4章:逃走の果てに得たものは
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薄暗い船内の中をクロスヘアーズは迷うことなく進んでいく。
ミソラは初めて出会った時に銃を向けられたことにより正直、彼に対し少しだけ苦手意識を抱いていた。だがこうして自分を助けてくれたということからクロスヘアーズに対する意識を改善すべきだと思いながらチラリと彼の顔を見上げたのだが、少しばかりタイミングが悪かった。
『お?良いモノ見つけたぜ』
ニヤリと悪人じみた笑みを浮かべたクロスヘアーズはある場所を見ていた。
その場所へとミソラも視線を向ければ一隻の船がそこにはあり、どうみても地球せいではないソレをミソラは引きつった顔で見つめつつ、クロスヘアーズへと縋るような気持ちで声をかけた。
「あの・・・まさかアレに乗って逃げるとか言いませんよね?」
『良く解ったな。そのまさかだ』
「運転できるんですか?」
『俺は空挺兵だぞ?あの程度の船の扱いなんざお手のものさ』
嬉々として船に近づいたクロスヘアーズはコックピットに乗り込むとミソラをその辺に放り投げる。
固い床の上に尻餅をついたミソラは痛みで涙目になりながらじんじんと痛む箇所を手で押さえつけていたとき、ゆっくりとだが船が動き出したことに気づく。
『ははっ!!この星でまさか船に乗れるとは思っていなかったぜ・・・さて、と。こんな薄気味悪い船とはお別れだ』
そう言い放った直後、船は凄まじい速さでロックダウンの船から飛び出す。
大きく左右に揺れ動く船内でミソラは右に左にと転がり回り、その度に頭やら背中やらを壁や床に容赦なくたたきつけられる。
『ん?アレはバンブルビーと人間達か?』
「ビーとケイドさんが居るの!?」
慌てて近くの窓から外の様子を見るとビルにしがみついているバンブルビーの黄色いボディを見つけた。
クロスヘアーズも仲間を見捨てることは出来なかったようで、彼等を助けるためにビルへと船を寄せる。
『バンブルビー!!敵の船が来る、さっさと乗れ!!』
接近する敵船に気づいたクロスヘアーズが急かすかのように船の外装を叩く。
「テッサ!!」
ミソラが手を伸ばせばテッサは驚いたように目を見張った後、安心したと言うかのように顔をクシャクシャに歪めると伸ばされた手を掴む。
次々と船に乗り込んでくる仲間達はボロボロであったものの致命傷と言える傷は負っていなかったことにミソラは安堵の笑みを浮かべたときだ。
『”お姫様!””元気だった?”』
「うん・・・ビーも大丈夫?」
『”私は大丈夫””スーパーマンも無事よ”』
「・・・そっか。良かった」
オプティマスが無事だった事にミソラは心から安心したと言うかのように微笑んだ瞬間、船が突然加速する。
追っ手として放たれた船が次々と攻撃を行っており、それをクロスヘアーズの巧みな操縦により回避する事が出来たのだが、敵船の数が多いためこのままではいつか撃ち落とされてしまうとミソラが思った時だ。
『もう我慢の限界だ!!バンブルビー、お前が運転しろ。俺が撃ち落としてやる』
「待って!?ビーって運転できるの?それに撃ち落とすってどうやって?」
クロスヘアーズに対し抗議の言葉を発したミソラに対し、彼はニヤリと人の悪い笑みを浮かべるだけだ。
ソレが答えだと悟った ミソラの顔から血の気が引く。
『人間、その銃は押しこんで撃ち引いて装填する仕組みになっている。まぁせいぜい死なない程度に頑張るんだな』
言いたいことだけ告げたクロスヘアーズが船から勢いよく飛び出したかと思えば、背中からパラシュートを出し宙に浮かんだまま敵船二隻を銃で撃ち落としていく。
