3章:全てを見ていた月
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頭の中で何かが弾ける音がしたのをミソラは聞く。
一寸遅れて頭から足先に掛けて衝撃が駆け抜ける。
「っ・・・あぁぁぁぁ!!!」
口から出ていた悲鳴により自分の体を激痛が襲っていることが理解出来た。
次々と溢れ出た涙が頬を伝い落ちていく。
逃れようと身を捩るのに体は全くと言って良いほど動いてはくれない。
目を動かして自分の身に何が起きているのか確認をする。
手首、足首を拘束するのは金属の手錠と足枷だ。
簡単には壊れないだろうそれをミソラは涙で歪む視界の中で睨み付ける事しか出来ない。
『素晴らしい!!これでようやく・・・』
センチネルが空を見上げる。
その視線の先に何があるのか確認するため、ミソラも視線を頭上へと向けると空に何かが浮かんでいた。
正確な区域分けがされているソレを見たミソラは言葉を失い空を見上げることしか出来ない。
アレが彼らの故郷なのだ。
ミソラの中にあるオールスパークが歓喜に震え、ミソラはこみ上げてきた何かを堪えるかのように静かに目を伏せる。
懐かしい、懐かしいと心の奥底からこみ上げてくる帰郷の念。
『我が星の再建が可能となった』
振り返ったセンチネルはミソラを見下ろす。
ミソラの体には淡い光を放っているサイバトロン語が浮かび上がっていた。ゆらゆらとした白い光をしたその言葉、それはセンチネルが知っているものよりも古いものだ。
『お前はもう人ではない。この星で生きていくことは出来ない・・・我が星で生きるのだ。我らのために』
「ちがう、でしょう?」
痛みを堪えながら出した声は震えている。
閉じていた目を開いたミソラはセンチネルを見つめた。
青い瞳に浮かぶのは権力におぼれた者の欲だ。
その目を見てミソラは笑う。
「やっぱりちがう」
安心したかのように微笑んだミソラに向かい、センチネルは意味が分らないと言うかのように顔をしかめる。
「あなたは、オプティマスとは、ちがう」
彼の目にはセンチネルの瞳にある欲はない。
オプティマスは誰かのためにその力を使い、人を守るために戦ってくれている。
センチネルのように私利私欲には走っていないのだ。
「あなたたちのためじゃない・・・あなたのため、でしょう?ちがう?センチネル」
その指摘にセンチネルの顔が怒りで歪む。
可能であれば今すぐにでも殺してやりたい、と言うかのようなその顔を見て自分の本心を見抜かれたことが悔しいのだ。
「だから、あなたじゃ、オプティマスにはかてない」
そう告げた直後、ミソラは息を吐く。
体の内側から激痛が走っており意識を保っているのが辛くなってきた。ここで意識を失うわけにはいかない。
視線を再度空へと向ける。
オプティマスの故郷へと。
「ごめんなさい、オプティマス」
言い終わったのと同時にミソラは自分の中にあるエネルゴンを押さえ込み始める。
エネルゴン供給が出来なくなったことにより、サイバトロン星の移送スピードが落ち始めた事に気づいたセンチネルがミソラを見る。
先程まで白い光を放っていたサイバトロン語が今では青い光を放っている。
「・・・貴方の思い通りにはさせない」
『生意気なッ!!』
怒りで語尾を荒げたセンチネルはミソラを睨み付けながら近づいた。
一寸遅れて頭から足先に掛けて衝撃が駆け抜ける。
「っ・・・あぁぁぁぁ!!!」
口から出ていた悲鳴により自分の体を激痛が襲っていることが理解出来た。
次々と溢れ出た涙が頬を伝い落ちていく。
逃れようと身を捩るのに体は全くと言って良いほど動いてはくれない。
目を動かして自分の身に何が起きているのか確認をする。
手首、足首を拘束するのは金属の手錠と足枷だ。
簡単には壊れないだろうそれをミソラは涙で歪む視界の中で睨み付ける事しか出来ない。
『素晴らしい!!これでようやく・・・』
センチネルが空を見上げる。
その視線の先に何があるのか確認するため、ミソラも視線を頭上へと向けると空に何かが浮かんでいた。
正確な区域分けがされているソレを見たミソラは言葉を失い空を見上げることしか出来ない。
アレが彼らの故郷なのだ。
ミソラの中にあるオールスパークが歓喜に震え、ミソラはこみ上げてきた何かを堪えるかのように静かに目を伏せる。
懐かしい、懐かしいと心の奥底からこみ上げてくる帰郷の念。
『我が星の再建が可能となった』
振り返ったセンチネルはミソラを見下ろす。
ミソラの体には淡い光を放っているサイバトロン語が浮かび上がっていた。ゆらゆらとした白い光をしたその言葉、それはセンチネルが知っているものよりも古いものだ。
『お前はもう人ではない。この星で生きていくことは出来ない・・・我が星で生きるのだ。我らのために』
「ちがう、でしょう?」
痛みを堪えながら出した声は震えている。
閉じていた目を開いたミソラはセンチネルを見つめた。
青い瞳に浮かぶのは権力におぼれた者の欲だ。
その目を見てミソラは笑う。
「やっぱりちがう」
安心したかのように微笑んだミソラに向かい、センチネルは意味が分らないと言うかのように顔をしかめる。
「あなたは、オプティマスとは、ちがう」
彼の目にはセンチネルの瞳にある欲はない。
オプティマスは誰かのためにその力を使い、人を守るために戦ってくれている。
センチネルのように私利私欲には走っていないのだ。
「あなたたちのためじゃない・・・あなたのため、でしょう?ちがう?センチネル」
その指摘にセンチネルの顔が怒りで歪む。
可能であれば今すぐにでも殺してやりたい、と言うかのようなその顔を見て自分の本心を見抜かれたことが悔しいのだ。
「だから、あなたじゃ、オプティマスにはかてない」
そう告げた直後、ミソラは息を吐く。
体の内側から激痛が走っており意識を保っているのが辛くなってきた。ここで意識を失うわけにはいかない。
視線を再度空へと向ける。
オプティマスの故郷へと。
「ごめんなさい、オプティマス」
言い終わったのと同時にミソラは自分の中にあるエネルゴンを押さえ込み始める。
エネルゴン供給が出来なくなったことにより、サイバトロン星の移送スピードが落ち始めた事に気づいたセンチネルがミソラを見る。
先程まで白い光を放っていたサイバトロン語が今では青い光を放っている。
「・・・貴方の思い通りにはさせない」
『生意気なッ!!』
怒りで語尾を荒げたセンチネルはミソラを睨み付けながら近づいた。