4章:逃走の果てに得たものは
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
明らかな敵意を自分に向けてくるトランスフォーマーに対しケイドは何も出来ない。トランスフォーマーという存在がどのようなものなのか解った上で彼を修理しようとしたつもりだった。
「(甘かったか!?)」
青い瞳をぎらつかせて自分を見下ろすトランスフォーマーは片手に持った銃でケイドを攻撃しようとするが、長い間使われていなかったのか、または故障しているのかその銃口から弾が出てくることはない。
だが、油断することは出来ない。
後ろに居る愛娘と意識の混濁している少女へと視線を向けたケイドはトランスフォーマーへと向き合う。
「落ち着け!!俺はケイド・イェーガー・・・アンタを修理したい」
『黙れ!!殺してやる!!』
意思の疎通が出来ないほど激昂しているトランスフォーマーに対しケイドはどうしようかと考える。
彼を落ち着かせなくては、そう思った時だった。
「オプティマス」
消えそうな声であったがその声はオプティマスの元に確かに届いた。
動きが緩慢になったオプティマスと、テッサの腕の中でぐったりとしている少女をケイドは交互に見る。
チャンスは今しかない。
「・・・俺はアンタ達を傷つけるつもりはない。信じてくれ」
『人間は信じられない』
「このお嬢ちゃんだって人間だ」
『彼女は違うッ!!!お前達と一緒にするな』
落ち着きを取り戻していたオプティマスであったが、ケイドの発言に対し酷く苛立ったような声で返答をしてきたことから、自分がオプティマスの地雷を踏み抜いたことをケイドは悟る。
オートボットと人間である二人の関係が良く解らない中、ケイドは必死に考える。
下手に刺激をしてしまえば自分達の命はない。オプティマスと呼ばれたトランスフォーマーがこの人間を必死に守ろうとしていることだけは確かだ。
ならば彼女の存在を利用させてもらうだけなのだ。
「治療をさせてほしい。アンタだってこのままじゃ駄目だって解っているんだろう?」
ミソラの怪我は長い間放置していたのか酷い状態で、そしてそれはオプティマスも同じだ。
「二人とも治療が必要だ」
違うか?と言うかのようにオプティマスを真っ直ぐ見つめる。
その眼差しをオプティマスは何かを思うかのようにジッと見つめていたが、渋々という様子で排気をすると持っていた銃を手放す。
『ケイド・イェーガー、だったな』
「あぁ。後ろに居るのは俺の娘のテッサ、そして俺の友人のルーカス」
簡単な自己紹介をしたケイドは今度はそちらの番だと言うかのようにオプティマスを指さす。
『私の名はオプティマス・プライム。君の娘が抱きかかえているのはミソラ・・・ケイド、ミソラのことを任せても良いか?』
「あ、あぁ・・・大丈夫だ。その、ここには治療道具がない。薬もな。だからルーカスに買いに行かせるが構わないか?」
『・・・それしか道がないのならば』
オプティマスの視線はミソラへと向けられている。
その目が大切な人を見つめるものであることにケイドは気づく。金属生命体である彼等がそんな目をするとは思わなかったのだ。
「(甘かったか!?)」
青い瞳をぎらつかせて自分を見下ろすトランスフォーマーは片手に持った銃でケイドを攻撃しようとするが、長い間使われていなかったのか、または故障しているのかその銃口から弾が出てくることはない。
だが、油断することは出来ない。
後ろに居る愛娘と意識の混濁している少女へと視線を向けたケイドはトランスフォーマーへと向き合う。
「落ち着け!!俺はケイド・イェーガー・・・アンタを修理したい」
『黙れ!!殺してやる!!』
意思の疎通が出来ないほど激昂しているトランスフォーマーに対しケイドはどうしようかと考える。
彼を落ち着かせなくては、そう思った時だった。
「オプティマス」
消えそうな声であったがその声はオプティマスの元に確かに届いた。
動きが緩慢になったオプティマスと、テッサの腕の中でぐったりとしている少女をケイドは交互に見る。
チャンスは今しかない。
「・・・俺はアンタ達を傷つけるつもりはない。信じてくれ」
『人間は信じられない』
「このお嬢ちゃんだって人間だ」
『彼女は違うッ!!!お前達と一緒にするな』
落ち着きを取り戻していたオプティマスであったが、ケイドの発言に対し酷く苛立ったような声で返答をしてきたことから、自分がオプティマスの地雷を踏み抜いたことをケイドは悟る。
オートボットと人間である二人の関係が良く解らない中、ケイドは必死に考える。
下手に刺激をしてしまえば自分達の命はない。オプティマスと呼ばれたトランスフォーマーがこの人間を必死に守ろうとしていることだけは確かだ。
ならば彼女の存在を利用させてもらうだけなのだ。
「治療をさせてほしい。アンタだってこのままじゃ駄目だって解っているんだろう?」
ミソラの怪我は長い間放置していたのか酷い状態で、そしてそれはオプティマスも同じだ。
「二人とも治療が必要だ」
違うか?と言うかのようにオプティマスを真っ直ぐ見つめる。
その眼差しをオプティマスは何かを思うかのようにジッと見つめていたが、渋々という様子で排気をすると持っていた銃を手放す。
『ケイド・イェーガー、だったな』
「あぁ。後ろに居るのは俺の娘のテッサ、そして俺の友人のルーカス」
簡単な自己紹介をしたケイドは今度はそちらの番だと言うかのようにオプティマスを指さす。
『私の名はオプティマス・プライム。君の娘が抱きかかえているのはミソラ・・・ケイド、ミソラのことを任せても良いか?』
「あ、あぁ・・・大丈夫だ。その、ここには治療道具がない。薬もな。だからルーカスに買いに行かせるが構わないか?」
『・・・それしか道がないのならば』
オプティマスの視線はミソラへと向けられている。
その目が大切な人を見つめるものであることにケイドは気づく。金属生命体である彼等がそんな目をするとは思わなかったのだ。