3章:全てを見ていた月
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赤い眼差しでオプティマスを射貫きながらメガトロンは笑ういながら、手にしたショットガンをセンチネルに向けつつ、彼は口を開く
『お前も俺様がいなければ始まらんだろう?』
足手まといとなるだろうミソラに視線を向けたメガトロンの言葉に従うかのように、オプティマスはミソラを地面に下ろす。
不安な面持ちで自分を見上げてくるミソラに向かい、オプティマスは心配するなと言うかのように目を和らげる。
『私はここで倒れたりなどしない』
「解ってるよ、でも・・・それでも、やっぱり不安なの」
『・・・私は君と約束をした。君を守ると。その約束を違えるつもりはない。だから、二度と自分の命を軽々しく捨てないでくれ』
「うん・・・うん、解った」
涙を浮かべて頷いたミソラの横をオプティマスが通り過ぎていく。
行かないで欲しいと、戦わないで欲しいと言いそうになる唇を噛みしめ、言葉を押し殺す。
「ミソラはさ、オプティマスが戦いに行くのをいつも見ているの?」
「それってかなり辛い?」
「行かないでって言わないの?」
サムと交わした言葉を思い出す。
オプティマス達を見送ることなど何度も何度も体験してきた事だ。
けれど、一度たりとも安心して彼らを見送ったことはない。
本当は行かないでと言いたい。
けれど、それは絶対に口してはならない言葉だと解っているからこそ、ミソラは笑顔で彼等を見送るのだ。
「オプティマス。お願い、お願いだから・・・」
生きて返ってきて。
その言葉をミソラは口にすることが出来なかった。
オプティマスもそれを解っていながらあえて素知らぬふりをする。
去って行く大きな背中をミソラは泣きそうな気持ちで見つめる。
自分の元から去って行くオプティマスを見送るのはいつだって辛いが、中でも今回は特に辛い。
相手はあのメガトロンなのだから。
この戦いが最終決戦であることくらい解っている。
『別れは済んだか?さぁ始めよう。貴様との決着を着けさせてもらうぞ、プライム!!』
『望むところだ!!』
始まった戦いにミソラは視線を向ける。
勝敗はミソラが思っていたよりも早く着いてしまう。
落ちていたバトルアクスを手にしたオプティマスの攻撃を堪えきることが出来なかったメガトロンは崩れ落ちた。
「ッ・・・」
赤い目が一瞬だけ、ほんの瞬き一つ分の刹那の時間ではあったが、何かを意図するかのようにミソラへと向けられる。
彼が何を言いたかったのかミソラには解らない。
けれど、いつもは冷たくて恐ろしい赤い色が今だけは何故か温かな色に感じられ、気づけばミソラの目から次々と涙が溢れ出ていた。
『お前も俺様がいなければ始まらんだろう?』
足手まといとなるだろうミソラに視線を向けたメガトロンの言葉に従うかのように、オプティマスはミソラを地面に下ろす。
不安な面持ちで自分を見上げてくるミソラに向かい、オプティマスは心配するなと言うかのように目を和らげる。
『私はここで倒れたりなどしない』
「解ってるよ、でも・・・それでも、やっぱり不安なの」
『・・・私は君と約束をした。君を守ると。その約束を違えるつもりはない。だから、二度と自分の命を軽々しく捨てないでくれ』
「うん・・・うん、解った」
涙を浮かべて頷いたミソラの横をオプティマスが通り過ぎていく。
行かないで欲しいと、戦わないで欲しいと言いそうになる唇を噛みしめ、言葉を押し殺す。
「ミソラはさ、オプティマスが戦いに行くのをいつも見ているの?」
「それってかなり辛い?」
「行かないでって言わないの?」
サムと交わした言葉を思い出す。
オプティマス達を見送ることなど何度も何度も体験してきた事だ。
けれど、一度たりとも安心して彼らを見送ったことはない。
本当は行かないでと言いたい。
けれど、それは絶対に口してはならない言葉だと解っているからこそ、ミソラは笑顔で彼等を見送るのだ。
「オプティマス。お願い、お願いだから・・・」
生きて返ってきて。
その言葉をミソラは口にすることが出来なかった。
オプティマスもそれを解っていながらあえて素知らぬふりをする。
去って行く大きな背中をミソラは泣きそうな気持ちで見つめる。
自分の元から去って行くオプティマスを見送るのはいつだって辛いが、中でも今回は特に辛い。
相手はあのメガトロンなのだから。
この戦いが最終決戦であることくらい解っている。
『別れは済んだか?さぁ始めよう。貴様との決着を着けさせてもらうぞ、プライム!!』
『望むところだ!!』
始まった戦いにミソラは視線を向ける。
勝敗はミソラが思っていたよりも早く着いてしまう。
落ちていたバトルアクスを手にしたオプティマスの攻撃を堪えきることが出来なかったメガトロンは崩れ落ちた。
「ッ・・・」
赤い目が一瞬だけ、ほんの瞬き一つ分の刹那の時間ではあったが、何かを意図するかのようにミソラへと向けられる。
彼が何を言いたかったのかミソラには解らない。
けれど、いつもは冷たくて恐ろしい赤い色が今だけは何故か温かな色に感じられ、気づけばミソラの目から次々と涙が溢れ出ていた。