if:あり得たかもしれない未来
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オプティマスの視線を真正面から受け止めながらメガトロンは赤い瞳を細めて笑う。
袂を分かったときから何も変わらない眼差し。
自分の発言を心から信じている、どのような事が起ろうとも決して諦めることはないのだと、昔と何一つとして変わらない青い目に少しだけ懐かしい感覚を抱く。
慈悲深く、理想を信じるプライムの目だ。
『貴様は変わらんな、オプティマス』
守ることを前提とした戦いを選び続けた友に向かいメガトロンは話しかける。
驚いたように青い目が一度だけ強く発光した。
オプティマスが何か言うよりも先にメガトロンが口を開く。
『戯れ言ばかり並び立てる・・・その甘さがいつかお前の命を奪うぞ?』
『そうだろうか?私には甘いのはお前だと思えるが?いや、諦めるのが早くなったと言うべきか?』
『・・・なんだと?』
『お前は一度決めたことを翻すような男だったか?』
かつて同じ理想を掲げ、けれどそのやり方が噛み合う事が無く、そして譲れぬ思い故に対峙した者だからこそ解る言葉だった。
まさかのオプティマスの発言にオートボットもディセプティコンも言葉を失い、ただ、沈黙を持って双方の指導者の会話に耳を傾ける。
少し前まではこのような事はなかった。
互いの言葉になど一切の耳を傾けず、武器を持って戦うことになっていたはずだ。
『いつからだろうな』
こんな風に話すように出来るようになったのは。
懐かしむかのように目を伏せたオプティマスであったが、ゆっくりと目を開くとある場所へと視線を向ける。
その場所にいるのはミソラだ。
不安げな面持ちで自分を見上げているミソラの姿、少し離れたところにいるNEST部隊の者達、そしてオートボットとディセプティコン。
同じ場所に異なる種族がいて、長い間争っていた種族がいる。
そのことが少しだけオプティマスには可笑しく思えた。
『お前とこうして話しても良いと思えるようになったのは』
この切っ掛けを作ったミソラ。
その行動を咎めるべきだと、許してはならないと解っている。
軍とは個人の意見が優先される場所ではない。目的を達成するために時に意思を殺さなければならない場所なのだ。
司令官として、プライムとして、ミソラを許してはいけないとブレインが指令を下す。
だがそれと相反するかのようにブレインが命令を下す。
オートボットとして、オプティマスとして、ミソラを許すべきなのだと。
『貴様もあの小娘と同じということか』
呆れたようにメガトロンが呟く。
らしくないことだと、馬鹿馬鹿しいことだと、愚かだと蔑むかのような雰囲気のメガトロンに対しオプティマスは手を差し伸べる。
『やり直さないか?』
『なにをだ?』
『全てだ』
袂を別けてからの日々を。
失った命も多々ある、彼らのことを忘れるつもりもない。
憎しみを互いに捨てることは出来ないことも分っている。
『・・・私はもう一度、あの美しいサイバトロン星を見たい。そのために力を貸してはくれないか?お前が協力をしてくれれば私としては助かるのだがな、メガトロン』
共に同じ場所に立っていたときと同じ顔をして言われた言葉にメガトロンは沈黙をする。
オプティマスの伸ばした手はそのままだ、自分を見つめるミソラの目は逸らされることはない。厄介な相手が二人もいる、勝ちの薄い戦いだと思ったメガトロンは馬鹿馬鹿しいと言うかのように目元を出て覆った。
『後悔するなよ』
『するわけなどないだろう』
金属の重なる音が響いた。
袂を分かったときから何も変わらない眼差し。
自分の発言を心から信じている、どのような事が起ろうとも決して諦めることはないのだと、昔と何一つとして変わらない青い目に少しだけ懐かしい感覚を抱く。
慈悲深く、理想を信じるプライムの目だ。
『貴様は変わらんな、オプティマス』
守ることを前提とした戦いを選び続けた友に向かいメガトロンは話しかける。
驚いたように青い目が一度だけ強く発光した。
オプティマスが何か言うよりも先にメガトロンが口を開く。
『戯れ言ばかり並び立てる・・・その甘さがいつかお前の命を奪うぞ?』
『そうだろうか?私には甘いのはお前だと思えるが?いや、諦めるのが早くなったと言うべきか?』
『・・・なんだと?』
『お前は一度決めたことを翻すような男だったか?』
かつて同じ理想を掲げ、けれどそのやり方が噛み合う事が無く、そして譲れぬ思い故に対峙した者だからこそ解る言葉だった。
まさかのオプティマスの発言にオートボットもディセプティコンも言葉を失い、ただ、沈黙を持って双方の指導者の会話に耳を傾ける。
少し前まではこのような事はなかった。
互いの言葉になど一切の耳を傾けず、武器を持って戦うことになっていたはずだ。
『いつからだろうな』
こんな風に話すように出来るようになったのは。
懐かしむかのように目を伏せたオプティマスであったが、ゆっくりと目を開くとある場所へと視線を向ける。
その場所にいるのはミソラだ。
不安げな面持ちで自分を見上げているミソラの姿、少し離れたところにいるNEST部隊の者達、そしてオートボットとディセプティコン。
同じ場所に異なる種族がいて、長い間争っていた種族がいる。
そのことが少しだけオプティマスには可笑しく思えた。
『お前とこうして話しても良いと思えるようになったのは』
この切っ掛けを作ったミソラ。
その行動を咎めるべきだと、許してはならないと解っている。
軍とは個人の意見が優先される場所ではない。目的を達成するために時に意思を殺さなければならない場所なのだ。
司令官として、プライムとして、ミソラを許してはいけないとブレインが指令を下す。
だがそれと相反するかのようにブレインが命令を下す。
オートボットとして、オプティマスとして、ミソラを許すべきなのだと。
『貴様もあの小娘と同じということか』
呆れたようにメガトロンが呟く。
らしくないことだと、馬鹿馬鹿しいことだと、愚かだと蔑むかのような雰囲気のメガトロンに対しオプティマスは手を差し伸べる。
『やり直さないか?』
『なにをだ?』
『全てだ』
袂を別けてからの日々を。
失った命も多々ある、彼らのことを忘れるつもりもない。
憎しみを互いに捨てることは出来ないことも分っている。
『・・・私はもう一度、あの美しいサイバトロン星を見たい。そのために力を貸してはくれないか?お前が協力をしてくれれば私としては助かるのだがな、メガトロン』
共に同じ場所に立っていたときと同じ顔をして言われた言葉にメガトロンは沈黙をする。
オプティマスの伸ばした手はそのままだ、自分を見つめるミソラの目は逸らされることはない。厄介な相手が二人もいる、勝ちの薄い戦いだと思ったメガトロンは馬鹿馬鹿しいと言うかのように目元を出て覆った。
『後悔するなよ』
『するわけなどないだろう』
金属の重なる音が響いた。