1章:それは必然的な出会い
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突然、サム達と別れて行動をしろ。
それもミソラ一人だけという事に対し、当の本人も拒否を示したが、サムも同意するかのようにオプティマスに向かい声を荒げて反論をする。
その隙にミカエラがバンブルビーの中にミソラを押し込もうとしたが、カマロの扉はロックがかかっているらしく開くことは無い。
「ちょっと!開けなさいよ!!」
苛立った顔をしたミカエラがカマロの扉にあるガラス部分を叩くと、バンブルビーは抗議をするかのようにラジオを使い『”痛いのは嫌いよ!!”』と訴える。
ミソラはミカエラの手を握りながら何故自分なのだと考える。
眼鏡の保有者であるサムを保護する目的なら解る。
だが、全く関係の無い自分が何故、オプティマスと行動をしなければならないのか解らない。
彼らが赤い目のロボット達、ディセプティコンと違う事は解っている。解ってはいるのだが、植え付けられている恐怖心がそう簡単に消えるわけでも無いのだ。
『仕方が無い。あまり手荒なことはしたくなかったのだが』
サム達が拒否をするのならば仕方が無いと言うかのようにオプティマスは一人呟くと、カマロの前にいるミソラへと手を伸ばす。
迫り来る大きな手。
その手に何かが重なって見える。
指と指の間に光る赤い瞳。
「・・いやだ」
震える声で拒絶の言葉を発したのと同時にオプティマスの指先が肩に触れた。
その瞬間、バチンッという大きな音が発生した。
惚けた顔をする人間とは対照的に、オートボット達は持っていた武器をミソラに向ける。
自身に向けられる銃口にミソラは顔から血の気を引かせる。恐怖で白くなる思考の中で誰が狙われているのか考える。
そして答えを見つけた。
狙われているのは自分だ。ならば、彼女は関係ないと思い、隣に居たミカエラをサムの方に向かい突き飛ばす。ミカエラを受け止めたサムは近づいて来ようとするが、それを邪魔するかのようにオートボット達が行く手を遮った。
『やめろ。全員、下がれ』
『だが、オプティマス!!』
『命令だ』
指先が痺れているのかオプティマスは手を開いたり閉じたりを繰り返している。
だが、動かすのに対して何も支障が無いことを理解すると、ミソラへと視線を向けた。
「ごめんなさい、私、最近なんだか静電気体質みたいで」
『失礼だが先程のレベルのものは静電気とは言えないな。第一、先程のアレは、』
『ラチェット』
説明をし始めたラチェットの言葉をオプティマスが遮る。
そのことに少し不満だったらしいラチェットは排気をすると肩をすくめた。
『”俺もバッチリ”痺れさせてやるよ!!!”』
ラジオを使ってカマロが会話に参加する。
自分もオプティマスと同じ事になったと訴えてくれているらしい。
その時になってミソラは初めてカマロと出会ったときに事を思い出す。
「ごめんね、痛かった?」
『”あの刺激は忘れられない””またやってくれる?””実は密かに気に入っているんだ”』
不気味に動いていたカマロの姿を思い出したミソラが苦笑を浮かべながら問いかけると、カマロはノリの良い返事をしてくれる。
優しい車だ。
その彼の上司であるオプティマスならば大丈夫かもしれない。
ゆっくりと深呼吸をしたミソラはオプティマスを見上げる。
「あなたと一緒に行きます」
『協力を感謝する』
伸ばされた手は今度は静電気によって弾かれることは無かった。
それもミソラ一人だけという事に対し、当の本人も拒否を示したが、サムも同意するかのようにオプティマスに向かい声を荒げて反論をする。
その隙にミカエラがバンブルビーの中にミソラを押し込もうとしたが、カマロの扉はロックがかかっているらしく開くことは無い。
「ちょっと!開けなさいよ!!」
苛立った顔をしたミカエラがカマロの扉にあるガラス部分を叩くと、バンブルビーは抗議をするかのようにラジオを使い『”痛いのは嫌いよ!!”』と訴える。
ミソラはミカエラの手を握りながら何故自分なのだと考える。
眼鏡の保有者であるサムを保護する目的なら解る。
だが、全く関係の無い自分が何故、オプティマスと行動をしなければならないのか解らない。
彼らが赤い目のロボット達、ディセプティコンと違う事は解っている。解ってはいるのだが、植え付けられている恐怖心がそう簡単に消えるわけでも無いのだ。
『仕方が無い。あまり手荒なことはしたくなかったのだが』
サム達が拒否をするのならば仕方が無いと言うかのようにオプティマスは一人呟くと、カマロの前にいるミソラへと手を伸ばす。
迫り来る大きな手。
その手に何かが重なって見える。
指と指の間に光る赤い瞳。
「・・いやだ」
震える声で拒絶の言葉を発したのと同時にオプティマスの指先が肩に触れた。
その瞬間、バチンッという大きな音が発生した。
惚けた顔をする人間とは対照的に、オートボット達は持っていた武器をミソラに向ける。
自身に向けられる銃口にミソラは顔から血の気を引かせる。恐怖で白くなる思考の中で誰が狙われているのか考える。
そして答えを見つけた。
狙われているのは自分だ。ならば、彼女は関係ないと思い、隣に居たミカエラをサムの方に向かい突き飛ばす。ミカエラを受け止めたサムは近づいて来ようとするが、それを邪魔するかのようにオートボット達が行く手を遮った。
『やめろ。全員、下がれ』
『だが、オプティマス!!』
『命令だ』
指先が痺れているのかオプティマスは手を開いたり閉じたりを繰り返している。
だが、動かすのに対して何も支障が無いことを理解すると、ミソラへと視線を向けた。
「ごめんなさい、私、最近なんだか静電気体質みたいで」
『失礼だが先程のレベルのものは静電気とは言えないな。第一、先程のアレは、』
『ラチェット』
説明をし始めたラチェットの言葉をオプティマスが遮る。
そのことに少し不満だったらしいラチェットは排気をすると肩をすくめた。
『”俺もバッチリ”痺れさせてやるよ!!!”』
ラジオを使ってカマロが会話に参加する。
自分もオプティマスと同じ事になったと訴えてくれているらしい。
その時になってミソラは初めてカマロと出会ったときに事を思い出す。
「ごめんね、痛かった?」
『”あの刺激は忘れられない””またやってくれる?””実は密かに気に入っているんだ”』
不気味に動いていたカマロの姿を思い出したミソラが苦笑を浮かべながら問いかけると、カマロはノリの良い返事をしてくれる。
優しい車だ。
その彼の上司であるオプティマスならば大丈夫かもしれない。
ゆっくりと深呼吸をしたミソラはオプティマスを見上げる。
「あなたと一緒に行きます」
『協力を感謝する』
伸ばされた手は今度は静電気によって弾かれることは無かった。