3章:全てを見ていた月
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オプティマス達の乗っていたシャトルが破壊された。
粉々になったシャトルが海に落ちていくのをミソラは黙って見つめることしか出来ずにいた。
ヘリが目的地に着くと、カーリーとミソラは無理矢理建物の中に押し込められる。ディランは今後の作戦をするのか席を外し、使用人達が飲み物を運んできてくれるがソレに手を着けることはしない。
「ミソラ」
「大丈夫、カーリー・・・私なら大丈夫だよ」
ぎこちなく微笑みながらカーリーに向かいミソラは答える。
無意識の内にネックレスがあった場所へと手を添えるが、慣れ親しんだ感触はない。深く息を吐き出しながらミソラは胸元を握りしめた。
嘘であって欲しい。
けれど、あの映像はどう見ても嘘ではない。
「ミソラちょっと聞いて欲しいの」
使用人達に怪しまれないようにカーリーは近づいてくると、耳元に顔を近づけてディランが何をしようとしているのか説明し始める。
彼らは地球にしかない資源を求めているのだという。
その言葉にミソラは顔をしかめる。
「地球にしかないって・・・」
「これは推測でしかないけど、彼らが言っている資源は人間よ」
メガトロンの元で送っていた生活を思い出したミソラは身を竦ませる。
あのような目に遭う人達がこれからたくさん出てくる、そしてそれをしようとしているのが同じ人間であることにミソラは恐怖を抱く。
恐らくディランは地球上の人間を差し出すことによって自分は安全圏に居ようとしているのだろうが、彼らが人間との約束を守るわけなどない。
「センチネルが持っていたスペースブリッジできっと人間を輸送するつもりなのよ。なんとしかして止めないと」
「・・・それは無理だよカーリー。彼らの計画は全て順調に進んでいる。力ない君達が何をしようとも無駄に終わるだけだ。」
いつの間にか二人の座っているソファの後ろに居たらしいディランが会話に加わってくる。彼は無言のままエレベーターを指さしたので二人が視線を向けると、そこにはセンチネルがNESTから奪ったスペースブリッジがあった。
「すぐにでも移送の準備を始めるらしい・・・とは言っても移送するのは我々ではないがね」
「どういう事?」
「使用するだけでもかなりのエネルギーを必要とするのに、60億人もの人間を何回も送るなんて馬鹿げている。全ての人間を送り終わるまでに何年もかかってしまう」
いくら彼ら持つ装置だとしてもエネルギーがなければ意味をなさない。
ディランは言い終わるとミソラへと視線を向ける。
「彼らの星を、ここに運ぶの?」
「そうだ」
「・・・星一つ移送するのに一体どれくらいのエネルギーが必要なのかは解らない。でも、ディセプティコンが今持っているエネルギーでは足りないのでしょう?」
だから私をここに連れてきた。
ミソラがディランにそう問いかけると、彼は満足そうに頷く。
「センチネルが君の存在を知ったとき、彼はらしくもなく歓喜していたよ。君さえいれば星を蘇らせる作業が簡単になると言ってね。昔と同じ、いや、昔以上の素晴らしい星にさせることが出来るだろうと・・・」
「そのためにアイアンハイドを殺したって言うのッ!?」
星を蘇らせるためならば同胞すらその手に掛けても構わないというのセンチネルの思考が理解出来ない。
「彼の考えは僕には理解が出来ない・・・彼の考えを知りたいのなら彼に直接聞くと良い。そろそろ時間だ、君には我々の目的のために役立ってもらうよ」
腕を捕まれ無理矢理どこかに向かってミソラは移動を開始させられる。
粉々になったシャトルが海に落ちていくのをミソラは黙って見つめることしか出来ずにいた。
ヘリが目的地に着くと、カーリーとミソラは無理矢理建物の中に押し込められる。ディランは今後の作戦をするのか席を外し、使用人達が飲み物を運んできてくれるがソレに手を着けることはしない。
「ミソラ」
「大丈夫、カーリー・・・私なら大丈夫だよ」
ぎこちなく微笑みながらカーリーに向かいミソラは答える。
無意識の内にネックレスがあった場所へと手を添えるが、慣れ親しんだ感触はない。深く息を吐き出しながらミソラは胸元を握りしめた。
嘘であって欲しい。
けれど、あの映像はどう見ても嘘ではない。
「ミソラちょっと聞いて欲しいの」
使用人達に怪しまれないようにカーリーは近づいてくると、耳元に顔を近づけてディランが何をしようとしているのか説明し始める。
彼らは地球にしかない資源を求めているのだという。
その言葉にミソラは顔をしかめる。
「地球にしかないって・・・」
「これは推測でしかないけど、彼らが言っている資源は人間よ」
メガトロンの元で送っていた生活を思い出したミソラは身を竦ませる。
あのような目に遭う人達がこれからたくさん出てくる、そしてそれをしようとしているのが同じ人間であることにミソラは恐怖を抱く。
恐らくディランは地球上の人間を差し出すことによって自分は安全圏に居ようとしているのだろうが、彼らが人間との約束を守るわけなどない。
「センチネルが持っていたスペースブリッジできっと人間を輸送するつもりなのよ。なんとしかして止めないと」
「・・・それは無理だよカーリー。彼らの計画は全て順調に進んでいる。力ない君達が何をしようとも無駄に終わるだけだ。」
いつの間にか二人の座っているソファの後ろに居たらしいディランが会話に加わってくる。彼は無言のままエレベーターを指さしたので二人が視線を向けると、そこにはセンチネルがNESTから奪ったスペースブリッジがあった。
「すぐにでも移送の準備を始めるらしい・・・とは言っても移送するのは我々ではないがね」
「どういう事?」
「使用するだけでもかなりのエネルギーを必要とするのに、60億人もの人間を何回も送るなんて馬鹿げている。全ての人間を送り終わるまでに何年もかかってしまう」
いくら彼ら持つ装置だとしてもエネルギーがなければ意味をなさない。
ディランは言い終わるとミソラへと視線を向ける。
「彼らの星を、ここに運ぶの?」
「そうだ」
「・・・星一つ移送するのに一体どれくらいのエネルギーが必要なのかは解らない。でも、ディセプティコンが今持っているエネルギーでは足りないのでしょう?」
だから私をここに連れてきた。
ミソラがディランにそう問いかけると、彼は満足そうに頷く。
「センチネルが君の存在を知ったとき、彼はらしくもなく歓喜していたよ。君さえいれば星を蘇らせる作業が簡単になると言ってね。昔と同じ、いや、昔以上の素晴らしい星にさせることが出来るだろうと・・・」
「そのためにアイアンハイドを殺したって言うのッ!?」
星を蘇らせるためならば同胞すらその手に掛けても構わないというのセンチネルの思考が理解出来ない。
「彼の考えは僕には理解が出来ない・・・彼の考えを知りたいのなら彼に直接聞くと良い。そろそろ時間だ、君には我々の目的のために役立ってもらうよ」
腕を捕まれ無理矢理どこかに向かってミソラは移動を開始させられる。