4章:逃走の果てに得たものは
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ロックダウンの記憶にあるミソラの姿はオプティマスに守ってもらっている印象しかない。
その身に宿しているはずのオールスパークの力を扱うことも出来ず、ただのお荷物でしかないミソラに対し、地球に生きている人間と何一つとして変わらないとロックダウンは思っていた。
希有な存在であるが故にコレクションに加えようと思ってはいたが、ロックダウンにとってミソラという人間に関して興味は一切無い。
『まさかお前から俺の元にやって来るとはな。捕まえに行く手間が省けた』
「・・・オプティマスはどこ?」
『自分の保身よりもオプティマスの事が気がかりか?』
牢獄に閉じ込められているミソラを楽しげに見つめながらロックダウンは問いかける。その気になれば人間一人くらい、いとも簡単に殺すことなど出来ると言うかのようにロックダウンは武器を取り出すと銃口をミソラへと定めた。
「貴方は私を殺さない」
自分に向けられている銃口を見てもミソラは動じることせず、きっぱりと断言した。
その姿を見たロックダウンの目が細められ、何かを訝しむかのようにジッとミソラへと向けられる。
ロックダウンにとってミソラがこのような返しをするとは思っていなかったのだ。絶対的強者の前に怯えて平伏すだろうと考えていたが、ミソラはロックダウンの予想を裏切った。
以前にはなかった確固たる意思を持っているミソラの顔を見たロックダウンは、面白いと言うかのように口元に笑みを浮かべると続きを促す。
『何故そう思う?俺が引き金を引けば貴様の命など一瞬で消し飛ぶ』
「武器を持って私を脅すことはしても、その引き金を引くことはない事くらい私にだって解る。私の中にオールスパークがある限り、安定したエネルゴンを補充できるという利点がある限り貴方は私を殺さない」
『ほぅ随分と威勢の良い啖呵を切ったものだな』
「事実でしょう?」
トランスフォーマー達のエネルギー源になっているエネルゴン。
それが貴重であるということは過去にラチェットから教えてもらった事がある。
地球にある化石燃料が代わりになる事もあるが、やはりトランスフォーマ達にとってエネルゴンを供給する方が効率が良い。
メガトロンもセンチネルも自分達の為、そして果たすべき目的のためにミソラを手に入れ、利用しようとしていた事から明白だ。
この広い宇宙を旅するロックダウンがエネルギー源として自分を欲していることくらい分かりきっている。
『・・・確かに貴様という存在は今後の事を想定して手に入れておきたい』
押し殺したような笑い声でそう告げたロックダウンは武器を下げる。
この短期間で何故このような進化を遂げたのかは解らないが、ミソラの変化はロックダウンにとって好ましいものであった。
従順に自分に従うのも悪くはないが、ある程度の抵抗があった方が面白い。
置物を檻の中に飾る趣味はロックダウンには無いからだ。
『貴様の言うとおり、俺はお前を殺すつもりはない』
このままこの牢獄の中で飼い殺す。
そう呟いたロックダウンの言葉を聞いたミソラはやはりそうなるのか、と思いながら目の前にある鉄柵を掴む。
飼う、というその言葉はあまりミソラは好きではない。
メガトロンがよく言っていたからだ。
殺されるのではないかと恐れ、震えていた弱い自分を思い出したミソラは鉄柵を握る手に力を込める。
「でも・・・もうあの頃の私じゃない」
そう思えるのは全てオプティマスのおかげだ。
彼がいてくれたから自分はこんなにも変わることが出来たのだから。
今度は自分が彼を助ける番だ、そう思いながらミソラは今、自分が何をすべきか考える。
その身に宿しているはずのオールスパークの力を扱うことも出来ず、ただのお荷物でしかないミソラに対し、地球に生きている人間と何一つとして変わらないとロックダウンは思っていた。
希有な存在であるが故にコレクションに加えようと思ってはいたが、ロックダウンにとってミソラという人間に関して興味は一切無い。
『まさかお前から俺の元にやって来るとはな。捕まえに行く手間が省けた』
「・・・オプティマスはどこ?」
『自分の保身よりもオプティマスの事が気がかりか?』
牢獄に閉じ込められているミソラを楽しげに見つめながらロックダウンは問いかける。その気になれば人間一人くらい、いとも簡単に殺すことなど出来ると言うかのようにロックダウンは武器を取り出すと銃口をミソラへと定めた。
「貴方は私を殺さない」
自分に向けられている銃口を見てもミソラは動じることせず、きっぱりと断言した。
その姿を見たロックダウンの目が細められ、何かを訝しむかのようにジッとミソラへと向けられる。
ロックダウンにとってミソラがこのような返しをするとは思っていなかったのだ。絶対的強者の前に怯えて平伏すだろうと考えていたが、ミソラはロックダウンの予想を裏切った。
以前にはなかった確固たる意思を持っているミソラの顔を見たロックダウンは、面白いと言うかのように口元に笑みを浮かべると続きを促す。
『何故そう思う?俺が引き金を引けば貴様の命など一瞬で消し飛ぶ』
「武器を持って私を脅すことはしても、その引き金を引くことはない事くらい私にだって解る。私の中にオールスパークがある限り、安定したエネルゴンを補充できるという利点がある限り貴方は私を殺さない」
『ほぅ随分と威勢の良い啖呵を切ったものだな』
「事実でしょう?」
トランスフォーマー達のエネルギー源になっているエネルゴン。
それが貴重であるということは過去にラチェットから教えてもらった事がある。
地球にある化石燃料が代わりになる事もあるが、やはりトランスフォーマ達にとってエネルゴンを供給する方が効率が良い。
メガトロンもセンチネルも自分達の為、そして果たすべき目的のためにミソラを手に入れ、利用しようとしていた事から明白だ。
この広い宇宙を旅するロックダウンがエネルギー源として自分を欲していることくらい分かりきっている。
『・・・確かに貴様という存在は今後の事を想定して手に入れておきたい』
押し殺したような笑い声でそう告げたロックダウンは武器を下げる。
この短期間で何故このような進化を遂げたのかは解らないが、ミソラの変化はロックダウンにとって好ましいものであった。
従順に自分に従うのも悪くはないが、ある程度の抵抗があった方が面白い。
置物を檻の中に飾る趣味はロックダウンには無いからだ。
『貴様の言うとおり、俺はお前を殺すつもりはない』
このままこの牢獄の中で飼い殺す。
そう呟いたロックダウンの言葉を聞いたミソラはやはりそうなるのか、と思いながら目の前にある鉄柵を掴む。
飼う、というその言葉はあまりミソラは好きではない。
メガトロンがよく言っていたからだ。
殺されるのではないかと恐れ、震えていた弱い自分を思い出したミソラは鉄柵を握る手に力を込める。
「でも・・・もうあの頃の私じゃない」
そう思えるのは全てオプティマスのおかげだ。
彼がいてくれたから自分はこんなにも変わることが出来たのだから。
今度は自分が彼を助ける番だ、そう思いながらミソラは今、自分が何をすべきか考える。