if:あり得たかもしれない未来
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ディセプティコンの格納庫から出た二人は無言のまま歩き続けていた。
「レノックスさん、先程はありがとうございました」
「いや・・・・これも俺の仕事だからな」
メアリングからディセプティコン達の我儘を増長させないように目を光らせておけと言われたのだ。
あっちもこっちも怖いヤツばかりだと思いながらレノックスはため息を吐くと、どこか元気のないミソラの頭に手を置く。
驚いたように顔を上げたミソラに向かいレノックスは苦笑を浮かべつつ問いかける。
「まだ仲直りしていないのか?」
ディセプティコン復活を切っ掛けにミソラはオプティマスと会話をしていないのだ。
オプティマスがもうミソラに対して怒りを向けていないことは誰もが知っている。それなのにミソラはオプティマスと話をしていない。
何度かオプティマスが時間を見つけてミソラの元へと行こうとしていたが、タイミング悪く緊急出動が入ったため二人が会話をすることが今日までなかった。
「はい」
「そっか」
持っていた資料をキュッと握りしめたミソラはどこか元気がない。
これはどうしたものかとレノックスは考える。
自分とサラの場合を思い出す。
しかし、いつも最愛の妻との喧嘩の時は自分が一方的に悪かったりするので自分から誤ることが多い。
ソレをこの二人に当てはめろと言われても性格がまるで違うため駄目だった。
「・・・初めてなんですよ?」
「ん?」
「オプティマスと喧嘩をするのって・・・喧嘩と言うべきなのか今回の事は解りませんが、でも今回は私が悪いですから。許してもらえなくても仕方ないんです」
無理矢理笑ったその顔が泣きそうなもののようにレノックスには見えた。
オプティマスとミソラの関係は普通の恋人同士のように甘いものではない。金属生命体と人なのだ。
なによりオプティマスは司令官としてオートボット達を導き、そして守らなければならない。ミソラの状況も複雑なものだ。
「ロミオとジュリエット以上の難関だな」
「えぇ」
「でも好きなんだろ?」
「はい・・・でも少しだけ今回の事で考えてしまって」
オプティマスの立場が想像していたよりも重要だったことにミソラは気づいてしまった。
守るべき者がただでさえ多い中、故郷の復興という重役まで彼の肩に掛かり始めている。無論、サイバトロン星の復興にはメガトロンも協力をしてくれるだろうが荒れ果てた星を再生させることは並大抵のことではないことくらい解っているのだ。
その時に自分はどれほど彼を支えられるだろうか、どれほど彼の力になれるのだろうかと考えてしまった。
「いつだって守られてばかりですから」
足手まといにだけはなりたくないと思うのに、自分という存在がオプティマスにとって重荷にしかなっていないような気がミソラにはしていた。
ソレが浮き彫りになったのは今回の事件だ。
浮かない顔をして演習中の軍人達を見つめるミソラの姿をレノックスは言葉を失って見つめていた。
これはもう自分の手には負えないことだ。
そう思ったレノックスの頭の中にある名案が浮かんだ。
「よしっ!!俺に任せておけ」
「レノックスさん?」
何をするつもりなのだと言うかのようにミソラが小首を傾げる中、レノックスは意気揚々とある場所に向かって歩き出した。
心なしか浮き足立ったその姿にミソラは妙な不安を感じ取っていた。
「レノックスさん、先程はありがとうございました」
「いや・・・・これも俺の仕事だからな」
メアリングからディセプティコン達の我儘を増長させないように目を光らせておけと言われたのだ。
あっちもこっちも怖いヤツばかりだと思いながらレノックスはため息を吐くと、どこか元気のないミソラの頭に手を置く。
驚いたように顔を上げたミソラに向かいレノックスは苦笑を浮かべつつ問いかける。
「まだ仲直りしていないのか?」
ディセプティコン復活を切っ掛けにミソラはオプティマスと会話をしていないのだ。
オプティマスがもうミソラに対して怒りを向けていないことは誰もが知っている。それなのにミソラはオプティマスと話をしていない。
何度かオプティマスが時間を見つけてミソラの元へと行こうとしていたが、タイミング悪く緊急出動が入ったため二人が会話をすることが今日までなかった。
「はい」
「そっか」
持っていた資料をキュッと握りしめたミソラはどこか元気がない。
これはどうしたものかとレノックスは考える。
自分とサラの場合を思い出す。
しかし、いつも最愛の妻との喧嘩の時は自分が一方的に悪かったりするので自分から誤ることが多い。
ソレをこの二人に当てはめろと言われても性格がまるで違うため駄目だった。
「・・・初めてなんですよ?」
「ん?」
「オプティマスと喧嘩をするのって・・・喧嘩と言うべきなのか今回の事は解りませんが、でも今回は私が悪いですから。許してもらえなくても仕方ないんです」
無理矢理笑ったその顔が泣きそうなもののようにレノックスには見えた。
オプティマスとミソラの関係は普通の恋人同士のように甘いものではない。金属生命体と人なのだ。
なによりオプティマスは司令官としてオートボット達を導き、そして守らなければならない。ミソラの状況も複雑なものだ。
「ロミオとジュリエット以上の難関だな」
「えぇ」
「でも好きなんだろ?」
「はい・・・でも少しだけ今回の事で考えてしまって」
オプティマスの立場が想像していたよりも重要だったことにミソラは気づいてしまった。
守るべき者がただでさえ多い中、故郷の復興という重役まで彼の肩に掛かり始めている。無論、サイバトロン星の復興にはメガトロンも協力をしてくれるだろうが荒れ果てた星を再生させることは並大抵のことではないことくらい解っているのだ。
その時に自分はどれほど彼を支えられるだろうか、どれほど彼の力になれるのだろうかと考えてしまった。
「いつだって守られてばかりですから」
足手まといにだけはなりたくないと思うのに、自分という存在がオプティマスにとって重荷にしかなっていないような気がミソラにはしていた。
ソレが浮き彫りになったのは今回の事件だ。
浮かない顔をして演習中の軍人達を見つめるミソラの姿をレノックスは言葉を失って見つめていた。
これはもう自分の手には負えないことだ。
そう思ったレノックスの頭の中にある名案が浮かんだ。
「よしっ!!俺に任せておけ」
「レノックスさん?」
何をするつもりなのだと言うかのようにミソラが小首を傾げる中、レノックスは意気揚々とある場所に向かって歩き出した。
心なしか浮き足立ったその姿にミソラは妙な不安を感じ取っていた。