空挺兵とはそういう意味だったのかとミソラが思っていると、クロスヘアーズが仕留め損ねた船二隻がこちらに向かってきていることに気づいたミソラの顔から血の気が引いたのは言うまでも無い。
ミソラは初めて出会った時に銃を向けられたことにより正直、彼に対し少しだけ苦手意識を抱いていた。だがこうして自分を助けてくれたということからクロスヘアーズに対する意識を改善すべきだと思いながらチラリと彼の顔を見上げたのだが、少しばかりタイミングが悪かった。
『お?良いモノ見つけたぜ』
ニヤリと悪人じみた笑みを浮かべたクロスヘアーズはある場所を見ていた。
その場所へとミソラも視線を向ければ一隻の船がそこにはあり、どうみても地球せいではないソレをミソラは引きつった顔で見つめつつ、クロスヘアーズへと縋るような気持ちで声をかけた。
「あの・・・まさかアレに乗って逃げるとか言いませんよね?」
『良く解ったな。そのまさかだ』
「運転できるんですか?」
『俺は空挺兵だぞ?あの程度の船の扱いなんざお手のものさ』
嬉々として船に近づいたクロスヘアーズはコックピットに乗り込むとミソラをその辺に放り投げる。
固い床の上に尻餅をついたミソラは痛みで涙目になりながらじんじんと痛む箇所を手で押さえつけていたとき、ゆっくりとだが船が動き出したことに気づく。
『ははっ!!この星でまさか船に乗れるとは思っていなかったぜ・・・さて、と。こんな薄気味悪い船とはお別れだ』
そう言い放った直後、船は凄まじい速さでロックダウンの船から飛び出す。
大きく左右に揺れ動く船内でミソラは右に左にと転がり回り、その度に頭やら背中やらを壁や床に容赦なくたたきつけられる。
『ん?アレはバンブルビーと人間達か?』
「ビーとケイドさんが居るの!?」
慌てて近くの窓から外の様子を見るとビルにしがみついているバンブルビーの黄色いボディを見つけた。
クロスヘアーズも仲間を見捨てることは出来なかったようで、彼等を助けるためにビルへと船を寄せる。
『バンブルビー!!敵の船が来る、さっさと乗れ!!』
接近する敵船に気づいたクロスヘアーズが急かすかのように船の外装を叩く。
「テッサ!!」
ミソラが手を伸ばせばテッサは驚いたように目を見張った後、安心したと言うかのように顔をクシャクシャに歪めると伸ばされた手を掴む。
次々と船に乗り込んでくる仲間達はボロボロであったものの致命傷と言える傷は負っていなかったことにミソラは安堵の笑みを浮かべたときだ。
『”お姫様!””元気だった?”』
「うん・・・ビーも大丈夫?」
『”私は大丈夫””スーパーマンも無事よ”』
「・・・そっか。良かった」
オプティマスが無事だった事にミソラは心から安心したと言うかのように微笑んだ瞬間、船が突然加速する。
追っ手として放たれた船が次々と攻撃を行っており、それをクロスヘアーズの巧みな操縦により回避する事が出来たのだが、敵船の数が多いためこのままではいつか撃ち落とされてしまうとミソラが思った時だ。
『もう我慢の限界だ!!バンブルビー、お前が運転しろ。俺が撃ち落としてやる』
「待って!?ビーって運転できるの?それに撃ち落とすってどうやって?」
クロスヘアーズに対し抗議の言葉を発したミソラに対し、彼はニヤリと人の悪い笑みを浮かべるだけだ。
ソレが答えだと悟った ミソラの顔から血の気が引く。
『人間、その銃は押しこんで撃ち引いて装填する仕組みになっている。まぁせいぜい死なない程度に頑張るんだな』
言いたいことだけ告げたクロスヘアーズが船から勢いよく飛び出したかと思えば、背中からパラシュートを出し宙に浮かんだまま敵船二隻を銃で撃ち落としていく。
空挺兵とはそういう意味だったのかとミソラが思っていると、クロスヘアーズが仕留め損ねた船二隻がこちらに向かってきていることに気づいたミソラの顔から血の気が引いたのは言うまでも無い。