4章:逃走の果てに得たものは
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自分達よりも小さな人間の口から出てきた言葉をオートボット達は顔を見合わせて間違いないか確認し合う。
『助けるって言ってもなぁ・・・・』
武器も少ない。
相手はあの有名なバウンティハンターであるロックダウンだ。
彼に目を付けられればどうなるのかということくらい、この宇宙にいる者達は知っている。その相手からオプティマスを救出するというのはかなり無謀なことのように彼らには感じられた。
「無茶を言っているのは解っています!!でも、」
『冗談じゃねぇよ』
吐き捨てるように言われた言葉にその場にいる者達全員の視線がその者に向けられる。
下らない、と言いたげな顔をしたクロスヘアーズの姿を見たハウンドが目を細めるが、そんなことなど怖くないと言うかのようにクロスヘアーズはロックダウンの宇宙船を指さす。
『アレに乗り込んだ後はどうするんだ?オプティマスを助け出す?どうやって?手段は考えているのか?』
「それは・・・」
『ないんだろ?俺にもないね!!なら無理だ』
諦めるのが賢明だと言うかのようなクロスヘアーズの態度にミソラの顔が歪む。
微かに下げられた視線、それに気づいたクロスヘアーズはやはり人間とは姑息で卑怯な生き物だと思う。
ようするにミソラは自分達にオプティマスを救出しろと言っているのだ。
危険な役回りは自分達に押しつけ、自分達は安全なところで待っているのだろう。この星に先に来ていた同胞達もきっとそうやって利用され、そして破壊されたのだと思えば怒りがこみ上げてくる。
『貴様ッ!!先生がこのままで良いというのか!?』
『・・・俺だってオプティマスを助けたいさ。だが、敵の船に乗り込むにしても数がいなけりゃ話にならねぇだろ?この人数でどうやって助ける?俺達四人に戦力にもならない人間が三人。どんなに頑張っても無理だね!!』
コレで勝てるのならば見てみたい、と言って笑ったクロスヘアーズの姿に激昂したドリフトが刀を抜いて斬りかかる。
予想していた攻撃を難なく避けたクロスヘアーズはドリフトを挑発し、更に怒りで顔を歪めたドリフトが襲いかかった。
慌ててバンブルビーとハウンドが止めに入るが、頭に血が上った状態の二体は相手の顔を睨み付けている。
「わかりました」
静かな声が聞こえたことにオートボット達はミソラを見る。
そこにはまっすぐクロスヘアーズを見つめるミソラの姿があり、その視線の強さに一瞬だがクロスヘアーズはスパークが凍ったような気がした。
「貴方の言っていることは正しいです」
『・・・解ったなら、いいんだよ』
「無理を言ってすみませんでした」
深々と一礼をしたミソラは歩き出す。
驚いて固まっている四体の横を通り過ぎ、どこかに向かって歩いて行くその姿を四体は黙って見つめていることしか出来なかったが、最初に我に返ったバンブルビーが遠ざかっていく背中に向かい問いかける。
『”お姫様、どこに行くんだい?”』
「言ったでしょう?オプティマスを助けるって。私一人でもやる」
当たり前のことのように返された言葉に誰もが何も言えず、信じられない気持ちで小さな背中を見つめる事しか出来なかった。
『助けるって言ってもなぁ・・・・』
武器も少ない。
相手はあの有名なバウンティハンターであるロックダウンだ。
彼に目を付けられればどうなるのかということくらい、この宇宙にいる者達は知っている。その相手からオプティマスを救出するというのはかなり無謀なことのように彼らには感じられた。
「無茶を言っているのは解っています!!でも、」
『冗談じゃねぇよ』
吐き捨てるように言われた言葉にその場にいる者達全員の視線がその者に向けられる。
下らない、と言いたげな顔をしたクロスヘアーズの姿を見たハウンドが目を細めるが、そんなことなど怖くないと言うかのようにクロスヘアーズはロックダウンの宇宙船を指さす。
『アレに乗り込んだ後はどうするんだ?オプティマスを助け出す?どうやって?手段は考えているのか?』
「それは・・・」
『ないんだろ?俺にもないね!!なら無理だ』
諦めるのが賢明だと言うかのようなクロスヘアーズの態度にミソラの顔が歪む。
微かに下げられた視線、それに気づいたクロスヘアーズはやはり人間とは姑息で卑怯な生き物だと思う。
ようするにミソラは自分達にオプティマスを救出しろと言っているのだ。
危険な役回りは自分達に押しつけ、自分達は安全なところで待っているのだろう。この星に先に来ていた同胞達もきっとそうやって利用され、そして破壊されたのだと思えば怒りがこみ上げてくる。
『貴様ッ!!先生がこのままで良いというのか!?』
『・・・俺だってオプティマスを助けたいさ。だが、敵の船に乗り込むにしても数がいなけりゃ話にならねぇだろ?この人数でどうやって助ける?俺達四人に戦力にもならない人間が三人。どんなに頑張っても無理だね!!』
コレで勝てるのならば見てみたい、と言って笑ったクロスヘアーズの姿に激昂したドリフトが刀を抜いて斬りかかる。
予想していた攻撃を難なく避けたクロスヘアーズはドリフトを挑発し、更に怒りで顔を歪めたドリフトが襲いかかった。
慌ててバンブルビーとハウンドが止めに入るが、頭に血が上った状態の二体は相手の顔を睨み付けている。
「わかりました」
静かな声が聞こえたことにオートボット達はミソラを見る。
そこにはまっすぐクロスヘアーズを見つめるミソラの姿があり、その視線の強さに一瞬だがクロスヘアーズはスパークが凍ったような気がした。
「貴方の言っていることは正しいです」
『・・・解ったなら、いいんだよ』
「無理を言ってすみませんでした」
深々と一礼をしたミソラは歩き出す。
驚いて固まっている四体の横を通り過ぎ、どこかに向かって歩いて行くその姿を四体は黙って見つめていることしか出来なかったが、最初に我に返ったバンブルビーが遠ざかっていく背中に向かい問いかける。
『”お姫様、どこに行くんだい?”』
「言ったでしょう?オプティマスを助けるって。私一人でもやる」
当たり前のことのように返された言葉に誰もが何も言えず、信じられない気持ちで小さな背中を見つめる事しか出来なかった。