4章:逃走の果てに得たものは
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
オプティマスとケイド、テッサとシェーンとバンブルビーの組み合わせで廃墟から彼らが出て行くのをミソラは黙って見送った。
彼らのことだからきっと無事に帰ってくるだろうとは解っているが、どうしても不安な気持ちを抱いてしまうのだ。
『ミソラ、だったよな?』
目の前に現れたハウンドをミソラは見上げる。
彼は人間に対し他のオートボット達と比べ、比較的友好なオートボットだ。
だが、だからと言って人間に対して警戒心がないわけではなく、必要ならば話すが必要がないのならば関わらないというタイプだった。
そのハウンドが自分に近づいてきて声を掛けてきたことがミソラには意外だった。
「なにかご用でしょうか?」
立ち上がろうとしたミソラであったが、ハウンドはそのままで良いと言うかのように手を軽く振ったため、ミソラは素直にベッドに座ったままハウンドを見つめる。
『オプティマスからアンタのことを頼まれてな』
「オプティマスが?」
『怪我をしているっから様子見しておけって命令だ・・・ちょっとスキャンしても良いか?』
「えぇ、どうぞ」
両手を軽く開いてハウンドにスキャンの了承を告げると彼は無言のままスキャンをする。
自身のカメラアイに表示された数値を見てハウンドの顔が曇る。
『人間の基礎体温よりも2度ほど高いな。あーこういう場合はどうすりゃいいんだ?』
「・・・横になって休んでおくのが一般的ですね」
チラリとケイドが薦めてくれたベッドを見下ろす。
お世辞にも綺麗とは言えないソレを見つめながらミソラはどうしたものかと考えていた時だった。
側に居たハウンドが突然ビーグルモードにトランスフォームを開始する。
「あの?」
『そこじゃ嫌なんだろ?乗りな。空調管理もしてやる』
「ハウンドさんの気持ちは嬉しいですが・・・」
言い淀むミソラの姿にハウンドは自分が気に入らないのだろうかと考える。
オプティマスにもバンブルビーにも迷うことなく乗り込んでいたミソラだが、やはり面識のない自分をそこまで信用していないのだろうかと考えていると、部屋の隅から押し殺した笑い声が聞こえてきたので、その方向に視線を向ければクロスヘアーズがいた。
「・・・ハウンドさんは私を乗せることに抵抗はありませんか?オプティマスの命令だからと言って、その命令全てに従う必要はないんですよ?私のことは見ておく程度で良いと思います」
『嫌なら誘ったりしない』
「なら、お言葉に甘えさせて頂いても良いでしょうか?」
『・・・・おう』
ガチャリとドアを開ければミソラはベッドから立ち上がる。
どこか覚束ない足取りでハウンドに近づくと、彼の中に乗り込む。ドアが閉められるのと同時に空調が動き始め、人間にとって適温を保つようにハウンドは意識する。
「ありがとうございます」
どこか苦しそうに息をしながら言われたお礼の言葉にハウンドは何も答えない。
ミソラはドアにもたれるようにして眠りに落ちていく。
力なく閉じられた瞼、苦しそうな呼吸音、標準よりも高い体温、それら全てからハウンドは人間の脆弱さに呆れたように排気をする。
こんなにも弱い生き物が自分達を排除しようとしている、そして自分達はソレに抗うことをせず、少しずつその数を減らしていっていることが納得が出来なかった。
『アンタ達は少しだけ違うがな』
自らの身を危険に晒してまで協力をしてくれているケイド達を思い浮かべながらハウンドは、彼らが自分達の手を必要とするのならば協力をしてやろうとひっそりと決めた。
彼らのことだからきっと無事に帰ってくるだろうとは解っているが、どうしても不安な気持ちを抱いてしまうのだ。
『ミソラ、だったよな?』
目の前に現れたハウンドをミソラは見上げる。
彼は人間に対し他のオートボット達と比べ、比較的友好なオートボットだ。
だが、だからと言って人間に対して警戒心がないわけではなく、必要ならば話すが必要がないのならば関わらないというタイプだった。
そのハウンドが自分に近づいてきて声を掛けてきたことがミソラには意外だった。
「なにかご用でしょうか?」
立ち上がろうとしたミソラであったが、ハウンドはそのままで良いと言うかのように手を軽く振ったため、ミソラは素直にベッドに座ったままハウンドを見つめる。
『オプティマスからアンタのことを頼まれてな』
「オプティマスが?」
『怪我をしているっから様子見しておけって命令だ・・・ちょっとスキャンしても良いか?』
「えぇ、どうぞ」
両手を軽く開いてハウンドにスキャンの了承を告げると彼は無言のままスキャンをする。
自身のカメラアイに表示された数値を見てハウンドの顔が曇る。
『人間の基礎体温よりも2度ほど高いな。あーこういう場合はどうすりゃいいんだ?』
「・・・横になって休んでおくのが一般的ですね」
チラリとケイドが薦めてくれたベッドを見下ろす。
お世辞にも綺麗とは言えないソレを見つめながらミソラはどうしたものかと考えていた時だった。
側に居たハウンドが突然ビーグルモードにトランスフォームを開始する。
「あの?」
『そこじゃ嫌なんだろ?乗りな。空調管理もしてやる』
「ハウンドさんの気持ちは嬉しいですが・・・」
言い淀むミソラの姿にハウンドは自分が気に入らないのだろうかと考える。
オプティマスにもバンブルビーにも迷うことなく乗り込んでいたミソラだが、やはり面識のない自分をそこまで信用していないのだろうかと考えていると、部屋の隅から押し殺した笑い声が聞こえてきたので、その方向に視線を向ければクロスヘアーズがいた。
「・・・ハウンドさんは私を乗せることに抵抗はありませんか?オプティマスの命令だからと言って、その命令全てに従う必要はないんですよ?私のことは見ておく程度で良いと思います」
『嫌なら誘ったりしない』
「なら、お言葉に甘えさせて頂いても良いでしょうか?」
『・・・・おう』
ガチャリとドアを開ければミソラはベッドから立ち上がる。
どこか覚束ない足取りでハウンドに近づくと、彼の中に乗り込む。ドアが閉められるのと同時に空調が動き始め、人間にとって適温を保つようにハウンドは意識する。
「ありがとうございます」
どこか苦しそうに息をしながら言われたお礼の言葉にハウンドは何も答えない。
ミソラはドアにもたれるようにして眠りに落ちていく。
力なく閉じられた瞼、苦しそうな呼吸音、標準よりも高い体温、それら全てからハウンドは人間の脆弱さに呆れたように排気をする。
こんなにも弱い生き物が自分達を排除しようとしている、そして自分達はソレに抗うことをせず、少しずつその数を減らしていっていることが納得が出来なかった。
『アンタ達は少しだけ違うがな』
自らの身を危険に晒してまで協力をしてくれているケイド達を思い浮かべながらハウンドは、彼らが自分達の手を必要とするのならば協力をしてやろうとひっそりと決めた。