仲間をこれ以上犠牲には出来ない』
「確かに人間は間違いを犯す。だが、間違い全てが悪いわけじゃない。間違いから学べることもあるし、その間違いが後に人を大きく成長させることだってあるんだ」
それが金属生命体と人間との違いだとケイドは告げれば、何やら思い当たる節があるらしいオプティマスは黙り込む。
「俺は金目当てでアンタを助けた。誰かから見ればそれは間違いだが、アンタにとっては間違いじゃなかっただろう?な?間違い全部が悪いわけじゃないんだ。見方を変えればいくらでも変わる」
『そうだな。確かにそうかもしれない・・・だが、私には生き残った者達をこれ以上犠牲にしないようする義務がある。なにより私達を不要と言ったのは君達人間だ』
「全員の意見じゃないことくらい解るだろう!?」
悲痛な声で必死にオプティマスを説得していたケイドの声にミソラは何かに駆り立てられるかのように立ち上がると、二人が居る場所へと向かって近づいていく。
「オプティマス。私達が墓場の風から追われているときを覚えている?」
負傷箇所を直すことも出来ぬまま戦闘を繰り広げ、補給を行うことが出来ぬまま逃げるだけの日々。
思い出したくもない記憶にミソラの顔が苦痛に歪む。
「沢山の人達が私達を攻撃してきた。出会う人達全員が敵だって思えるような毎日で、信じられるのはオートボット達だけって思えるくらいだったよね」
オートボットの内通者としてミソラの情報もあちこちに貼られており、食べ物を買うことすら出来なかった。
血で汚れ、裾がすり切れた衣服を川の水で洗濯をして何度も何度も袖を通すような日々。満足に休むことすら出来なかった。
『人間は我々の敵になった』
「そうだね・・・でも、敵にならなかった人だって居た」
オプティマスに気づいていながらも見て見ぬふりをしてくれた人も居た。
ミソラの存在に気づくと医療品と少しばかりの食料と真新しそうな衣服をこっそりと置いていった人達だって居たのだ。
「全員が敵じゃなかったよ」
救いの手までとは言わないがそれに近い事をしてくれた人達だって居たのだ。
このまま地球を去ると言うことは敵対しなかった人達を見捨てることになる。恩を仇で返すようなことだけはしたくはない、そう思いながらミソラはオプティマスを見上げた。
「サムやケイドさん達みたいに私達に優しくしてくれる人だって居る。だからオプティマス、もう一度やり直せないかな?もう一度だけ人間のことを信じてくれないかな?」
『私は・・・』
「全ての人を信じろとは言わない。でも・・・でも今まで出会ってきた人達だけは信じて欲しい。サム達やシモンズさん、NESTの人達みたいにちゃんと友好的な関係を築けた人達だっていたんだから」
『君の言う友好的な枠組みの中には君自身は入っていないのだな』
「・・・私はどちらにも入れない。私は半端物だもの」
双方の気持ちは解るだけの中途半端な存在。
何者にもなる事は出来ない哀れな存在。
ガルヴァトロンと自分はとてもよく似ているような気がミソラにはした。
『先生!目的地に到着しました!!』
指示を頼む、そう言うかのように近づいてきたドリフトにより会話は一時中断となる。
オプティマスがケイドに向かいシードを奪還した後は人間に協力をしないと告げたからだ。ケイドに対して直接そう告げたと言うことからオプティマスが本気でそう考えいたのだと改めて認識をさせられる。
オプティマスを説得するケイドの声が聞こえてきた為、その方向へと耳を傾ける。
『人間の間違いのために仲間をこれ以上犠牲には出来ない』
「確かに人間は間違いを犯す。だが、間違い全てが悪いわけじゃない。間違いから学べることもあるし、その間違いが後に人を大きく成長させることだってあるんだ」
それが金属生命体と人間との違いだとケイドは告げれば、何やら思い当たる節があるらしいオプティマスは黙り込む。
「俺は金目当てでアンタを助けた。誰かから見ればそれは間違いだが、アンタにとっては間違いじゃなかっただろう?な?間違い全部が悪いわけじゃないんだ。見方を変えればいくらでも変わる」
『そうだな。確かにそうかもしれない・・・だが、私には生き残った者達をこれ以上犠牲にしないようする義務がある。なにより私達を不要と言ったのは君達人間だ』
「全員の意見じゃないことくらい解るだろう!?」
悲痛な声で必死にオプティマスを説得していたケイドの声にミソラは何かに駆り立てられるかのように立ち上がると、二人が居る場所へと向かって近づいていく。
「オプティマス。私達が墓場の風から追われているときを覚えている?」
負傷箇所を直すことも出来ぬまま戦闘を繰り広げ、補給を行うことが出来ぬまま逃げるだけの日々。
思い出したくもない記憶にミソラの顔が苦痛に歪む。
「沢山の人達が私達を攻撃してきた。出会う人達全員が敵だって思えるような毎日で、信じられるのはオートボット達だけって思えるくらいだったよね」
オートボットの内通者としてミソラの情報もあちこちに貼られており、食べ物を買うことすら出来なかった。
血で汚れ、裾がすり切れた衣服を川の水で洗濯をして何度も何度も袖を通すような日々。満足に休むことすら出来なかった。
『人間は我々の敵になった』
「そうだね・・・でも、敵にならなかった人だって居た」
オプティマスに気づいていながらも見て見ぬふりをしてくれた人も居た。
ミソラの存在に気づくと医療品と少しばかりの食料と真新しそうな衣服をこっそりと置いていった人達だって居たのだ。
「全員が敵じゃなかったよ」
救いの手までとは言わないがそれに近い事をしてくれた人達だって居たのだ。
このまま地球を去ると言うことは敵対しなかった人達を見捨てることになる。恩を仇で返すようなことだけはしたくはない、そう思いながらミソラはオプティマスを見上げた。
「サムやケイドさん達みたいに私達に優しくしてくれる人だって居る。だからオプティマス、もう一度やり直せないかな?もう一度だけ人間のことを信じてくれないかな?」
『私は・・・』
「全ての人を信じろとは言わない。でも・・・でも今まで出会ってきた人達だけは信じて欲しい。サム達やシモンズさん、NESTの人達みたいにちゃんと友好的な関係を築けた人達だっていたんだから」
『君の言う友好的な枠組みの中には君自身は入っていないのだな』
「・・・私はどちらにも入れない。私は半端物だもの」
双方の気持ちは解るだけの中途半端な存在。
何者にもなる事は出来ない哀れな存在。
ガルヴァトロンと自分はとてもよく似ているような気がミソラにはした。
『先生!目的地に到着しました!!』
指示を頼む、そう言うかのように近づいてきたドリフトにより会話は一時中断となる。