3章:全てを見ていた月
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鞄の中に必要なものを詰め込む。
使い捨てが出来そうなモノは現地で調達することにし、当面の衣服等を鞄の中に詰め込む。鞄一つ、手にしたミソラは部屋を出ると格納庫に向かって歩き出す。
軍人達にはすでに休暇のことが知れ渡っているのか、皆、手を振ったり、喜びの言葉を告げてくれる。
そんな彼らに対しミソラは手を振って返す。
格納庫の中を見渡すが、探している赤と青のトラックは見つからない。
『オプティマスならセンチネルと話があるって言って出て行ったぜ』
「サイドスワイプ」
『よ!・・・休暇申請、下りたんだってな。良かったじゃないか』
「ありがとう」
指先で頭を軽くつつきながら声を掛けてきたサイドスワイプに向かい、 ミソラは笑みを浮かべながら彼の手を叩いてやる。
『伝えることがあるなら俺から通信入れるぞ?』
「・・・ううん、直接会ってお礼を言いたいから。ありがとう、サイドスワイプ」
『そうか。バンブルビーが一緒だから大丈夫だと思うが、危険だと思ったらすぐに電話しろよ?あと、あまり一人で行動するなよ?変なヤツに着いていくなよ?』
「解ってる」
『本当かよ?お前、結構ぼんやりしてるから心配だ』
「サイドスワイプこそアイアンハイドとの訓練に夢中になりすぎないでよ?二人とも大破して、ラチェットのリペアコースに付き合わされちゃうよ?」
『・・・・それはもうご遠慮願いたいね』
肩をすくめたサイドスワイプはその時の記憶を思い出したのか身を震わせる。
妙に人間くさいその仕草にミソラは笑っていたが、軍人の一人がバンブルビーの所に案内すると告げてきたのでサイドスワイプに向かい手を振る。
「それじゃあ」
『あぁ』
遠ざかっていく小さな背中をサイドスワイプは黙って見つめていたが、格納庫の影に隠れるかのように立っている赤い機体に向かい、一度だけ通信を入れる。
見事なまでに無視をしてくれた彼に対しサイドスワイプは排気を一つした。
『ミソラ』
名を呼ぶと立ち止まりミソラは振り返る。
ネックレスに着いている青い石がキラリと光った。
「どうしたの?」
『・・・・』
「サイドスワイプ?」
調子でも悪いのかと思ったらしいミソラが戻ってこようとしたので、サイドスワイプは手を伸ばしてそれを阻止する。
『他のトラックに浮気するなよ』
「ッ・・・・!?もぅ!そんなことあるわけないでしょ!?」
失礼しちゃう!
と、ムッとした顔をして言葉を返してきたミソラはイライラした様子を隠さず、カツカツと音を立てて歩き出す。
その様子にサイドスワイプは声を出して笑う。
ミソラが完全に見えなくなってからサイドスワイプは彼に、ディーノに向かい声を掛けた。
『挨拶くらいしろよ』
『どうせここに戻ってくる』
吐き捨てるように告げた声は不機嫌そのもので、サイドスワイプは当分機嫌の悪いだろう同胞に対し、どう接するべきかひっそりと考える。
使い捨てが出来そうなモノは現地で調達することにし、当面の衣服等を鞄の中に詰め込む。鞄一つ、手にしたミソラは部屋を出ると格納庫に向かって歩き出す。
軍人達にはすでに休暇のことが知れ渡っているのか、皆、手を振ったり、喜びの言葉を告げてくれる。
そんな彼らに対しミソラは手を振って返す。
格納庫の中を見渡すが、探している赤と青のトラックは見つからない。
『オプティマスならセンチネルと話があるって言って出て行ったぜ』
「サイドスワイプ」
『よ!・・・休暇申請、下りたんだってな。良かったじゃないか』
「ありがとう」
指先で頭を軽くつつきながら声を掛けてきたサイドスワイプに向かい、 ミソラは笑みを浮かべながら彼の手を叩いてやる。
『伝えることがあるなら俺から通信入れるぞ?』
「・・・ううん、直接会ってお礼を言いたいから。ありがとう、サイドスワイプ」
『そうか。バンブルビーが一緒だから大丈夫だと思うが、危険だと思ったらすぐに電話しろよ?あと、あまり一人で行動するなよ?変なヤツに着いていくなよ?』
「解ってる」
『本当かよ?お前、結構ぼんやりしてるから心配だ』
「サイドスワイプこそアイアンハイドとの訓練に夢中になりすぎないでよ?二人とも大破して、ラチェットのリペアコースに付き合わされちゃうよ?」
『・・・・それはもうご遠慮願いたいね』
肩をすくめたサイドスワイプはその時の記憶を思い出したのか身を震わせる。
妙に人間くさいその仕草にミソラは笑っていたが、軍人の一人がバンブルビーの所に案内すると告げてきたのでサイドスワイプに向かい手を振る。
「それじゃあ」
『あぁ』
遠ざかっていく小さな背中をサイドスワイプは黙って見つめていたが、格納庫の影に隠れるかのように立っている赤い機体に向かい、一度だけ通信を入れる。
見事なまでに無視をしてくれた彼に対しサイドスワイプは排気を一つした。
『ミソラ』
名を呼ぶと立ち止まりミソラは振り返る。
ネックレスに着いている青い石がキラリと光った。
「どうしたの?」
『・・・・』
「サイドスワイプ?」
調子でも悪いのかと思ったらしいミソラが戻ってこようとしたので、サイドスワイプは手を伸ばしてそれを阻止する。
『他のトラックに浮気するなよ』
「ッ・・・・!?もぅ!そんなことあるわけないでしょ!?」
失礼しちゃう!
と、ムッとした顔をして言葉を返してきたミソラはイライラした様子を隠さず、カツカツと音を立てて歩き出す。
その様子にサイドスワイプは声を出して笑う。
ミソラが完全に見えなくなってからサイドスワイプは彼に、ディーノに向かい声を掛けた。
『挨拶くらいしろよ』
『どうせここに戻ってくる』
吐き捨てるように告げた声は不機嫌そのもので、サイドスワイプは当分機嫌の悪いだろう同胞に対し、どう接するべきかひっそりと考える。