3章:全てを見ていた月
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エレベーターに乗って到着した先、そこに居た赤いオートボットの青い目と視線が合う。ニヤリと笑ったセンチネルはミソラへと手を伸ばし、何か確認するかのように肩に触れていた。
『まだ人が残っているな』
「私は人間よ」
『いいや違う。お前は我らの求めるものとなった・・・オールスパークへとな』
「オールスパークは消えた」
『消えてなどおらん。形を変えただけだ』
肩に触れていた指先が離れていく。
センチネルはそのまま柱を起動する準備を始める。隙だらけのその背中に向かい、ミソラは攻撃をしなければと思い武器を探すため辺りを見渡したときだった。
いつの間にか近づいてきていたらしいメガトロンの姿を発見し、顔から血の気を引かせて彼を見上げる事しか出来ずにいた。
『久しぶりだな、小娘』
赤い瞳に射貫かれた瞬間、ミソラは息苦しさを感じ喉に手を添えてその場に座り込む。
長い間植え付けられた恐怖はそう簡単には消えない。
他の赤とは違う色を持つ赤、その色を見ると抗わねばと思うのに体が思うように動いてくれなくなる。
「メガトロン・・・」
『敬称すらなしか、この俺の奴隷だった奴が随分と生意気になったものだ!!もう一度お前の立場を思い知らせてやる!!』
伸ばされる手をミソラが恐怖で歪んだ顔で見つめることしかできずにいると、突然、伸ばされていた手が視界から消える。
一寸遅れて聞こえてきた何かが崩れ落ちる音。
何が起ったのだとミソラが必死に考えながら辺りを見渡すと、武器を手にしたセンチネルが立っており彼がメガトロンを吹き飛ばしたのだと理解した。
『立場を思い知るのはお前だ、メガトロン・・・この娘は我らにとって貴重な存在となったのだ。今やオールスパークと同じくらいにな』
まだ、忌々しい人の部分が残っているが。
見下ろされた青い瞳の奥、その奥に浮かぶ狂気にミソラは気づく。
『今やお前を守る存在はどこにも居ない・・・オプティマスは死んだ』
「・・・貴方がッ!!貴方がそう仕向けたんでしょう!?」
『選んだのは人間達だ。私は選択肢を与え、そして人間は答えを選んだのだ。彼らを追放し、我らの奴隷となることを。お前は運が良い、惨めな思いをせずサイバトロン星で過ごせるのだからな』
「私は貴方に協力しない」
『いいやする。お前がオプティマスを大切に思うが故にな』
センチネルはそう言い終わると片目を閉じる。残された片方の目から光が宙へと放たれ、そこに映像が浮かび上がった。
『まだ人が残っているな』
「私は人間よ」
『いいや違う。お前は我らの求めるものとなった・・・オールスパークへとな』
「オールスパークは消えた」
『消えてなどおらん。形を変えただけだ』
肩に触れていた指先が離れていく。
センチネルはそのまま柱を起動する準備を始める。隙だらけのその背中に向かい、ミソラは攻撃をしなければと思い武器を探すため辺りを見渡したときだった。
いつの間にか近づいてきていたらしいメガトロンの姿を発見し、顔から血の気を引かせて彼を見上げる事しか出来ずにいた。
『久しぶりだな、小娘』
赤い瞳に射貫かれた瞬間、ミソラは息苦しさを感じ喉に手を添えてその場に座り込む。
長い間植え付けられた恐怖はそう簡単には消えない。
他の赤とは違う色を持つ赤、その色を見ると抗わねばと思うのに体が思うように動いてくれなくなる。
「メガトロン・・・」
『敬称すらなしか、この俺の奴隷だった奴が随分と生意気になったものだ!!もう一度お前の立場を思い知らせてやる!!』
伸ばされる手をミソラが恐怖で歪んだ顔で見つめることしかできずにいると、突然、伸ばされていた手が視界から消える。
一寸遅れて聞こえてきた何かが崩れ落ちる音。
何が起ったのだとミソラが必死に考えながら辺りを見渡すと、武器を手にしたセンチネルが立っており彼がメガトロンを吹き飛ばしたのだと理解した。
『立場を思い知るのはお前だ、メガトロン・・・この娘は我らにとって貴重な存在となったのだ。今やオールスパークと同じくらいにな』
まだ、忌々しい人の部分が残っているが。
見下ろされた青い瞳の奥、その奥に浮かぶ狂気にミソラは気づく。
『今やお前を守る存在はどこにも居ない・・・オプティマスは死んだ』
「・・・貴方がッ!!貴方がそう仕向けたんでしょう!?」
『選んだのは人間達だ。私は選択肢を与え、そして人間は答えを選んだのだ。彼らを追放し、我らの奴隷となることを。お前は運が良い、惨めな思いをせずサイバトロン星で過ごせるのだからな』
「私は貴方に協力しない」
『いいやする。お前がオプティマスを大切に思うが故にな』
センチネルはそう言い終わると片目を閉じる。残された片方の目から光が宙へと放たれ、そこに映像が浮かび上がった。