3章:全てを見ていた月
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ショックウェーブの部下の手に身柄を移動させられたミソラは彼を睨み付けることしか出来ない。そんな些細な抵抗をショックウェーブは気にもとめないらしく、部下にある場所に向かうように命令を下す。
向かった先、そこに居たオートボット達の姿を見てミソラの顔から血の気が引く。
何故、どうして、そう考えているとバンブルビーと視線が合う。
『”お姫様!!”』
「ビー!!怪我はない!?」
彼に駆け寄りたいのに自分を捕らえる手がそれを許してはくれない。
他のオートボット達を見ると、多少の傷は負っているものの命には別状はないらしく、その事にミソラが安堵の笑みを浮かべたときだ。
『来たか』
サウンドウェーブの声が聞こえたことに一瞬だけ身体が震える。
だが、彼がネックレスを破壊したことを思い出すとミソラは怒りで顔を歪め、サウンドウェーブを睨み付けると彼は楽しそうに笑う。
『これはこれは・・・随分と嫌われてしまったものだ』
わざとらしく肩をすくめたとき、どこからかディランがやってくると、サウンドウェーブに対しいくつか言葉を投げかける。
すると彼は楽しそうに笑った。
その顔はネックレスを壊したときと同じものと同じだった事に気づいたミソラは嫌な予感を抱く。
『こいつ等は戦利品だ』
捕虜では無いのだと告げたサウンドウェーブの言葉を悟ったディセプティコン達の顔が、楽しそうにニヤリと歪められていく。
彼らが何をしようとしているのか理解したミソラは、自分を掴んでいるディセプティコンの拘束から逃れようと身を捩るが逃れることは出来そうになかった。
「やめて」
震える声で制止の言葉を呟く。
人とは違う聴覚を持つサウンドウェーブがそれに気づかないわけがないのに、彼はその言葉を無視した。
オートボット達の輪の中からキューが引きずり出される。
彼は必死にディセプティコン達を説得するが、彼らはそれを嘲笑うだけだ。
突き飛ばされ地面に転がされたキューの姿を見て、心が悲鳴を上げるのにミソラは何も出来ない。
『やれ』
非情な命令が下された直後、ディセプティコンの放った銃弾がキューの体を打ち抜いた。
地面に崩れ落ちる体を見た瞬間、ミソラは悲鳴を上げて彼に向かい手を伸ばす。 どこかで誰かが何かを言っているのだが、それは音として届けられることはない。
ゆっくりと体が地面に下ろされ、足が地面に触れたのと同時にミソラはキューに向かって駆け寄る。
「キュー!!しっかりして、キュー!!!」
彼の頬に触れて言葉を投げかければ、チカチカと点灯する目と視線が合う。
今ならば、今ならば間に合う。
そう思ったミソラは彼のスパークに手を触れる。
『やめなさい』
「いやだ!!」
思い出すのはキューとの記憶。
彼はいつも優しかった。にっこりと微笑みながら他愛ない話をしてくれたり、時々失敗作を見せてくれたりして、普通の時間を過ごさせてくれたのだ。
その彼が目の前で死にそうになっていることが認められない。
「私は貴方を助ける」
彼は救えなかったけれど。
思い浮かぶのは黒いオートボットの姿。
不器用な優しさを彼はいつも向けてくれていたのだ。その彼を助けることが出来なかった、だが、彼の分までキューを救ってみせる。そう決意してミソラはキューのスパークにエネルゴンを送り込む。
向かった先、そこに居たオートボット達の姿を見てミソラの顔から血の気が引く。
何故、どうして、そう考えているとバンブルビーと視線が合う。
『”お姫様!!”』
「ビー!!怪我はない!?」
彼に駆け寄りたいのに自分を捕らえる手がそれを許してはくれない。
他のオートボット達を見ると、多少の傷は負っているものの命には別状はないらしく、その事にミソラが安堵の笑みを浮かべたときだ。
『来たか』
サウンドウェーブの声が聞こえたことに一瞬だけ身体が震える。
だが、彼がネックレスを破壊したことを思い出すとミソラは怒りで顔を歪め、サウンドウェーブを睨み付けると彼は楽しそうに笑う。
『これはこれは・・・随分と嫌われてしまったものだ』
わざとらしく肩をすくめたとき、どこからかディランがやってくると、サウンドウェーブに対しいくつか言葉を投げかける。
すると彼は楽しそうに笑った。
その顔はネックレスを壊したときと同じものと同じだった事に気づいたミソラは嫌な予感を抱く。
『こいつ等は戦利品だ』
捕虜では無いのだと告げたサウンドウェーブの言葉を悟ったディセプティコン達の顔が、楽しそうにニヤリと歪められていく。
彼らが何をしようとしているのか理解したミソラは、自分を掴んでいるディセプティコンの拘束から逃れようと身を捩るが逃れることは出来そうになかった。
「やめて」
震える声で制止の言葉を呟く。
人とは違う聴覚を持つサウンドウェーブがそれに気づかないわけがないのに、彼はその言葉を無視した。
オートボット達の輪の中からキューが引きずり出される。
彼は必死にディセプティコン達を説得するが、彼らはそれを嘲笑うだけだ。
突き飛ばされ地面に転がされたキューの姿を見て、心が悲鳴を上げるのにミソラは何も出来ない。
『やれ』
非情な命令が下された直後、ディセプティコンの放った銃弾がキューの体を打ち抜いた。
地面に崩れ落ちる体を見た瞬間、ミソラは悲鳴を上げて彼に向かい手を伸ばす。 どこかで誰かが何かを言っているのだが、それは音として届けられることはない。
ゆっくりと体が地面に下ろされ、足が地面に触れたのと同時にミソラはキューに向かって駆け寄る。
「キュー!!しっかりして、キュー!!!」
彼の頬に触れて言葉を投げかければ、チカチカと点灯する目と視線が合う。
今ならば、今ならば間に合う。
そう思ったミソラは彼のスパークに手を触れる。
『やめなさい』
「いやだ!!」
思い出すのはキューとの記憶。
彼はいつも優しかった。にっこりと微笑みながら他愛ない話をしてくれたり、時々失敗作を見せてくれたりして、普通の時間を過ごさせてくれたのだ。
その彼が目の前で死にそうになっていることが認められない。
「私は貴方を助ける」
彼は救えなかったけれど。
思い浮かぶのは黒いオートボットの姿。
不器用な優しさを彼はいつも向けてくれていたのだ。その彼を助けることが出来なかった、だが、彼の分までキューを救ってみせる。そう決意してミソラはキューのスパークにエネルゴンを送り込む。