1章:それは必然的な出会い
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薬品の臭い、規則的な機械音、慌ただしく動き回る人の足音。
誰かが耳元で叫んでいる。
その声に呼ばれるかの形でミソラの意識は浮上する。
ゆっくりと瞼を開くと真っ白な天井が最初に見えた。ここはどこだろうかとミソラが考えていると、黒い影が差し込む。
「ミソラ、ミソラ!!!」
「・・・・サム?」
視線が合うとサムは安心したと言うかのように笑った。
その笑みを見て自分の身に何が起ったのか思い出したミソラは、慌てて体を起こすとサムの腕を掴む。
「サム、ミカエラは?怪我は無い?」
「大丈夫だよ、ミカエラも側に居る」
「ミソラ」
少し離れたところで様子を見ていたらしいミカエラはミソラに向かい声をかけると笑う。
元気そうな二人の姿にミソラはホッと胸をなで下ろす。
「ここはどこなの?」
「ここはフーバーダムだよ。なんとか7の研究施設の一つらしい」
横になったままであることに気づいたミソラは体を起こす。
入り口のあたりにスーツを着た男がおり、彼は黙ってミソラ達の事を見て居るだけだ。
大丈夫なのかとサムに向かい視線を向けると彼は力強く頷いた。
「怪我の治療をしてくれたんだ。大丈夫、今はもう敵じゃ無いから」
「・・・無事に彼女の意識も戻ったことだ。時間が惜しい、一刻も早く話をしたい」
「これ着替えよ。私のセンス選ばせてもらったわ。ここの人達、センスなさ過ぎ」
「ありがとう、ミカエラ」
サム達が退出したのを確認したミソラは着替えを始める。
怪我のある場所を見るとガーゼが貼り付けてあったので、ソレを剥がさないように気を遣いながら着替えを終えると部屋から出る。
部屋の外にはサム達はおらず、スーツの男が一人だけ居た。
「案内しよう」
「お願いします」
男の後ろを歩き出したミソラは妙な胸騒ぎを感じていた。
なにかに急かされているような心境になり、何故だろうかと考えながら足を動かしていると、前方から冷たい空気を感じ取る。
「この先は少し寒いが何か羽織るモノはいるかね?」
「大丈夫です」
吐き出す息が白くなる。
何故こんなにも寒いのだろうかと考えながら歩いていると、前方に見慣れた姿を発見したミソラは駆け寄ろうと思ったが、何やら深刻な話をしていることに気づいた為、最後尾に立つことにした。
前の方には軍人達がおり、視界を遮られる形となったミソラは少し背伸びをしてみるが何も変わらない。
「ん?あぁ、悪いな。前に出て良いぞ」
軍人の一人が気づいてくれたらしく声をかけてくると、男達が一斉に左右に分かれて道を作ってくれる。
なんだか申し訳ない気持ちで一杯になりながらミソラは前に進み出た時だ。
視界に入り込んだ氷漬けのロボット。
ソレを認識した瞬間、ミソラは身動きすることが出来なくなる。
誰かが耳元で叫んでいる。
その声に呼ばれるかの形でミソラの意識は浮上する。
ゆっくりと瞼を開くと真っ白な天井が最初に見えた。ここはどこだろうかとミソラが考えていると、黒い影が差し込む。
「ミソラ、ミソラ!!!」
「・・・・サム?」
視線が合うとサムは安心したと言うかのように笑った。
その笑みを見て自分の身に何が起ったのか思い出したミソラは、慌てて体を起こすとサムの腕を掴む。
「サム、ミカエラは?怪我は無い?」
「大丈夫だよ、ミカエラも側に居る」
「ミソラ」
少し離れたところで様子を見ていたらしいミカエラはミソラに向かい声をかけると笑う。
元気そうな二人の姿にミソラはホッと胸をなで下ろす。
「ここはどこなの?」
「ここはフーバーダムだよ。なんとか7の研究施設の一つらしい」
横になったままであることに気づいたミソラは体を起こす。
入り口のあたりにスーツを着た男がおり、彼は黙ってミソラ達の事を見て居るだけだ。
大丈夫なのかとサムに向かい視線を向けると彼は力強く頷いた。
「怪我の治療をしてくれたんだ。大丈夫、今はもう敵じゃ無いから」
「・・・無事に彼女の意識も戻ったことだ。時間が惜しい、一刻も早く話をしたい」
「これ着替えよ。私のセンス選ばせてもらったわ。ここの人達、センスなさ過ぎ」
「ありがとう、ミカエラ」
サム達が退出したのを確認したミソラは着替えを始める。
怪我のある場所を見るとガーゼが貼り付けてあったので、ソレを剥がさないように気を遣いながら着替えを終えると部屋から出る。
部屋の外にはサム達はおらず、スーツの男が一人だけ居た。
「案内しよう」
「お願いします」
男の後ろを歩き出したミソラは妙な胸騒ぎを感じていた。
なにかに急かされているような心境になり、何故だろうかと考えながら足を動かしていると、前方から冷たい空気を感じ取る。
「この先は少し寒いが何か羽織るモノはいるかね?」
「大丈夫です」
吐き出す息が白くなる。
何故こんなにも寒いのだろうかと考えながら歩いていると、前方に見慣れた姿を発見したミソラは駆け寄ろうと思ったが、何やら深刻な話をしていることに気づいた為、最後尾に立つことにした。
前の方には軍人達がおり、視界を遮られる形となったミソラは少し背伸びをしてみるが何も変わらない。
「ん?あぁ、悪いな。前に出て良いぞ」
軍人の一人が気づいてくれたらしく声をかけてくると、男達が一斉に左右に分かれて道を作ってくれる。
なんだか申し訳ない気持ちで一杯になりながらミソラは前に進み出た時だ。
視界に入り込んだ氷漬けのロボット。
ソレを認識した瞬間、ミソラは身動きすることが出来なくなる。