1章:それは必然的な出会い
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忘れたかった、二度と見たくなかったのに。
心のどこかで叫び声が上がる。何故、そんなことを考えるのか解らない。
初めて見るロボットなのにそのロボットをミソラは知っている。知らず知らずのうちに体が震え出す。
「おい、大丈夫か?」
異変に気づいたらしい軍人の一人が肩を軽く叩いてくる。
恐怖で顔を引きつらせたミソラが勢いよく振り返ると、その軍人は心外な顔をして肩をすくめる。
「すみません・・・ちょっと、ボーッとしていたので驚いてしまいました」
「あぁ。そっか。そうだよな。あんなモノ見たら驚くよなぁ。ってアンタ、大丈夫か?顔色悪いぜ?」
「大丈夫です。ご心配して頂きありがとうございます」
謝罪をするかのように一礼をすると、氷漬けのロボットに背を向ける。
それでも背後から彼の手が迫ってくるかのように感じられ、早くここから逃げたいと心が泣き叫ぶ。
「ミソラ!」
駆け寄ってきたサムに向かいミソラは力ない笑みを浮かべる。
「酷い顔色だけど大丈夫なの?休んだ方が良いんじゃない?」
「うん、そうする・・・・なんだかすごく疲れた」
「そっか。僕らはちょっと違うところに行ってくるけど」
「この辺に居るから終わった声かけて」
ヒラヒラと手を振り行ってくれと訴えたミソラをサムは心配そうな顔をして見つめる。
「どうしたの?」
「ミソラ、最近変だから・・・悩んでいることがあるなら話してよ。そりゃ、僕は頼りないけどさ。話すだけでも楽になれると思うんだ」
「サム」
降ろされているサムの手にそっと触れる。
昔と変わらない温かな手。
今、漠然と抱いている正体不明の恐怖心、それを話してしまおうかと思ったミソラであったが、不意にこちらを心配そうな顔をして見つめているミカエラを見つけると、口を閉ざして微笑んだ。
「大丈夫だよ、サムの考えすぎだから。ほら、早く行かないと!みんな待ってるよ?」
特にミカエラが。
小さな声でそう告げるとサムはバッと後ろを振り返る。
その背を軽く押してやるとサムは歩き出した。
振り返ることの無い背中を見送った後、ミソラはロボットが視界に入らない位置まで移動するとその場所に座り込んだ。
「どうして、私は・・・」
あの氷漬けのロボットがメガトロンであると知っているのだろうかと考える。
名前だけはオプティマスから聞いている。
だが、外見などは知らないのだ。
「なのに知っている」
自身の掌を見つめながらミソラはそう呟いたときだ。
建物が大きく揺れる。
地震だろうか、そう思ったミソラは立ち上がるが地震にしては可笑しい。
振動は上から来ているのだ。
天井を見つめていると、メガトロンの側に居る作業員達の方から何やら慌ただしい声が聞こえてくる。
「襲撃だ!!」
誰かの声を合図にその場の雰囲気が張り詰めたものになった。
心のどこかで叫び声が上がる。何故、そんなことを考えるのか解らない。
初めて見るロボットなのにそのロボットをミソラは知っている。知らず知らずのうちに体が震え出す。
「おい、大丈夫か?」
異変に気づいたらしい軍人の一人が肩を軽く叩いてくる。
恐怖で顔を引きつらせたミソラが勢いよく振り返ると、その軍人は心外な顔をして肩をすくめる。
「すみません・・・ちょっと、ボーッとしていたので驚いてしまいました」
「あぁ。そっか。そうだよな。あんなモノ見たら驚くよなぁ。ってアンタ、大丈夫か?顔色悪いぜ?」
「大丈夫です。ご心配して頂きありがとうございます」
謝罪をするかのように一礼をすると、氷漬けのロボットに背を向ける。
それでも背後から彼の手が迫ってくるかのように感じられ、早くここから逃げたいと心が泣き叫ぶ。
「ミソラ!」
駆け寄ってきたサムに向かいミソラは力ない笑みを浮かべる。
「酷い顔色だけど大丈夫なの?休んだ方が良いんじゃない?」
「うん、そうする・・・・なんだかすごく疲れた」
「そっか。僕らはちょっと違うところに行ってくるけど」
「この辺に居るから終わった声かけて」
ヒラヒラと手を振り行ってくれと訴えたミソラをサムは心配そうな顔をして見つめる。
「どうしたの?」
「ミソラ、最近変だから・・・悩んでいることがあるなら話してよ。そりゃ、僕は頼りないけどさ。話すだけでも楽になれると思うんだ」
「サム」
降ろされているサムの手にそっと触れる。
昔と変わらない温かな手。
今、漠然と抱いている正体不明の恐怖心、それを話してしまおうかと思ったミソラであったが、不意にこちらを心配そうな顔をして見つめているミカエラを見つけると、口を閉ざして微笑んだ。
「大丈夫だよ、サムの考えすぎだから。ほら、早く行かないと!みんな待ってるよ?」
特にミカエラが。
小さな声でそう告げるとサムはバッと後ろを振り返る。
その背を軽く押してやるとサムは歩き出した。
振り返ることの無い背中を見送った後、ミソラはロボットが視界に入らない位置まで移動するとその場所に座り込んだ。
「どうして、私は・・・」
あの氷漬けのロボットがメガトロンであると知っているのだろうかと考える。
名前だけはオプティマスから聞いている。
だが、外見などは知らないのだ。
「なのに知っている」
自身の掌を見つめながらミソラはそう呟いたときだ。
建物が大きく揺れる。
地震だろうか、そう思ったミソラは立ち上がるが地震にしては可笑しい。
振動は上から来ているのだ。
天井を見つめていると、メガトロンの側に居る作業員達の方から何やら慌ただしい声が聞こえてくる。
「襲撃だ!!」
誰かの声を合図にその場の雰囲気が張り詰めたものになった。