4章:逃走の果てに得たものは
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KSI本部へと向かう道中、オプティマスを中心としたオートボット達の会話をラジオを通して聞きながらミソラは考えていた。
何故、KSIはトランスフォーマー達の亡骸を集めているのかと。長い間の戦いにおいて、研究をする分には十分すぎるほどの素体は手に入れているはずだ。
何より研究対象ならば生きた献体も必要なはずなのに、KSIは殺すことを主体としており、生け捕りの献体は一体もいない。
『ミソラ?黙り込んだままだが気分でも悪いのか?』
「・・・ちょっと考えていたの。どうしてKSIは必ずと言って良いほど破壊しているかなって。普通ならオートボット達の情報とかを入手するために生きたまま捕まえても可笑しくは無いでしょう?」
「確かにな。潜入したときに少し調べてみる」
「無理しないで下さいね、ケイドさん」
何か良くないことが起こるような予感がしていたミソラは不安を抱きながら呟く。
それこそ地球の危機とも思えるような危険が音もなく迫ってきているような気がしてならない。
『先生、そろそろ目的地です』
『一度どっかで作戦会議でもした方が良いんじゃないのか?』
ドリフトとクロスヘアーズの発言にオプティマスは辺りについて情報を集める。
自分達が全員入ることの出来そうな建物、可能であればあまり人間が関心を抱かないような建物を条件に検索をすると、一件だけだが見つけることが出来た。
その座標を仲間達に送るとすぐさまその場所へと向かって走行を開始する。
到着した場所は人気のない廃墟であったが、中は雨漏りもないようで過ごすことに関して問題がないと判断するとその場所を拠点とすることに決め、すぐさま人間とオートボット達による作戦会議が行われる。
「KSIには定期的に車が運び込まれている。その車に紛れて潜入をした方が怪しまれないな・・・ただ、入るのには社員書が必要だ。これはまぁ偽造するしか方法がない」
『それならばバンブルビーが専門だ』
ケイドの提案で唯一の問題となる顔写真の偽装に関し、バンブルビーの能力を使うことを薦めてきたオプティマスの発言にケイドは頷く。
「テッサ、お前は必要なものを入手してくれ。食べ物、衣類、あとは薬とかだな」
「解った」
それぞれが今後のために動き出す中、ミソラは自分にだけケイドが指示を出さなかったことに疑問を抱き彼の腕を掴む。
「私は何をしたら良いですか?」
「ミソラはここで休んでろ。ほら、幸いなことに部屋の片隅にベッドがあるだろ?テッサにシーツを持ってこさせるから、当分の間は身体を休めるんだ。まだ熱がある」
「でも、」
「ミソラ、大丈夫よ?私はシェーンと一緒だし、パパはオプティマスと一緒だもの・・・貴方が今すべきことは休むこと。ね?」
優しい口調であるが有無を言わせぬテッサはミソラをベッドまで運ぶと座らせる。
尚も抗議をしようとしたミソラに対し、シェーンは近づくとこっそりと耳打ちをする。
「頼むよ!テッサと二人きりになりたいんだ。最近は回りの視線が厳しくってなかなか一緒に居られないんだ・・・」
チラリとケイドを見たシェーンの顔には下心が丸見えであった。
だが、ミソラとて女だ。恋人と一緒にいたいという気持ちは何となくだが理解が出来たため、仕方がないという様子でコクンと頷けばシェーンはガッツポーズを作る。
「あ、言い忘れていたがお前等はバンブルビーに乗っていくんだぞ?バンブルビー、少しでもシェーンがテッサに手を出すようなら容赦するな」
『”了解よ、パパ!!”』
ぐっと親指を立てたバンブルビーの発言にシェーンは信じられないと言うかのように両手で頭を抱えた。
何故、KSIはトランスフォーマー達の亡骸を集めているのかと。長い間の戦いにおいて、研究をする分には十分すぎるほどの素体は手に入れているはずだ。
何より研究対象ならば生きた献体も必要なはずなのに、KSIは殺すことを主体としており、生け捕りの献体は一体もいない。
『ミソラ?黙り込んだままだが気分でも悪いのか?』
「・・・ちょっと考えていたの。どうしてKSIは必ずと言って良いほど破壊しているかなって。普通ならオートボット達の情報とかを入手するために生きたまま捕まえても可笑しくは無いでしょう?」
「確かにな。潜入したときに少し調べてみる」
「無理しないで下さいね、ケイドさん」
何か良くないことが起こるような予感がしていたミソラは不安を抱きながら呟く。
それこそ地球の危機とも思えるような危険が音もなく迫ってきているような気がしてならない。
『先生、そろそろ目的地です』
『一度どっかで作戦会議でもした方が良いんじゃないのか?』
ドリフトとクロスヘアーズの発言にオプティマスは辺りについて情報を集める。
自分達が全員入ることの出来そうな建物、可能であればあまり人間が関心を抱かないような建物を条件に検索をすると、一件だけだが見つけることが出来た。
その座標を仲間達に送るとすぐさまその場所へと向かって走行を開始する。
到着した場所は人気のない廃墟であったが、中は雨漏りもないようで過ごすことに関して問題がないと判断するとその場所を拠点とすることに決め、すぐさま人間とオートボット達による作戦会議が行われる。
「KSIには定期的に車が運び込まれている。その車に紛れて潜入をした方が怪しまれないな・・・ただ、入るのには社員書が必要だ。これはまぁ偽造するしか方法がない」
『それならばバンブルビーが専門だ』
ケイドの提案で唯一の問題となる顔写真の偽装に関し、バンブルビーの能力を使うことを薦めてきたオプティマスの発言にケイドは頷く。
「テッサ、お前は必要なものを入手してくれ。食べ物、衣類、あとは薬とかだな」
「解った」
それぞれが今後のために動き出す中、ミソラは自分にだけケイドが指示を出さなかったことに疑問を抱き彼の腕を掴む。
「私は何をしたら良いですか?」
「ミソラはここで休んでろ。ほら、幸いなことに部屋の片隅にベッドがあるだろ?テッサにシーツを持ってこさせるから、当分の間は身体を休めるんだ。まだ熱がある」
「でも、」
「ミソラ、大丈夫よ?私はシェーンと一緒だし、パパはオプティマスと一緒だもの・・・貴方が今すべきことは休むこと。ね?」
優しい口調であるが有無を言わせぬテッサはミソラをベッドまで運ぶと座らせる。
尚も抗議をしようとしたミソラに対し、シェーンは近づくとこっそりと耳打ちをする。
「頼むよ!テッサと二人きりになりたいんだ。最近は回りの視線が厳しくってなかなか一緒に居られないんだ・・・」
チラリとケイドを見たシェーンの顔には下心が丸見えであった。
だが、ミソラとて女だ。恋人と一緒にいたいという気持ちは何となくだが理解が出来たため、仕方がないという様子でコクンと頷けばシェーンはガッツポーズを作る。
「あ、言い忘れていたがお前等はバンブルビーに乗っていくんだぞ?バンブルビー、少しでもシェーンがテッサに手を出すようなら容赦するな」
『”了解よ、パパ!!”』
ぐっと親指を立てたバンブルビーの発言にシェーンは信じられないと言うかのように両手で頭を抱えた。