4章:逃走の果てに得たものは
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宇宙船を使って敵船を迎撃する、その作戦は意外なほど上手くいったまでは良かった。
ただ、惜しむらくは落下地点が中心街という事もあってか沢山の人達に宇宙船を見られた事だ。車を潰された人がケイドに対し賠償しろと強い口調で話しかける中、ミソラは運転席にいたバンブルビーへと声をかけた。
「ビー、大丈夫」
『”問題ないさ”』
「良かった・・・オプティマス達は無事?」
『”無事だ””約束の地で会おう”』
バンブルビーの返答にミソラはホッと胸をなで下ろすと安堵の笑みを浮かべた時だ。
頭上をロックダウンの宇宙船が通り過ぎていく。
あの巨大な宇宙船に先程まで自分がいた事を思い出したミソラは、いくらオプティマスを助ける為だったとは言え少数精鋭で敵船に乗り込み、そして彼等を救出して無事に脱出できたものだと思いながら去って行く船をジッと見つめる。
「二度と乗りたくはないな」
自分という存在を道具としてしか見ていない、エネルゴンを効率よく供給するための手段としてしか見ていなかったロックダウンの目を思い出したミソラは背筋に嫌なモノが伝い落ちていくのを感じ取る。
『”大丈夫?お姫様””怖かった?”』
「平気だよ・・・ビー、協力してくれて本当にありがとう」
『”当たり前のことをしただけだよ”』
「ビーはやっぱり優しいねぇ」
グリグリとバンブルビーの口元を撫でてやればビーは嬉しそうな機械音を出す。
ここが人気のない場所ならばミソラはこの可愛らしくて頑張り屋さんなトランスフォーマーを思う存分労ってやりたいのだが、残念ながら今居る場所は街の中だ。遠巻きに宇宙船を見ていた人達は、バンブルビー達が民間人を害するつもりはないのだと悟ると携帯を取りだして写メを取り始めたり、中にはこっそりとどこかに電話をしている者も居る。
あまり長居することは得策ではない、そう判断したミソラは自分の中にあるオールスパークへと意識を集中する。
「(この辺り一帯の携帯電話をちょっとの間だけ止めないと)」
心臓の辺りがじんわりと熱を持ち始めたのと同時にミソラの周りを花火が爆ぜるような音が何度かした直後、周りに居た人達の携帯電話の電源がブツリと突然落ちる。
驚愕した声があちこちから聞こえる中、ミソラは安堵の笑みを浮かべたがすぐにその顔は曇る。
久しぶりに広範囲に及ぶ機械へ関与したことにより軽い目眩を感じたからだ。それを顔には出さないようにしながらミソラはそっと額を抑えるとこの隙にここから離れなければとならないと判断するとバンブルビーへと視線を向けた。
「ビー。オプティマスとの待ち合わせ場所は解る?この後の方針を決めるのもそうだけど、KSIが作り出していた物に関しても相談しないと取り返しのつかない事になりそうな気がするの」
『”勿論!私に任せて!!”』
ビーグルモードになったバンブルビーが扉を開き乗るように誘う。
「ケイドさん!行きましょう」
「今行く!!・・・テッサ、お前はミソラと一緒に後ろに乗れ。アイリッシュ野郎は助手席だ」
運転席へと乗り込んだケイドからの命令にテッサとシェーンは不満げな顔をしたが、ここは大人しくしたがっておいた方が良いだろうと判断すると素直にバンブルビーへと乗り込む。
全員が乗ったのを確認したバンブルビーは凄まじい速さで目的へと向かって走り出す。
ただ、惜しむらくは落下地点が中心街という事もあってか沢山の人達に宇宙船を見られた事だ。車を潰された人がケイドに対し賠償しろと強い口調で話しかける中、ミソラは運転席にいたバンブルビーへと声をかけた。
「ビー、大丈夫」
『”問題ないさ”』
「良かった・・・オプティマス達は無事?」
『”無事だ””約束の地で会おう”』
バンブルビーの返答にミソラはホッと胸をなで下ろすと安堵の笑みを浮かべた時だ。
頭上をロックダウンの宇宙船が通り過ぎていく。
あの巨大な宇宙船に先程まで自分がいた事を思い出したミソラは、いくらオプティマスを助ける為だったとは言え少数精鋭で敵船に乗り込み、そして彼等を救出して無事に脱出できたものだと思いながら去って行く船をジッと見つめる。
「二度と乗りたくはないな」
自分という存在を道具としてしか見ていない、エネルゴンを効率よく供給するための手段としてしか見ていなかったロックダウンの目を思い出したミソラは背筋に嫌なモノが伝い落ちていくのを感じ取る。
『”大丈夫?お姫様””怖かった?”』
「平気だよ・・・ビー、協力してくれて本当にありがとう」
『”当たり前のことをしただけだよ”』
「ビーはやっぱり優しいねぇ」
グリグリとバンブルビーの口元を撫でてやればビーは嬉しそうな機械音を出す。
ここが人気のない場所ならばミソラはこの可愛らしくて頑張り屋さんなトランスフォーマーを思う存分労ってやりたいのだが、残念ながら今居る場所は街の中だ。遠巻きに宇宙船を見ていた人達は、バンブルビー達が民間人を害するつもりはないのだと悟ると携帯を取りだして写メを取り始めたり、中にはこっそりとどこかに電話をしている者も居る。
あまり長居することは得策ではない、そう判断したミソラは自分の中にあるオールスパークへと意識を集中する。
「(この辺り一帯の携帯電話をちょっとの間だけ止めないと)」
心臓の辺りがじんわりと熱を持ち始めたのと同時にミソラの周りを花火が爆ぜるような音が何度かした直後、周りに居た人達の携帯電話の電源がブツリと突然落ちる。
驚愕した声があちこちから聞こえる中、ミソラは安堵の笑みを浮かべたがすぐにその顔は曇る。
久しぶりに広範囲に及ぶ機械へ関与したことにより軽い目眩を感じたからだ。それを顔には出さないようにしながらミソラはそっと額を抑えるとこの隙にここから離れなければとならないと判断するとバンブルビーへと視線を向けた。
「ビー。オプティマスとの待ち合わせ場所は解る?この後の方針を決めるのもそうだけど、KSIが作り出していた物に関しても相談しないと取り返しのつかない事になりそうな気がするの」
『”勿論!私に任せて!!”』
ビーグルモードになったバンブルビーが扉を開き乗るように誘う。
「ケイドさん!行きましょう」
「今行く!!・・・テッサ、お前はミソラと一緒に後ろに乗れ。アイリッシュ野郎は助手席だ」
運転席へと乗り込んだケイドからの命令にテッサとシェーンは不満げな顔をしたが、ここは大人しくしたがっておいた方が良いだろうと判断すると素直にバンブルビーへと乗り込む。
全員が乗ったのを確認したバンブルビーは凄まじい速さで目的へと向かって走り出す。