3章:全てを見ていた月
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自分へと向けられた銃口。
それから放たれるだろう弾丸をミソラは今か今かと待ちわびる。
迷っている時間はもうないのだ。柱へと流れるエネルゴンの供給を止めているのは限界に近く、少しでも気を抜いてしまえば一瞬で全てが消えてしまう事はミソラ自身が一番良く解っていた。
『馬鹿な!!!!なんという愚かなことを!!!』
信じられないという顔をして声を荒げるセンチネルをミソラは見ることはしない。
最期に見るのならば彼ではなく、オプティマスの姿を見ていたい。
彼の姿を焼き付けて終わりを迎えたいのだ。
「オプティマス!!!」
『ならん、ならんぞ、オプティマス!!!』
双方が異なる気持ちを抱いて彼の名を呼ぶ。
きっと優しい彼のことだから迷っている。
命を奪うことを。
「この星を守って!!お願いだから、お願いだから私を!!」
今すぐにでも殺して欲しいと願いながらミソラは叫ぶ。
思い浮かぶのはサムの姿。
ロンとジュディの姿。
ミカエラの姿。
レノックスやエップス、シモンズの姿。
そしてこの星で出会ったオートボット達の姿。
数多の人間達が生きている場所、帰る場所を失ったオートボット新たに決めてくれた故郷。そんな場所が奪われて良いわけはないのだ。
ここは何が何でも守るべきなのだ。
「殺して」
溢れそうになる涙を必死の堪える。
怖くないわけがないのだ。死んでしまえば、全てが終わってしまうのだから。
今まで出会った人達との思い出も、これからやりたいと思っていたことも。
全てが強制的に終わってしまう。
少しでも気持ちを緩めてしまえば、口から出てきてしまいそうな助けを求める言葉を必死に押し殺す。
「お願い・・・オプティマス」
向けられたままピクリとも動かない銃口を見つめながら懇願する。
自分の決意が変わらないうちに、揺るがないうちに、ミソラの焦る気持ちにオプティマスは答えず沈黙したままだ。
地上ではディセプティコンと戦っているオートボット達の姿があり、彼らの元にもミソラの言葉が届けられている。全員が焦ったようにディセプティコン達を討伐していくが救出は間に合いそうにない。
『そうだとも、そうでなくてはならない!!お前は非情な選択をしてはならないのだ!!!いつだってお前はそういう存在でなければならないのだ、オプティマスよ!!』
引き金を引けないことを悟ったセンチネルの顔に勝利の笑みが浮かぶ。
彼にとってオプティマスとミソラの間にあるモノは正直、不愉快なモノでしかなかったが今はその不愉快なモノが彼を救うことになったのだ。
運は完全に自分の方に転がってきた。
自身の勝利をセンチネルが確信したときだった。
ミソラを捕らえていた柱が突如、爆発をしたのだ。
『なっ!?』
一体何が起こった?そう考えながらセンチネルはセンサーを使い辺りの様子を確認していると、少し離れたところでガッツポーズをとっている人間達の姿を見つけた。一人の男の手に握られている武器、遠距離射撃が可能がその武器により柱を攻撃したのだと悟ったセンチネルは舌打ちをする。
しかし、ここに居るのは自分とミソラだけなのだ。
何も焦る必要はない。再度彼女を柱に拘束してしまえば良い、そう思い手を伸ばそうとした瞬間、ミソラが走り出す。
ミソラが向かう先に道はなく、ミソラが何をしようとしているのかセンチネルは瞬時に理解をすると小さな人間に近づき手を伸ばす。
『やめろ!!!』
制止の言葉を無視してミソラの姿はセンチネルの視界から消えた。
それから放たれるだろう弾丸をミソラは今か今かと待ちわびる。
迷っている時間はもうないのだ。柱へと流れるエネルゴンの供給を止めているのは限界に近く、少しでも気を抜いてしまえば一瞬で全てが消えてしまう事はミソラ自身が一番良く解っていた。
『馬鹿な!!!!なんという愚かなことを!!!』
信じられないという顔をして声を荒げるセンチネルをミソラは見ることはしない。
最期に見るのならば彼ではなく、オプティマスの姿を見ていたい。
彼の姿を焼き付けて終わりを迎えたいのだ。
「オプティマス!!!」
『ならん、ならんぞ、オプティマス!!!』
双方が異なる気持ちを抱いて彼の名を呼ぶ。
きっと優しい彼のことだから迷っている。
命を奪うことを。
「この星を守って!!お願いだから、お願いだから私を!!」
今すぐにでも殺して欲しいと願いながらミソラは叫ぶ。
思い浮かぶのはサムの姿。
ロンとジュディの姿。
ミカエラの姿。
レノックスやエップス、シモンズの姿。
そしてこの星で出会ったオートボット達の姿。
数多の人間達が生きている場所、帰る場所を失ったオートボット新たに決めてくれた故郷。そんな場所が奪われて良いわけはないのだ。
ここは何が何でも守るべきなのだ。
「殺して」
溢れそうになる涙を必死の堪える。
怖くないわけがないのだ。死んでしまえば、全てが終わってしまうのだから。
今まで出会った人達との思い出も、これからやりたいと思っていたことも。
全てが強制的に終わってしまう。
少しでも気持ちを緩めてしまえば、口から出てきてしまいそうな助けを求める言葉を必死に押し殺す。
「お願い・・・オプティマス」
向けられたままピクリとも動かない銃口を見つめながら懇願する。
自分の決意が変わらないうちに、揺るがないうちに、ミソラの焦る気持ちにオプティマスは答えず沈黙したままだ。
地上ではディセプティコンと戦っているオートボット達の姿があり、彼らの元にもミソラの言葉が届けられている。全員が焦ったようにディセプティコン達を討伐していくが救出は間に合いそうにない。
『そうだとも、そうでなくてはならない!!お前は非情な選択をしてはならないのだ!!!いつだってお前はそういう存在でなければならないのだ、オプティマスよ!!』
引き金を引けないことを悟ったセンチネルの顔に勝利の笑みが浮かぶ。
彼にとってオプティマスとミソラの間にあるモノは正直、不愉快なモノでしかなかったが今はその不愉快なモノが彼を救うことになったのだ。
運は完全に自分の方に転がってきた。
自身の勝利をセンチネルが確信したときだった。
ミソラを捕らえていた柱が突如、爆発をしたのだ。
『なっ!?』
一体何が起こった?そう考えながらセンチネルはセンサーを使い辺りの様子を確認していると、少し離れたところでガッツポーズをとっている人間達の姿を見つけた。一人の男の手に握られている武器、遠距離射撃が可能がその武器により柱を攻撃したのだと悟ったセンチネルは舌打ちをする。
しかし、ここに居るのは自分とミソラだけなのだ。
何も焦る必要はない。再度彼女を柱に拘束してしまえば良い、そう思い手を伸ばそうとした瞬間、ミソラが走り出す。
ミソラが向かう先に道はなく、ミソラが何をしようとしているのかセンチネルは瞬時に理解をすると小さな人間に近づき手を伸ばす。
『やめろ!!!』
制止の言葉を無視してミソラの姿はセンチネルの視界から消えた。