if:あり得たかもしれない未来
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NEST基地へと戻ってきたミソラの前にはオプティマスとメガトロンが居る。
二体は最初こそミソラにも聞こえるように音声を使って会話をしていたはずだったが、気づけば極秘回線を使って二体は会話をし始めていた。
それはまるでミソラに聞かれては困ると言いたげなものだった為、ミソラは空気を読んで黙って居ることを選んだ。
微かに聞こえてくる機械音から2人の間で凄まじい勢いで会話が行われているのだと判断したミソラは、人間には無い能力は凄いなと最初こそ純粋に感心していた。
極秘回線での会話を交わしていた二人の雰囲気がいつしか次第に物々しいものに変りはじめ、そのことに気づいたミソラは顔を引きつらせながらどうしたものかと考え始めた時だ。
『もういい!もう沢山だっ!!!何故貴様にミソラとの事をそこまで言われなければならない!?彼女との事は全て私達の問題であり、貴様が関与する必要はない!』
『ソレが貴様の本心かッ!!どうせ貴様のことだ、あの大して頭が良くない小娘を言葉巧みに騙すつもりなのだろう!?』
『私がミソラをそのように扱うわけなどない!彼女の意思を尊重するに決まっているだろう!?』
『どうだかなぁ?現に実際に貴様はあの小娘と仲違いをしたではないか!独占欲の強い貴様のことだ・・・どうせ誰にも触れられたくないとかいう理由から小娘を騙すことなど簡単にできるだろう?貴様は昔からそういう奴だったなぁ!?そんな邪な感情は俺様自らの手で摘み取ってやる!!!』
『黙れ!!!』
頭上から聞こえた声に何事かと思ったミソラが顔を上げた瞬間、耳を塞ぐような大きな音が辺りに響く。
目を白黒させながらミソラが音の原因を探していると、その正体はオプティマスがメガトロンを殴りつけた音であることに気づく。何故そんなことになっているのだ?何故手を出したのだ?と混乱することしか出来ずにいるミソラの目の前で、メガトロンの放った蹴りがオプティマスに命中した。
そこからは後はもうなし崩しのように殴る蹴るの喧嘩が始まり、彼等と比べて貧弱な人間でしかないミソラは巻き込まれては大変だと思いながら声にならない悲鳴を上げながらその場から逃げ出す。
息も絶え絶えな様子で二体を見つめていると、すぐ近くに見慣れた銀色のボディが現れる。
「ジャズ」
『久しぶりだな!・・・あーあの二人はまた喧嘩か?飽きないもんだなぁ』
「最初は音声で話していたはずなのに、途中から極秘回線で会話していたから私に聞かれちゃ不味い会話をしているのかなぁ?って思って黙っていたんだけど、突然殴り合いの喧嘩が始まって・・・」
『うん。驚くよなぁ。俺も驚いてる』
「何が原因かな?」
『・・・・さぁ?まぁ納得するまで殴る蹴るの喧嘩をさせておこうじゃないか。拳でわかり合えることだってあるだろうからな!』
ミソラの隣に座ったジャズは呆れたような声でそう言っただけで、二体の仲裁に入ることはしない。
二体を止めようとしたのは意外にもスタースクリームで、彼へと向かいオプティマスとメガトロンの攻撃が容赦なく加えられており、ソレを見たバリケードとブラックアウトが声を上げて笑う。
「・・・ある意味で凄く平和ですね」
『そうだな』
「これがずっと続けば良いなと私は思います」
『続くさ』
きっぱりと断言したジャズへとミソラが視線を向ければ、いつの間にか二体から視線を逸らしていたジャズとミソラの目が合う。
バイザー越しににんまりと笑ったジャズに向かいミソラも満面の笑みを向ける。
オートボット、ディセプティコンの間に未だ見えない壁がある事は知っている。けれどソレを越えて付き合おうとしている者達が居る事をミソラは最近になって知った。
二体は最初こそミソラにも聞こえるように音声を使って会話をしていたはずだったが、気づけば極秘回線を使って二体は会話をし始めていた。
それはまるでミソラに聞かれては困ると言いたげなものだった為、ミソラは空気を読んで黙って居ることを選んだ。
微かに聞こえてくる機械音から2人の間で凄まじい勢いで会話が行われているのだと判断したミソラは、人間には無い能力は凄いなと最初こそ純粋に感心していた。
極秘回線での会話を交わしていた二人の雰囲気がいつしか次第に物々しいものに変りはじめ、そのことに気づいたミソラは顔を引きつらせながらどうしたものかと考え始めた時だ。
『もういい!もう沢山だっ!!!何故貴様にミソラとの事をそこまで言われなければならない!?彼女との事は全て私達の問題であり、貴様が関与する必要はない!』
『ソレが貴様の本心かッ!!どうせ貴様のことだ、あの大して頭が良くない小娘を言葉巧みに騙すつもりなのだろう!?』
『私がミソラをそのように扱うわけなどない!彼女の意思を尊重するに決まっているだろう!?』
『どうだかなぁ?現に実際に貴様はあの小娘と仲違いをしたではないか!独占欲の強い貴様のことだ・・・どうせ誰にも触れられたくないとかいう理由から小娘を騙すことなど簡単にできるだろう?貴様は昔からそういう奴だったなぁ!?そんな邪な感情は俺様自らの手で摘み取ってやる!!!』
『黙れ!!!』
頭上から聞こえた声に何事かと思ったミソラが顔を上げた瞬間、耳を塞ぐような大きな音が辺りに響く。
目を白黒させながらミソラが音の原因を探していると、その正体はオプティマスがメガトロンを殴りつけた音であることに気づく。何故そんなことになっているのだ?何故手を出したのだ?と混乱することしか出来ずにいるミソラの目の前で、メガトロンの放った蹴りがオプティマスに命中した。
そこからは後はもうなし崩しのように殴る蹴るの喧嘩が始まり、彼等と比べて貧弱な人間でしかないミソラは巻き込まれては大変だと思いながら声にならない悲鳴を上げながらその場から逃げ出す。
息も絶え絶えな様子で二体を見つめていると、すぐ近くに見慣れた銀色のボディが現れる。
「ジャズ」
『久しぶりだな!・・・あーあの二人はまた喧嘩か?飽きないもんだなぁ』
「最初は音声で話していたはずなのに、途中から極秘回線で会話していたから私に聞かれちゃ不味い会話をしているのかなぁ?って思って黙っていたんだけど、突然殴り合いの喧嘩が始まって・・・」
『うん。驚くよなぁ。俺も驚いてる』
「何が原因かな?」
『・・・・さぁ?まぁ納得するまで殴る蹴るの喧嘩をさせておこうじゃないか。拳でわかり合えることだってあるだろうからな!』
ミソラの隣に座ったジャズは呆れたような声でそう言っただけで、二体の仲裁に入ることはしない。
二体を止めようとしたのは意外にもスタースクリームで、彼へと向かいオプティマスとメガトロンの攻撃が容赦なく加えられており、ソレを見たバリケードとブラックアウトが声を上げて笑う。
「・・・ある意味で凄く平和ですね」
『そうだな』
「これがずっと続けば良いなと私は思います」
『続くさ』
きっぱりと断言したジャズへとミソラが視線を向ければ、いつの間にか二体から視線を逸らしていたジャズとミソラの目が合う。
バイザー越しににんまりと笑ったジャズに向かいミソラも満面の笑みを向ける。
オートボット、ディセプティコンの間に未だ見えない壁がある事は知っている。けれどソレを越えて付き合おうとしている者達が居る事をミソラは最近になって知った。