4章:逃走の果てに得たものは
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足下から込み上げてきた震えを堪えるかのように無意識の内に自分の身体を抱きしめ、正体の解らない恐怖をミソラは必死に押さえつける。
シードという単語は初めて聞くものであるはずなのに、何故かその名を聞くと無性に恐ろしいと感じてしまう。
その恐怖はきっと自分の中にあるオールスパークが知っているからなのだろうとミソラは結論づけると、今はここにシードは無いのだから恐れることは無いのだと必死に自分自身に言い聞かせていたときだ。
『シードと言ってもお前等が思っているような可愛いもんじゃねぇぞ?ガルヴァトロンの欲しがっているシードってのは有機生命体を金属生命体に一瞬で変えちまうんだ』
ハウンドがかみ砕いて教えてくれた事にミソラの脳裏にルーカスの姿が思い浮かぶ。
それはケイド達も同じだったようで彼等の顔色が一瞬で青ざめたものへと変わった。
人を一瞬にして金属へと変えてしまうモノに抗う事など人間に出来るわけもない。
それこそ対抗できるとしたらミソラくらいなものだ。
『ガルヴァトロンは大都市でシードを爆発させるだろう。シードにより人間は有機生命体から金属へと変化をする。金属になった存在をガルヴァトロンが金属生命体へと進化させ、彼等を率いてこの星を占拠するだろう・・・・人間に未来はない』
はっきりとオプティマスが告げた言葉にケイド達は絶句する。
KSIはその事を解っているのだろうか?と考えるが、目先の報酬に目が眩んだ彼等がガルヴァトロンの企みに気づくことはしない。
何より先日の戦いにおいて彼等がガルヴァトロンを完全に制御できてはいなかったことから明白だ。
「(嫌な予感ほど当たる)」
よりにもよって最低最悪ではないかと思いながらミソラはそっと唇を噛みしめた。
もしも本当にオプティマスの言うような展開が待っているのだとしたら、人間にとって希望などと言うものは何一つとして見込めない。
ミソラ自身は持てる力を惜しみなく使おうと考えている。
それこそ対抗できるのがオールスパークの力のみならば迷うこと無くその力を使うつもりだが、オプティマスがそれに関して賛同するわけがない事は解っている。
オプティマスはミソラがオールスパークの力を使う事をあまり良くは思ってはいない。
オプティマスが場合によっては強引な手段を用いることは知っている為、ここで下手なこと言えば自分の首を絞めると解っているミソラは沈黙する事しか出来ずにいた。
「オプティマス。アンタの言いたいことは何となくだが俺も理解した・・・だが、だからと言ってすぐに答えを出すことは出来ない」
『解っている。君達がこれから下す決断は慎重になった方が良いだろう』
「・・・少し考える時間が欲しいんだが」
『君達が納得するまで私は待つ』
「助かる」
『ケイド。急かすつもりは無いが君達に残されている時間はそれほど無い』
「ッ・・・あぁ。解った」
人類の未来が自分の選択に委ねられていると言うことに関し、ケイドは責任の重さから強ばった声で返答をするとオプティマスに背を向けた。
シードという単語は初めて聞くものであるはずなのに、何故かその名を聞くと無性に恐ろしいと感じてしまう。
その恐怖はきっと自分の中にあるオールスパークが知っているからなのだろうとミソラは結論づけると、今はここにシードは無いのだから恐れることは無いのだと必死に自分自身に言い聞かせていたときだ。
『シードと言ってもお前等が思っているような可愛いもんじゃねぇぞ?ガルヴァトロンの欲しがっているシードってのは有機生命体を金属生命体に一瞬で変えちまうんだ』
ハウンドがかみ砕いて教えてくれた事にミソラの脳裏にルーカスの姿が思い浮かぶ。
それはケイド達も同じだったようで彼等の顔色が一瞬で青ざめたものへと変わった。
人を一瞬にして金属へと変えてしまうモノに抗う事など人間に出来るわけもない。
それこそ対抗できるとしたらミソラくらいなものだ。
『ガルヴァトロンは大都市でシードを爆発させるだろう。シードにより人間は有機生命体から金属へと変化をする。金属になった存在をガルヴァトロンが金属生命体へと進化させ、彼等を率いてこの星を占拠するだろう・・・・人間に未来はない』
はっきりとオプティマスが告げた言葉にケイド達は絶句する。
KSIはその事を解っているのだろうか?と考えるが、目先の報酬に目が眩んだ彼等がガルヴァトロンの企みに気づくことはしない。
何より先日の戦いにおいて彼等がガルヴァトロンを完全に制御できてはいなかったことから明白だ。
「(嫌な予感ほど当たる)」
よりにもよって最低最悪ではないかと思いながらミソラはそっと唇を噛みしめた。
もしも本当にオプティマスの言うような展開が待っているのだとしたら、人間にとって希望などと言うものは何一つとして見込めない。
ミソラ自身は持てる力を惜しみなく使おうと考えている。
それこそ対抗できるのがオールスパークの力のみならば迷うこと無くその力を使うつもりだが、オプティマスがそれに関して賛同するわけがない事は解っている。
オプティマスはミソラがオールスパークの力を使う事をあまり良くは思ってはいない。
オプティマスが場合によっては強引な手段を用いることは知っている為、ここで下手なこと言えば自分の首を絞めると解っているミソラは沈黙する事しか出来ずにいた。
「オプティマス。アンタの言いたいことは何となくだが俺も理解した・・・だが、だからと言ってすぐに答えを出すことは出来ない」
『解っている。君達がこれから下す決断は慎重になった方が良いだろう』
「・・・少し考える時間が欲しいんだが」
『君達が納得するまで私は待つ』
「助かる」
『ケイド。急かすつもりは無いが君達に残されている時間はそれほど無い』
「ッ・・・あぁ。解った」
人類の未来が自分の選択に委ねられていると言うことに関し、ケイドは責任の重さから強ばった声で返答をするとオプティマスに背を向けた。