3章:全てを見ていた月
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今まで出会ったたくさんの人達の顔を思い浮かべる。
中には二度と会えない人の顔もあって、きっと誰もが死にたくなどなかっただろし、志半ばでその命を散らしたくはない者も居たはずだ。
「カーリーの言うとおりだね」
銀色の彼を思い出す。
もっと仲間と一緒に居たかったといった彼の姿を。
「私、間違えそうだった・・・ありがとう」
そう告げたとき、銀色の彼の声が聞こえた気がした為、驚いた顔をして目を開く。
しかしそこに居て欲しいと願う銀色は居ない。
少しだけ胸がチクリと痛かった。
そっと胸元を押さえたミソラはセンチネルへと視線を向ける。
センチネルは自分に向けられた視線の意味に気づくと排気を一つし、事を静観していたディランに向かい二人を連れて行くように告げた。
室内に二人が入ったのを確認したメガトロンがセンチネルに近づく。
『良いのか?』
『構わん・・・あの娘がどれだけ足掻こうとも、運命を変えることなど出来はしないのだから。それにこうなった時の為、いくつか手は考えてある』
『それが通用すると思うのか?相手は仮にもオールスパークの力を持っているのだぞ?』
『この儂のやることに文句を付けるつもりか?勘違いをするなよ、メガトロン!!』
言い終わるのと同時にメガトロンめがけてセンチネルは拳を叩付けると、そのままリペアされることなく露わになっている頭部めがけ指を突き立て、彼の頭部パーツをいくつか破壊すると、掌の中にあるパーツを地面へと投げ捨てる。
『儂が協力をしたのは全てサイバトロン星の為だ!!貴様の部下になったつもりなどない!!』
荒々しくそう言い放ったセンチネルの姿をカーリーは見ていた。
監視の目は厳しく、今は動くことが出来ない。
「(でもこのままじゃ駄目ね)」
チラリと視線を向けた先、そこにはソファに座っているミソラに対し、センチネルの言うとおりにするようにと説得をしているディランの姿があった。
センチネルの言っていた言葉、言うなれば神に等しい力の魅力にディランは夢中になっている。その力があれば永遠が約束されるのと同じなのだから。
何度も同じ言葉を口にしていたディランであったが、ミソラが頑なに拒否している事に苛立ったように頭を掻いた後、一度落ち着くためかミソラから離れどこかに向かって歩き出す。
ディランが去ったのを確認したミソラが疲れたように息を吐き出すのを見たカーリーは、ミソラの体力も気力も限界が近いことを悟る。
無論、限界が近いのはカーリー自身も同じだ。
「(どうしたら良い?・・・サム、貴方ならどうする?)」
こみ上げてきた不安を誤魔化すかのようにカーリーは自身の指を軽く噛んだ時だった。
「カーリーとミソラはどこだ!?」
聞きたかった声に二人の視線が同じ場所に向けられる。
来てくれた。
彼が、サムが来てくれたのだ。その喜びにカーリーが顔を覆ったときだった。
「カーリー!」
腕を捕まれたのと同時に座っていたソファから起こされる。
驚いたカーリーの目にはミソラの姿が映る。
「来てくれたよ、サムが」
「ッ・・・・えぇ!!」
ならばいつまでもここに居る必要はない。
二人は声のした方に向かって走る。向かった先、そこには銃を持ったサムがおり、銃口の先にはディランが居る。
サムの性格上、発砲することはないだろうが万が一に備えて二人がその場で立ち止まったときだった。
中には二度と会えない人の顔もあって、きっと誰もが死にたくなどなかっただろし、志半ばでその命を散らしたくはない者も居たはずだ。
「カーリーの言うとおりだね」
銀色の彼を思い出す。
もっと仲間と一緒に居たかったといった彼の姿を。
「私、間違えそうだった・・・ありがとう」
そう告げたとき、銀色の彼の声が聞こえた気がした為、驚いた顔をして目を開く。
しかしそこに居て欲しいと願う銀色は居ない。
少しだけ胸がチクリと痛かった。
そっと胸元を押さえたミソラはセンチネルへと視線を向ける。
センチネルは自分に向けられた視線の意味に気づくと排気を一つし、事を静観していたディランに向かい二人を連れて行くように告げた。
室内に二人が入ったのを確認したメガトロンがセンチネルに近づく。
『良いのか?』
『構わん・・・あの娘がどれだけ足掻こうとも、運命を変えることなど出来はしないのだから。それにこうなった時の為、いくつか手は考えてある』
『それが通用すると思うのか?相手は仮にもオールスパークの力を持っているのだぞ?』
『この儂のやることに文句を付けるつもりか?勘違いをするなよ、メガトロン!!』
言い終わるのと同時にメガトロンめがけてセンチネルは拳を叩付けると、そのままリペアされることなく露わになっている頭部めがけ指を突き立て、彼の頭部パーツをいくつか破壊すると、掌の中にあるパーツを地面へと投げ捨てる。
『儂が協力をしたのは全てサイバトロン星の為だ!!貴様の部下になったつもりなどない!!』
荒々しくそう言い放ったセンチネルの姿をカーリーは見ていた。
監視の目は厳しく、今は動くことが出来ない。
「(でもこのままじゃ駄目ね)」
チラリと視線を向けた先、そこにはソファに座っているミソラに対し、センチネルの言うとおりにするようにと説得をしているディランの姿があった。
センチネルの言っていた言葉、言うなれば神に等しい力の魅力にディランは夢中になっている。その力があれば永遠が約束されるのと同じなのだから。
何度も同じ言葉を口にしていたディランであったが、ミソラが頑なに拒否している事に苛立ったように頭を掻いた後、一度落ち着くためかミソラから離れどこかに向かって歩き出す。
ディランが去ったのを確認したミソラが疲れたように息を吐き出すのを見たカーリーは、ミソラの体力も気力も限界が近いことを悟る。
無論、限界が近いのはカーリー自身も同じだ。
「(どうしたら良い?・・・サム、貴方ならどうする?)」
こみ上げてきた不安を誤魔化すかのようにカーリーは自身の指を軽く噛んだ時だった。
「カーリーとミソラはどこだ!?」
聞きたかった声に二人の視線が同じ場所に向けられる。
来てくれた。
彼が、サムが来てくれたのだ。その喜びにカーリーが顔を覆ったときだった。
「カーリー!」
腕を捕まれたのと同時に座っていたソファから起こされる。
驚いたカーリーの目にはミソラの姿が映る。
「来てくれたよ、サムが」
「ッ・・・・えぇ!!」
ならばいつまでもここに居る必要はない。
二人は声のした方に向かって走る。向かった先、そこには銃を持ったサムがおり、銃口の先にはディランが居る。
サムの性格上、発砲することはないだろうが万が一に備えて二人がその場で立ち止まったときだった。