3章:全てを見ていた月
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センチネルはNESTへの道を順調に走行している。
追いかける二台のディセプティコンに対し、サイドスワイプが攻撃をしていると進行方向から猛スピードで迫ってくる見慣れた黒い車を発見した。
「アイアンハイド!?」
サムの声に彼は一度だけライトを点滅させる。
『先に行け!こいつ等を片付けてから俺達も向かう』
戦闘に特化している彼ならばディセプティコンに後れをとることはない。
バンブルビーはセンチネルの護衛に専念する。
消防車に追いついた二台は、彼の隣を併走し始めた。無事にセンチネルをNESTへと連れ戻すことが出来そうだと誰もが顔を綻ばせていると、ディセプティコンを倒し終えたアイアンハイドとサイドスワイプが追いついてくる。
『サイドスワイプ、お前は最後に来い。邪魔をしそうな奴らがいたら追い返せ!!』
『了解!』
安全を確保するまでは油断してはならない。
敵はその気になればその辺の車に変形して待ち伏せしている可能性もあるのだから。
見えてきたNEST基地にスピードを落とさずセンチネルが入り込む。
ソレを見届けたバンブルビーが少し離れたところで停車をしたのでサムとミソラはバンブルビーから下り、指揮を執っているレノックスの元へと近づく。
「レノックス!辺り一帯はディセプティコンだらけだ!!」
「大丈夫だ、チームを配備して全力で探している。見つけ次第、迅速かつ丁寧にお帰り願うつもりだ・・・無事にセンチネルを護送してくれて助かった」
労うかのようにサムの肩を叩いたレノックスに対し、サムは大したことはしてないと言うかのように首を左右に振る。
「レノックスさん・・・オプティマスは?」
「ミソラ、折角の休暇だったのにすまない。オプティマスは今こっちに向かっている途中だ。大丈夫だ、あと一時間もしないうちに到着する。お前は今のうちにシェルターにサムを連れて避難してろ。じき、ここも戦場になる」
センチネルが再び動けるようになった今、ディセプティコン達は黙っている必要はない。
襲撃をしてセンチネルを連れ去れば良いのだから。
入り口から攻めてくるだろうディセプティコンに対抗するため、軍人達が慌ただしく武器を持って入り口を固めている。
「アイアンハイド!センチネルを外に出すなよ!?」
「彼が鍵だ、絶対に守ってよ?」
『任せろ!!』
トランスフォームをしたアイアンハイドはセンチネルを守るため、背中に背負っていた武器を取り出す。
黒のオートボットの背後で、消防車からトランスフォームしたセンチネルがゆっくりと立ち上がる。
その姿を見てミソラは感じていた違和感が強くなるのを感じる。
彼は自分が狙われていることを知っている、知っているのに臆することがないのだ。自分を捕らえようとするディセプティコンを倒すことが出来ると確信しているからなのか、または仲間達が自分を守ってくれることを信じているからなのか。
『そう・・・私が鍵だ。そしてお前達は大きな間違いをしている。敗北は最初から決まっているのだ。我が星を滅ぼさぬ為に、私は奴らと取引をするしかなかった』
淡々とした口調でそう告げたセンチネルを誰もが黙って見つめることしか出来ない。
彼が何を言っているのか信じられないのだ。
彼の口調、彼の言葉、全てを繋げれば最悪の結果しか待っていないのだから。
『メガトロンとな』
言い終わるのと同時にセンチネルはアイアンハイドに向かい銃口を向ける。
隙だらけの彼の背中に対し、センチネルは容赦なく引き金を引いた。
追いかける二台のディセプティコンに対し、サイドスワイプが攻撃をしていると進行方向から猛スピードで迫ってくる見慣れた黒い車を発見した。
「アイアンハイド!?」
サムの声に彼は一度だけライトを点滅させる。
『先に行け!こいつ等を片付けてから俺達も向かう』
戦闘に特化している彼ならばディセプティコンに後れをとることはない。
バンブルビーはセンチネルの護衛に専念する。
消防車に追いついた二台は、彼の隣を併走し始めた。無事にセンチネルをNESTへと連れ戻すことが出来そうだと誰もが顔を綻ばせていると、ディセプティコンを倒し終えたアイアンハイドとサイドスワイプが追いついてくる。
『サイドスワイプ、お前は最後に来い。邪魔をしそうな奴らがいたら追い返せ!!』
『了解!』
安全を確保するまでは油断してはならない。
敵はその気になればその辺の車に変形して待ち伏せしている可能性もあるのだから。
見えてきたNEST基地にスピードを落とさずセンチネルが入り込む。
ソレを見届けたバンブルビーが少し離れたところで停車をしたのでサムとミソラはバンブルビーから下り、指揮を執っているレノックスの元へと近づく。
「レノックス!辺り一帯はディセプティコンだらけだ!!」
「大丈夫だ、チームを配備して全力で探している。見つけ次第、迅速かつ丁寧にお帰り願うつもりだ・・・無事にセンチネルを護送してくれて助かった」
労うかのようにサムの肩を叩いたレノックスに対し、サムは大したことはしてないと言うかのように首を左右に振る。
「レノックスさん・・・オプティマスは?」
「ミソラ、折角の休暇だったのにすまない。オプティマスは今こっちに向かっている途中だ。大丈夫だ、あと一時間もしないうちに到着する。お前は今のうちにシェルターにサムを連れて避難してろ。じき、ここも戦場になる」
センチネルが再び動けるようになった今、ディセプティコン達は黙っている必要はない。
襲撃をしてセンチネルを連れ去れば良いのだから。
入り口から攻めてくるだろうディセプティコンに対抗するため、軍人達が慌ただしく武器を持って入り口を固めている。
「アイアンハイド!センチネルを外に出すなよ!?」
「彼が鍵だ、絶対に守ってよ?」
『任せろ!!』
トランスフォームをしたアイアンハイドはセンチネルを守るため、背中に背負っていた武器を取り出す。
黒のオートボットの背後で、消防車からトランスフォームしたセンチネルがゆっくりと立ち上がる。
その姿を見てミソラは感じていた違和感が強くなるのを感じる。
彼は自分が狙われていることを知っている、知っているのに臆することがないのだ。自分を捕らえようとするディセプティコンを倒すことが出来ると確信しているからなのか、または仲間達が自分を守ってくれることを信じているからなのか。
『そう・・・私が鍵だ。そしてお前達は大きな間違いをしている。敗北は最初から決まっているのだ。我が星を滅ぼさぬ為に、私は奴らと取引をするしかなかった』
淡々とした口調でそう告げたセンチネルを誰もが黙って見つめることしか出来ない。
彼が何を言っているのか信じられないのだ。
彼の口調、彼の言葉、全てを繋げれば最悪の結果しか待っていないのだから。
『メガトロンとな』
言い終わるのと同時にセンチネルはアイアンハイドに向かい銃口を向ける。
隙だらけの彼の背中に対し、センチネルは容赦なく引き金を引いた。