3章:全てを見ていた月
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鋭い視線でオプティマスを射貫きながらセンチネルは言葉を紡ぐ。
滅んだはずの故郷を蘇らせる事が可能なこと、人間を使って復興をすること、そして蘇った故郷を永遠にするそのためにはミソラが必要なこと。
全てが理想だと言って切捨てられることが出来たのならば良かった。
だが、全ての条件が揃った今となれば理想は現実へと変わるのだ。
『彼女一人を犠牲にして我々が安寧を得ることなど納得が出来ない!!』
『相変わらず甘い奴だ!そんなお前だから私がこのような手段を選んだのだ!!お前はプライムだ!プライムとして我らオートボットの自由と繁栄のみを考えれば良いのだ!!』
『私に自由のなんたるかを教えてくれたのは貴方だ!そんな貴方から・・・そのような戯れ言は聞きたくなどない!!』
言い終わるのと同時にオプティマスが背中に背負っていたバトルアクスを取り出し、センチネルへと襲いかかる。
『何故私の言葉に耳を貸さない!?』
『貴方の理想はまやかしでしかない!!人間を犠牲にした先に繁栄などあり得ないのだ!そんな繁栄はいつか滅亡するだけだ!!故に私は貴方をここで倒す!!』
『・・・ならば仕方ない』
互いの戦術や癖を見抜いている両者の戦いは互角であったが、センチネルは持っていた武器でオプティマスを吹き飛ばすと頭上を飛行している船に命令を下す。
『ディセプティコンよ!!オプティマスを狙え!!奴を殺せ!!』
センチネルの命令を聞いた船が一斉にオプティマスめがけて攻撃を開始した。
辺りに着弾する砲撃、自身へと襲いかかる砲撃をオプティマスは迎撃する。その隙をセンチネルは見過ごさない。
がら空きとなったオプティマスへと容赦のない攻撃を加えていく。
合流したNEST部隊とオートボット達も加勢に加わるのだが、空中からの攻撃に対し後手に回るしか道は残されていない。
『どうしたオプティマス!!』
ニヤリと笑ったセンチネルが武器を振り下ろす。
防戦一方へと追いやられたオプティマスの姿を見ていることしか出来なかったミソラの存在にセンチネルが気づく。
野望で醜く歪む双眸が楽しげに細められる。
『オプティマス・・・お前はここで死ね。お前亡き後、あの娘は私のモノとなるのだ。安心しろ、殺すような愚かなまねはせん』
『それは生きているとは言えない!』
ミソラを手に入れたセンチネルが何をするかなどオプティマスには解っている。
意識を奪い、生命維持装置をつけ、サイバトロン星の中枢深くに閉じ込めるという、全くと言って希望の無い未来しか無い。
かつてのキューブがそうだったように外界から隔離される。
己の意思なく力だけを利用され続ける日々、それは生きているとは言えない。
『・・・ディセプティコンよ。あの小娘を捕まえろ!!そして柱を再起動するのだ!!』
センチネルは言い終わるのと同時にミソラを指さす。
『ミソラ!逃げろ!!・・・オートボットッ!!ミソラを守れ!!!』
オプティマスが駆け寄ろうにも行く手を遮るかのようにセンチネルが立ちふさがる。
自分が救援に迎えない今、仲間に頼るしかないと判断したオプティマスが命令を下すが、集結したディセプティコンを排除せねばならないためすぐに駆けつけることが出来ない。 ミソラは自分へと群がり始めたディセプティコンから逃れるかのようにその場から走り出そうとしたとき、腕をねじ上げられて背中に回される。
「捕まえた!!捕まえたぞ!!柱を起動しなければ!!」
「ディラン!?」
自分を捕まえたのがディランであることにミソラは驚きながら彼の名を呼ぶ。
ディランはミソラを引きずるかのようにしてコントロールの柱がある場所へと向かって歩き出す。
滅んだはずの故郷を蘇らせる事が可能なこと、人間を使って復興をすること、そして蘇った故郷を永遠にするそのためにはミソラが必要なこと。
全てが理想だと言って切捨てられることが出来たのならば良かった。
だが、全ての条件が揃った今となれば理想は現実へと変わるのだ。
『彼女一人を犠牲にして我々が安寧を得ることなど納得が出来ない!!』
『相変わらず甘い奴だ!そんなお前だから私がこのような手段を選んだのだ!!お前はプライムだ!プライムとして我らオートボットの自由と繁栄のみを考えれば良いのだ!!』
『私に自由のなんたるかを教えてくれたのは貴方だ!そんな貴方から・・・そのような戯れ言は聞きたくなどない!!』
言い終わるのと同時にオプティマスが背中に背負っていたバトルアクスを取り出し、センチネルへと襲いかかる。
『何故私の言葉に耳を貸さない!?』
『貴方の理想はまやかしでしかない!!人間を犠牲にした先に繁栄などあり得ないのだ!そんな繁栄はいつか滅亡するだけだ!!故に私は貴方をここで倒す!!』
『・・・ならば仕方ない』
互いの戦術や癖を見抜いている両者の戦いは互角であったが、センチネルは持っていた武器でオプティマスを吹き飛ばすと頭上を飛行している船に命令を下す。
『ディセプティコンよ!!オプティマスを狙え!!奴を殺せ!!』
センチネルの命令を聞いた船が一斉にオプティマスめがけて攻撃を開始した。
辺りに着弾する砲撃、自身へと襲いかかる砲撃をオプティマスは迎撃する。その隙をセンチネルは見過ごさない。
がら空きとなったオプティマスへと容赦のない攻撃を加えていく。
合流したNEST部隊とオートボット達も加勢に加わるのだが、空中からの攻撃に対し後手に回るしか道は残されていない。
『どうしたオプティマス!!』
ニヤリと笑ったセンチネルが武器を振り下ろす。
防戦一方へと追いやられたオプティマスの姿を見ていることしか出来なかったミソラの存在にセンチネルが気づく。
野望で醜く歪む双眸が楽しげに細められる。
『オプティマス・・・お前はここで死ね。お前亡き後、あの娘は私のモノとなるのだ。安心しろ、殺すような愚かなまねはせん』
『それは生きているとは言えない!』
ミソラを手に入れたセンチネルが何をするかなどオプティマスには解っている。
意識を奪い、生命維持装置をつけ、サイバトロン星の中枢深くに閉じ込めるという、全くと言って希望の無い未来しか無い。
かつてのキューブがそうだったように外界から隔離される。
己の意思なく力だけを利用され続ける日々、それは生きているとは言えない。
『・・・ディセプティコンよ。あの小娘を捕まえろ!!そして柱を再起動するのだ!!』
センチネルは言い終わるのと同時にミソラを指さす。
『ミソラ!逃げろ!!・・・オートボットッ!!ミソラを守れ!!!』
オプティマスが駆け寄ろうにも行く手を遮るかのようにセンチネルが立ちふさがる。
自分が救援に迎えない今、仲間に頼るしかないと判断したオプティマスが命令を下すが、集結したディセプティコンを排除せねばならないためすぐに駆けつけることが出来ない。 ミソラは自分へと群がり始めたディセプティコンから逃れるかのようにその場から走り出そうとしたとき、腕をねじ上げられて背中に回される。
「捕まえた!!捕まえたぞ!!柱を起動しなければ!!」
「ディラン!?」
自分を捕まえたのがディランであることにミソラは驚きながら彼の名を呼ぶ。
ディランはミソラを引きずるかのようにしてコントロールの柱がある場所へと向かって歩き出す。