if:あり得たかもしれない未来
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自分の考えている事を全て話し終えたミソラはラチェットのラボを出る。
彼は最終的に了承してくれたのだ。
元々、ラチェットから提案しようかと思っていた事だったらしく、それがミソラの口から出てきたことが少々意外ではあったが、前向きなその考えをラチェットは英断だと言って褒めてくれた。
当分の間はオプティマスに対して内緒にしておくと決めた二人はこっそりとこの件を極秘裏に進めていくことにしたのだ。
「良かった」
ラチェットが味方になってくれるならば心強い。
そう思いながら歩いていた時だった。
背後から迫ってくる走行音に気づいたミソラは歩みを止めて背後を振り返る。
すると真っ赤なフェラーリが迫って来ていることに気づく。任務でも入ったのだろうかと思い、邪魔にならないように端に寄ったミソラであったがフェラーリは予想外の行動を取る。
ミソラの直前にでトランスフォームをしたフェラーリ、ディーノは迷うことなくミソラの身体を手で掴み上げる。
「え?」
突然のことにミソラが何も出来ないでいると、ディーノはミソラを掴んだまま再度トランスフォームをする。
めまぐるしく変化する視界にミソラが対処出来ずにいると、いつの間にかトランスフォームし終えたフェラーリの助手席にミソラは座っていたのだ。
「・・・ディーノ?どうしたの?」
とりあえず、ここから出なくては。
そう思い扉に手を掛けようとしたミソラであったがシートベルトが身体を縛り上げ、シートへと押さえつける。
カチリとロックの音が車内に響く。
「ねぇ、本当に」
どうしたの?と再度問いかけようとしたミソラであったが、凄まじい勢いでディーノは走り出す。
突然のことにミソラは身を強ばらせシートベルトを握りしめる。
だが、このままでは駄目だと自分の中の何かが警鐘を鳴らしたため、ミソラはディーノに向かいいつもよりも強い口調で話しかける。
「ディーノッ!止まって!下ろして!!」
『黙ってろ。舌噛むぞ』
広い通路に出たのと同時にディーノは更にスピードを上げる。
何故こんな事をするのだ。そう思いながらミソラはナビを見つめる事しか出来ない。よくよく思い返してみれば、彼は最近少し不安定だったような気がする。
「(蘇生が始まってから?)」
彼は蘇生に対してあまり賛成している様子ではなかった。
蘇ることは歓迎していたが、それに対してミソラの身が危険だと誰かが発言をしてから様子がおかしくなっていた。
そんなことを考えているとスピーカーからノイズ混じりの音声が聞こえてくる。
『ディーノ!何考えているんだ!?』
「サイドスワイプ?」
『・・・ミソラ?お前、ディーノに乗っているのか!?』
「う、うん」
『今すぐ止まれ、ディーノ』
今まで聞いたことがないほど低い声でサイドスワイプがディーノに話しかけるが、ディーノはそれに対して返答をしない。
徹底的に無視をするつもりらしく、最終的にはサイドスワイプからの通信を遮断してしまう。
「今のはちょっとばかりまずいんじゃない?」
『気にするな。それよりも、ドライブデートとしゃれ込もうじゃないか、signorina』
「・・・らしく、ないね」
寂しそうに微笑みながらミソラの言葉に対し、ディーノは答えてくれなかった。
彼は最終的に了承してくれたのだ。
元々、ラチェットから提案しようかと思っていた事だったらしく、それがミソラの口から出てきたことが少々意外ではあったが、前向きなその考えをラチェットは英断だと言って褒めてくれた。
当分の間はオプティマスに対して内緒にしておくと決めた二人はこっそりとこの件を極秘裏に進めていくことにしたのだ。
「良かった」
ラチェットが味方になってくれるならば心強い。
そう思いながら歩いていた時だった。
背後から迫ってくる走行音に気づいたミソラは歩みを止めて背後を振り返る。
すると真っ赤なフェラーリが迫って来ていることに気づく。任務でも入ったのだろうかと思い、邪魔にならないように端に寄ったミソラであったがフェラーリは予想外の行動を取る。
ミソラの直前にでトランスフォームをしたフェラーリ、ディーノは迷うことなくミソラの身体を手で掴み上げる。
「え?」
突然のことにミソラが何も出来ないでいると、ディーノはミソラを掴んだまま再度トランスフォームをする。
めまぐるしく変化する視界にミソラが対処出来ずにいると、いつの間にかトランスフォームし終えたフェラーリの助手席にミソラは座っていたのだ。
「・・・ディーノ?どうしたの?」
とりあえず、ここから出なくては。
そう思い扉に手を掛けようとしたミソラであったがシートベルトが身体を縛り上げ、シートへと押さえつける。
カチリとロックの音が車内に響く。
「ねぇ、本当に」
どうしたの?と再度問いかけようとしたミソラであったが、凄まじい勢いでディーノは走り出す。
突然のことにミソラは身を強ばらせシートベルトを握りしめる。
だが、このままでは駄目だと自分の中の何かが警鐘を鳴らしたため、ミソラはディーノに向かいいつもよりも強い口調で話しかける。
「ディーノッ!止まって!下ろして!!」
『黙ってろ。舌噛むぞ』
広い通路に出たのと同時にディーノは更にスピードを上げる。
何故こんな事をするのだ。そう思いながらミソラはナビを見つめる事しか出来ない。よくよく思い返してみれば、彼は最近少し不安定だったような気がする。
「(蘇生が始まってから?)」
彼は蘇生に対してあまり賛成している様子ではなかった。
蘇ることは歓迎していたが、それに対してミソラの身が危険だと誰かが発言をしてから様子がおかしくなっていた。
そんなことを考えているとスピーカーからノイズ混じりの音声が聞こえてくる。
『ディーノ!何考えているんだ!?』
「サイドスワイプ?」
『・・・ミソラ?お前、ディーノに乗っているのか!?』
「う、うん」
『今すぐ止まれ、ディーノ』
今まで聞いたことがないほど低い声でサイドスワイプがディーノに話しかけるが、ディーノはそれに対して返答をしない。
徹底的に無視をするつもりらしく、最終的にはサイドスワイプからの通信を遮断してしまう。
「今のはちょっとばかりまずいんじゃない?」
『気にするな。それよりも、ドライブデートとしゃれ込もうじゃないか、signorina』
「・・・らしく、ないね」
寂しそうに微笑みながらミソラの言葉に対し、ディーノは答えてくれなかった。