4章:逃走の果てに得たものは
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この広く入り組んだ船内のどこかに捕まっているオプティマスとテッサを見つけ出すのはなかなか骨の折れる事だ。
自分がここに来たと知ったロックダウンは、オートボット達が乗り込んできた事に気づいており、間違い無く彼等を殺すために船内に追っ手を放つ。
ミソラがしなければならないこと、それはケイド達が二人を見つけて助け出すまでの時間稼ぎだ。
どれくらい時間が掛かるのかは解らないが、少しでも長くロックダウンの関心を自分に惹きつけておくべきだと判断したミソラは目の前にいる賞金稼ぎを真っ直ぐに見据えた時、ソレを待っていたと言うかのような絶妙なタイミングで大きな揺れが船を襲う。
立っていられないほどの大きな揺れにミソラはその場に尻餅を着く。
『・・・何があった?』
通信で部下と連絡を取っていたロックダウンだったが、その顔がだんだんと険しいものへと変わっていくのを見たミソラは、先程の振動は予想外の出来事である事を感じ取る。
恐らく、誰かが妨害策を行ったのだ。
誰かは解らないが随分と派手に暴れたものだ、と思ったミソラは苦笑を浮かべる。
『ッチ。囚人が抜け出したか・・・すぐに捕まえろ。アンカーの処理もすぐに行え』
この船の中で何が起こったのかミソラには解らないが、少なくとも自分達にとって都合の良い展開になったことを感じ取ったミソラはホッと胸をなで下ろす。
オプティマスとテッサの救出がどこまで進んでいるのかは解らないが、彼等ならばきっと大丈夫だと思った時だ。
『そこで大人しくしていろ』
ミソラが閉じ込められている牢獄の施錠を確認したロックダウンは不機嫌さを隠すこと無く吐き捨てるように告げると、彼は船に何が起きているのか確認するためその場を去って行く。
完全に気配が去ったのを確認したミソラは、はるか頭上にある鍵へと視線を向けると困ったように肩を落とす。
「・・・登らないと駄目か」
鍵のある場所までかなり距離があるのは一目見て解る。
そう呟くとミソラは意を決した顔をすると鉄柵を登り始めた。
鉄柵の表面にある凹凸へと両足を上手い具合に乗せたり、両手で掴んだりしながら上へ上へと向かって登っていく。
目的の場所に到着したミソラは右手を伸ばしてその部分に触れると、迷うことなく自分の中にあるエネルゴンを流し込む。
鍵の部分から小さな爆発音が何度かした直後、大きな火花がバチンッと音を立てたかと思えば鍵の部分が弾け飛ぶのと同時にロックが解除される。
「やった!」
喜んだミソラだったが、その喜びは長くは続かなかった。
金属の擦れる音がした直後、ミソラが掴んでいた鉄柵が勢いよく動き始めたからだ。
凄まじい速さで移動する鉄柵の勢いにミソラは耐えられず、指先が鉄柵から離れ、身体が宙を浮かぶ感覚にミソラの顔が引きつる。
少しずつ身体が落下していく度に近づいてくる床を見たミソラは、床にたたきつけられる衝撃に備えるかのようにキュッと目を細めた直後、何かが自分の身体をつかみ取る。
『お転婆な人間だな。大人しく捕まっていることもできないのかよ』
聞き慣れた声にミソラは驚き、閉じていた目を開けば目の前にクロスヘアーズの姿があった。
「えっと、助かりました。ありがとうございます」
呆けた顔をしながらもミソラがお礼を告げるとクロスヘアーズはフンッと鼻を鳴らすと足早に移動を開始する。
「オプティマスとテッサは?」
『オプティマスは救出済みだ。人間の方も無事に救出したってバンブルビーから通信が入った』
目的を果たしたのだからさっさとこの気色の悪い船からは退散したい、と言うかのようなクロスヘアーズの返答にミソラはホッとした顔をする。
自分がここに来たと知ったロックダウンは、オートボット達が乗り込んできた事に気づいており、間違い無く彼等を殺すために船内に追っ手を放つ。
ミソラがしなければならないこと、それはケイド達が二人を見つけて助け出すまでの時間稼ぎだ。
どれくらい時間が掛かるのかは解らないが、少しでも長くロックダウンの関心を自分に惹きつけておくべきだと判断したミソラは目の前にいる賞金稼ぎを真っ直ぐに見据えた時、ソレを待っていたと言うかのような絶妙なタイミングで大きな揺れが船を襲う。
立っていられないほどの大きな揺れにミソラはその場に尻餅を着く。
『・・・何があった?』
通信で部下と連絡を取っていたロックダウンだったが、その顔がだんだんと険しいものへと変わっていくのを見たミソラは、先程の振動は予想外の出来事である事を感じ取る。
恐らく、誰かが妨害策を行ったのだ。
誰かは解らないが随分と派手に暴れたものだ、と思ったミソラは苦笑を浮かべる。
『ッチ。囚人が抜け出したか・・・すぐに捕まえろ。アンカーの処理もすぐに行え』
この船の中で何が起こったのかミソラには解らないが、少なくとも自分達にとって都合の良い展開になったことを感じ取ったミソラはホッと胸をなで下ろす。
オプティマスとテッサの救出がどこまで進んでいるのかは解らないが、彼等ならばきっと大丈夫だと思った時だ。
『そこで大人しくしていろ』
ミソラが閉じ込められている牢獄の施錠を確認したロックダウンは不機嫌さを隠すこと無く吐き捨てるように告げると、彼は船に何が起きているのか確認するためその場を去って行く。
完全に気配が去ったのを確認したミソラは、はるか頭上にある鍵へと視線を向けると困ったように肩を落とす。
「・・・登らないと駄目か」
鍵のある場所までかなり距離があるのは一目見て解る。
そう呟くとミソラは意を決した顔をすると鉄柵を登り始めた。
鉄柵の表面にある凹凸へと両足を上手い具合に乗せたり、両手で掴んだりしながら上へ上へと向かって登っていく。
目的の場所に到着したミソラは右手を伸ばしてその部分に触れると、迷うことなく自分の中にあるエネルゴンを流し込む。
鍵の部分から小さな爆発音が何度かした直後、大きな火花がバチンッと音を立てたかと思えば鍵の部分が弾け飛ぶのと同時にロックが解除される。
「やった!」
喜んだミソラだったが、その喜びは長くは続かなかった。
金属の擦れる音がした直後、ミソラが掴んでいた鉄柵が勢いよく動き始めたからだ。
凄まじい速さで移動する鉄柵の勢いにミソラは耐えられず、指先が鉄柵から離れ、身体が宙を浮かぶ感覚にミソラの顔が引きつる。
少しずつ身体が落下していく度に近づいてくる床を見たミソラは、床にたたきつけられる衝撃に備えるかのようにキュッと目を細めた直後、何かが自分の身体をつかみ取る。
『お転婆な人間だな。大人しく捕まっていることもできないのかよ』
聞き慣れた声にミソラは驚き、閉じていた目を開けば目の前にクロスヘアーズの姿があった。
「えっと、助かりました。ありがとうございます」
呆けた顔をしながらもミソラがお礼を告げるとクロスヘアーズはフンッと鼻を鳴らすと足早に移動を開始する。
「オプティマスとテッサは?」
『オプティマスは救出済みだ。人間の方も無事に救出したってバンブルビーから通信が入った』
目的を果たしたのだからさっさとこの気色の悪い船からは退散したい、と言うかのようなクロスヘアーズの返答にミソラはホッとした顔をする。