3章:全てを見ていた月
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サムと一緒にミソラはバンブルビーに乗り込んだ。
NEST基地襲撃の件で不安になったサムはカーリーと連絡を取るが、彼女と連絡がつかない。一度、家に戻って彼女の無事を確認すると言ったサムがマンションに入っていく。
「仲直りもしてくるよ」
受け入れてくれるのか解らないけど。
不安そうな顔をしていたサムだったが、どう見てもサムが大好きなカーリーのことだ、彼が心から謝罪を告げたのならば許すだろうなとミソラは考えていた。
なかなかマンションから出てこないことから、今頃、仲直りをしているのだろうなと思いながらミソラは彼女の部屋を見つめる。
『”行かなくて良かったのか?”』
「・・・バンブルビー、突然目の前でイチャイチャされたらどう思う?」
間違いなく絶対に熱烈なキスから始まり、気分が盛り上がっただろう彼らが最終的にベッドに飛び込むのは明らかだ。
故に、ここで大人しく数時間ほど待ち、一度サムの携帯に連絡を取ってから戻るのが一番ベストだ。下手に踏み込めば何とも気まずい雰囲気になるだろう。
『”随分慌ててるな”』
「え?」
驚いた顔をしたミソラが入り口を見ると、青い顔をしたサムが飛び出してくる。
車に乗り込むと彼は焦った様子でエンジンをかけるとアクセルを踏み急発進した。
「サム?どうしたの?カーリーは?」
「いないんだよ!!・・・部屋の中を見たけど一度も戻ってきていない!きっとあいつの所だ!!!」
若干苛立った声で返事をしたサムは黙々と車を運転している。
車は高級住宅街を抜け、その奥にある屋敷へと向かう。
「サム・・・大丈夫なの?」
不安な声でミソラが問いかけるがサムは返事をしない。
チラリと彼の顔を盗み見ると、怒りで眦がつり上がっている。
完全に頭に血が上っている状態であることに気づいたミソラは、乱闘にならないよう願うことしか出来ない。
「ビー、ここで下ろしてくれ」
ゆっくりと路肩に寄ったバンブルビーからサムが下りたのを見たミソラも慌てて車から下りると、荒々しい足取りで屋敷に向かって歩いて行くサムに駆け寄ろうとするが、その前にバンブルビーに声を掛ける。
「ここで待っててね?」
『・・・”お姫様気をつけて”』
「解ってる」
ヒラヒラと手を振ってからサムに駆け寄る。
「君は待っていれば良いのに」
「サムが冷静そうならそうできたんだけどね」
「・・・・しかたないだろ?相手はお金持ちでイケてる奴なんだからさ」
「カーリーはそういう事で人を選ばないと思うよ。彼女はサムの優しさに惹かれたんだから。自信を持って?」
軽く方の背を叩くとサムの雰囲気が少しだけ柔らかなものへと変わった。
黒服の男達は私服の二人に対しモノ言いたげな目を向けてきたが、二人に対して咎めるようなことはしてこない。
「ねぇ!ちょっといいかな、カーリー・スペンサーがここに来てると思うんだけど!?」
「・・・・奥でお話をされています」
「ありがと」
素っ気なくお礼の言葉を告げたサムが屋敷の奥へと向かって歩く。
家の中はアンティーク調で品良くまとめられている。見るからに年代物だなと考えていると、目的の人物を見つけたサムが声を掛けた。
NEST基地襲撃の件で不安になったサムはカーリーと連絡を取るが、彼女と連絡がつかない。一度、家に戻って彼女の無事を確認すると言ったサムがマンションに入っていく。
「仲直りもしてくるよ」
受け入れてくれるのか解らないけど。
不安そうな顔をしていたサムだったが、どう見てもサムが大好きなカーリーのことだ、彼が心から謝罪を告げたのならば許すだろうなとミソラは考えていた。
なかなかマンションから出てこないことから、今頃、仲直りをしているのだろうなと思いながらミソラは彼女の部屋を見つめる。
『”行かなくて良かったのか?”』
「・・・バンブルビー、突然目の前でイチャイチャされたらどう思う?」
間違いなく絶対に熱烈なキスから始まり、気分が盛り上がっただろう彼らが最終的にベッドに飛び込むのは明らかだ。
故に、ここで大人しく数時間ほど待ち、一度サムの携帯に連絡を取ってから戻るのが一番ベストだ。下手に踏み込めば何とも気まずい雰囲気になるだろう。
『”随分慌ててるな”』
「え?」
驚いた顔をしたミソラが入り口を見ると、青い顔をしたサムが飛び出してくる。
車に乗り込むと彼は焦った様子でエンジンをかけるとアクセルを踏み急発進した。
「サム?どうしたの?カーリーは?」
「いないんだよ!!・・・部屋の中を見たけど一度も戻ってきていない!きっとあいつの所だ!!!」
若干苛立った声で返事をしたサムは黙々と車を運転している。
車は高級住宅街を抜け、その奥にある屋敷へと向かう。
「サム・・・大丈夫なの?」
不安な声でミソラが問いかけるがサムは返事をしない。
チラリと彼の顔を盗み見ると、怒りで眦がつり上がっている。
完全に頭に血が上っている状態であることに気づいたミソラは、乱闘にならないよう願うことしか出来ない。
「ビー、ここで下ろしてくれ」
ゆっくりと路肩に寄ったバンブルビーからサムが下りたのを見たミソラも慌てて車から下りると、荒々しい足取りで屋敷に向かって歩いて行くサムに駆け寄ろうとするが、その前にバンブルビーに声を掛ける。
「ここで待っててね?」
『・・・”お姫様気をつけて”』
「解ってる」
ヒラヒラと手を振ってからサムに駆け寄る。
「君は待っていれば良いのに」
「サムが冷静そうならそうできたんだけどね」
「・・・・しかたないだろ?相手はお金持ちでイケてる奴なんだからさ」
「カーリーはそういう事で人を選ばないと思うよ。彼女はサムの優しさに惹かれたんだから。自信を持って?」
軽く方の背を叩くとサムの雰囲気が少しだけ柔らかなものへと変わった。
黒服の男達は私服の二人に対しモノ言いたげな目を向けてきたが、二人に対して咎めるようなことはしてこない。
「ねぇ!ちょっといいかな、カーリー・スペンサーがここに来てると思うんだけど!?」
「・・・・奥でお話をされています」
「ありがと」
素っ気なくお礼の言葉を告げたサムが屋敷の奥へと向かって歩く。
家の中はアンティーク調で品良くまとめられている。見るからに年代物だなと考えていると、目的の人物を見つけたサムが声を掛けた。