4章:逃走の果てに得たものは
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自分の肩を貫いたソレにより、オプティマスは人間に加勢をしているのがこのトランスフォーマー、ロックダウンであることを悟る
彼を相手にして今の自分が勝つ事は難しいとオプティマスは認識していた。
賞金稼ぎ、狩人としての実力はオプティマスも聞いたことがあった。だが、彼はオートボットにも、ディセプティコンにも所属していないフリーの存在だ。その彼が何故自分を狙うのだという疑問も抱いた時だ。
『その疑問にはじっくり答えてやろう。オプティマス・プライム・・・大人しく捕まれ。そうすれば命だけは助けてやる』
『断る!!』
『ならば仕方があるまい』
ニヤリと笑ったロックダウンが右手を挙げると、いつの間にか辺りにいたらしい人間達から一斉射撃が開始される。
『ミソラ!!』
人の身であるミソラがその攻撃に耐えられないと判断したオプティマスは、自身を盾にするかのようにミソラへと覆い被さった。
「オプティマス、私のことは気にしないで良いから!!逃げて!!」
『駄目だッ!彼らは君を殺す』
今までがそうだったのだから。
トランスフォーマー達を匿った者達がどうなったのかオプティマスは知っている。危険が自分達に及ぶと解った人間達は呆気ないほど簡単にオートボット達を切り捨てたのだ。
協力する者達は容赦なく粛正対象となり、その命を次々と散らせていった。
『私は君を失いたくないのだ』
オプティマスの言葉にミソラは静かに目を閉じる。
これまで彼には何度も何度も助けられてきた。
今だってこうして自分を守ってくれている。だからこそ、そんな彼を守りたいのだとミソラが思った時、不意に最後にラチェットと交わした言葉を思い出す。
『オプティマスのことを頼む。彼は時々無茶をする・・・私はもう、彼を守ることはできないだろうから』
心優しい軍医の顔を思い浮かべながらミソラは目を開く。
「それは私だって同じだよ。貴方を失いたくない、オプティマス」
満面の笑みを浮かべたミソラはオールスパークの力を解放する。一瞬で良いのだ、彼らの隙を突ければ良い、その気持ちに応えるかのように人間達の武器やら無線機やら車やらが一斉にトランスフォームを始めた。
突然現れたトランスフォーマー達に人間達が混乱する中、力を使いすぎて意識を失ったミソラを抱きかかえたオプティマスはビークルモードになるとその場から逃走を開始しようとしたときだった。
『逃げられると思うのか!?』
ロックダウンの放った攻撃がオプティマス達を襲う。
身体を引き裂く痛みと熱に顔を歪めつつ、オプティマスはビークルモードのままその場から逃げ出した。
残されたロックダウンはチッと舌打ちをすると混乱する人間達に対し、嘲笑を浮かべると彼らを無視したまま船に向かって歩き出す。
『アレはおもしろい。是非ともコレクションに加えたい』
ニヤリと笑ったその顔はまさに狩人としてのものだ。
密かに録画していたミソラの姿を脳裏で再生させる。
強力なエネルゴンを放ち、辺りにあった電子機器や車に命を与える。そんなことが出来るのはまさに創造主達くらいにしかできないことだ。
それを人間という下らない種族がやってのけたことが彼の興味をかき立てた。
トランスフォーマー達にとって命と呼べるオールスパークをその身に宿した少女。
『貴様は守り通すことが出来るか?オプティマスプライム』
オプティマスが走り去った方向を見つめながらロックダウンは呟く。
返答など気にしない。
彼の中で答えが出ているのだから。
彼を相手にして今の自分が勝つ事は難しいとオプティマスは認識していた。
賞金稼ぎ、狩人としての実力はオプティマスも聞いたことがあった。だが、彼はオートボットにも、ディセプティコンにも所属していないフリーの存在だ。その彼が何故自分を狙うのだという疑問も抱いた時だ。
『その疑問にはじっくり答えてやろう。オプティマス・プライム・・・大人しく捕まれ。そうすれば命だけは助けてやる』
『断る!!』
『ならば仕方があるまい』
ニヤリと笑ったロックダウンが右手を挙げると、いつの間にか辺りにいたらしい人間達から一斉射撃が開始される。
『ミソラ!!』
人の身であるミソラがその攻撃に耐えられないと判断したオプティマスは、自身を盾にするかのようにミソラへと覆い被さった。
「オプティマス、私のことは気にしないで良いから!!逃げて!!」
『駄目だッ!彼らは君を殺す』
今までがそうだったのだから。
トランスフォーマー達を匿った者達がどうなったのかオプティマスは知っている。危険が自分達に及ぶと解った人間達は呆気ないほど簡単にオートボット達を切り捨てたのだ。
協力する者達は容赦なく粛正対象となり、その命を次々と散らせていった。
『私は君を失いたくないのだ』
オプティマスの言葉にミソラは静かに目を閉じる。
これまで彼には何度も何度も助けられてきた。
今だってこうして自分を守ってくれている。だからこそ、そんな彼を守りたいのだとミソラが思った時、不意に最後にラチェットと交わした言葉を思い出す。
『オプティマスのことを頼む。彼は時々無茶をする・・・私はもう、彼を守ることはできないだろうから』
心優しい軍医の顔を思い浮かべながらミソラは目を開く。
「それは私だって同じだよ。貴方を失いたくない、オプティマス」
満面の笑みを浮かべたミソラはオールスパークの力を解放する。一瞬で良いのだ、彼らの隙を突ければ良い、その気持ちに応えるかのように人間達の武器やら無線機やら車やらが一斉にトランスフォームを始めた。
突然現れたトランスフォーマー達に人間達が混乱する中、力を使いすぎて意識を失ったミソラを抱きかかえたオプティマスはビークルモードになるとその場から逃走を開始しようとしたときだった。
『逃げられると思うのか!?』
ロックダウンの放った攻撃がオプティマス達を襲う。
身体を引き裂く痛みと熱に顔を歪めつつ、オプティマスはビークルモードのままその場から逃げ出した。
残されたロックダウンはチッと舌打ちをすると混乱する人間達に対し、嘲笑を浮かべると彼らを無視したまま船に向かって歩き出す。
『アレはおもしろい。是非ともコレクションに加えたい』
ニヤリと笑ったその顔はまさに狩人としてのものだ。
密かに録画していたミソラの姿を脳裏で再生させる。
強力なエネルゴンを放ち、辺りにあった電子機器や車に命を与える。そんなことが出来るのはまさに創造主達くらいにしかできないことだ。
それを人間という下らない種族がやってのけたことが彼の興味をかき立てた。
トランスフォーマー達にとって命と呼べるオールスパークをその身に宿した少女。
『貴様は守り通すことが出来るか?オプティマスプライム』
オプティマスが走り去った方向を見つめながらロックダウンは呟く。
返答など気にしない。
彼の中で答えが出ているのだから。