3章:全てを見ていた月
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バンブルビーの助手席に座ったミソラは膝を抱えて座り込む。
車内の温度は少し肌寒かった。
何か羽織るモノを持ってこようかと思っていると、バンブルビーが暖房を入れてくれる。
「ありがとう」
『”こんなのお安いご用さ!””お姫様””寝付けないのかい?”』
「んー・・・なんだか久しぶりに外に出て目が覚めちゃっているみたい。少しの間、おしゃべりに付き合ってくれる?」
『”勿論さ!!”』
陽気な音楽が控えめに流される。
彼のこうした気遣いは昔と変わらない。
ウィトウィッキー家で過ごしていたとき、先の見えない未来が不安で寝付けなかったとき、そのことに気づいた彼はミソラと一緒にいてくれた。
何も話さないときもあれば、一晩中他愛ない話をしたこともあった。
時にはサムを交えて話したこともある。
『”嬉しくないの?”』
「・・・嬉しいよ、こうして外に出られるなんて思ってもいなかったから」
『”寂しいの?”』
「ちょっとだけ」
ネックレスの青い石を握りしめる。
握り馴れたその冷たいその感触にミソラは安心感を抱く。彼と同じ色をした石は離れていて彼が守ってくれていると思えた。
『・・・・”怖い?”』
「そう、かもしれない」
幸せすぎる日常はまるで今だけだと告げているような気がしてならない。
明日になれば一瞬でこの幸せが崩壊する気がするのだ。
それは体の中にあるエネルゴンが教えてくれているような気がする。
『”大丈夫””オプティマスが守ってくれる”』
「解っている。でも・・・どうしようもなく、不安になるの」
『”お姫様””大丈夫だよ””彼は絶対に負けたりしないから”』
気遣うバンブルビーの言葉にミソラがゆっくりと頷くと、何の前触れも無くシートが倒れる。
突然のことにミソラは驚きつつも天井を見上げることしかできない。
『”もう休んだ方が良い”』
今夜はこのまま寝てもいい。
許可を出してくれたバンブルビーに向かいミソラは微笑むと、ドアを軽く叩いて感謝の意を伝える。
陽気な音楽はいつの間にか静かなクラシックへと変わっており、その音楽に導かれるかのような形でミソラは眠りに落ちた。
センサーを使いミソラが完全に眠りに落ちているのを確認したバンブルビーは、基地にいるだろう仲間に向かい通信を繋ぐ。
『”王子様””迎えに来るように頼むから”』
だから不安そうな顔をしないで欲しいと思いながらバンブルビーも自身をスリープモードへと切り替えた。
車内の温度は少し肌寒かった。
何か羽織るモノを持ってこようかと思っていると、バンブルビーが暖房を入れてくれる。
「ありがとう」
『”こんなのお安いご用さ!””お姫様””寝付けないのかい?”』
「んー・・・なんだか久しぶりに外に出て目が覚めちゃっているみたい。少しの間、おしゃべりに付き合ってくれる?」
『”勿論さ!!”』
陽気な音楽が控えめに流される。
彼のこうした気遣いは昔と変わらない。
ウィトウィッキー家で過ごしていたとき、先の見えない未来が不安で寝付けなかったとき、そのことに気づいた彼はミソラと一緒にいてくれた。
何も話さないときもあれば、一晩中他愛ない話をしたこともあった。
時にはサムを交えて話したこともある。
『”嬉しくないの?”』
「・・・嬉しいよ、こうして外に出られるなんて思ってもいなかったから」
『”寂しいの?”』
「ちょっとだけ」
ネックレスの青い石を握りしめる。
握り馴れたその冷たいその感触にミソラは安心感を抱く。彼と同じ色をした石は離れていて彼が守ってくれていると思えた。
『・・・・”怖い?”』
「そう、かもしれない」
幸せすぎる日常はまるで今だけだと告げているような気がしてならない。
明日になれば一瞬でこの幸せが崩壊する気がするのだ。
それは体の中にあるエネルゴンが教えてくれているような気がする。
『”大丈夫””オプティマスが守ってくれる”』
「解っている。でも・・・どうしようもなく、不安になるの」
『”お姫様””大丈夫だよ””彼は絶対に負けたりしないから”』
気遣うバンブルビーの言葉にミソラがゆっくりと頷くと、何の前触れも無くシートが倒れる。
突然のことにミソラは驚きつつも天井を見上げることしかできない。
『”もう休んだ方が良い”』
今夜はこのまま寝てもいい。
許可を出してくれたバンブルビーに向かいミソラは微笑むと、ドアを軽く叩いて感謝の意を伝える。
陽気な音楽はいつの間にか静かなクラシックへと変わっており、その音楽に導かれるかのような形でミソラは眠りに落ちた。
センサーを使いミソラが完全に眠りに落ちているのを確認したバンブルビーは、基地にいるだろう仲間に向かい通信を繋ぐ。
『”王子様””迎えに来るように頼むから”』
だから不安そうな顔をしないで欲しいと思いながらバンブルビーも自身をスリープモードへと切り替えた。