6話:友の幸せを願っている
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至って元気そうなその姿にセツナは胸をなで下ろすと、自分には他にも心配しなければならない者がいるのだと思うと自分の背後にいるチャーリーへと声を掛けた。
「チャーリー!そっちはどんな感じ?」
「無理!!私だけじゃ絶対に外せないッ!!!」
間髪入れずに返された言葉が切羽詰まっていたことにセツナはバンブルビーへと向けていた視線を逸らす。
チャーリーを見ると顔を真っ赤にして必死にレンチへと力を込めており、その様子から限界が近い事を悟ったセツナは慌ててチャーリーへと近づくと、彼女の持っているレンチへと手を掛ける。
「無茶しすぎよ」
「ごめん」
「・・・おじさんにチクってやる」
「ソレは本当に止めてッ!!」
父に今したことが知られれば絶対に特大級の雷が落とされる事は間違い無いと解っているセツナが半泣きで思い止まるように説得をすると、チャーリーは悪戯っ子のような笑みを浮かべながら「冗談よ」と言って笑う。
何度か力を込めていた為か、少しずつ装置が浮き始めたことに気づいたセツナはあと少しで外れそうだと期待をしたときだ。
金属が衝突する音が突然、辺りに響いたため驚きレンチに込めていた力を緩める。
「なに?」
何が起きたのだ?そう思いながら視線を動かした先にはバンブルビーとシャッターの姿があった。
先程の一撃でシャッターを倒す事は出来なかったらしい。
地上で行われている戦闘がどれくらい続くのかは解らない為、下手をするとシャッターが再び自分達の元に戻ってくる可能性があると判断したセツナはレンチを握り直すと思い切り力を込める。
「チャーリー!急いで」
「解ってる!!」
バンブルビーがどれくらいの間、時間稼ぎをしてくれるのかは解らないが、最悪の事態を想定して動いた方が良いとセツナは考え始める。
力を込めすぎた腕が震え始めるがそれでもセツナは力を込めることを止めない。 どれくらいの間、そうしていたのかは解らない。
その時はついにやってきた。
ガキンッという音と共に装置が外れ、床の上に落ちていく。
淡い緑の光がゆっくりと消失していくのを見届けたセツナはタワー上部へと視線を向けると、夜の埠頭を不気味に照らしていた緑色の光が失われる。
「やったっ!」
グッとガッツポーズを取ったチャーリーの言葉を聞いたセツナはこれで地球にシャッター達の軍が来る事を防げたのだと理解すると、ホッと胸をなで下ろす。
しかしすぐにバンブルビーの事を思い出すと手すりから身を乗り出して地上を見下ろせば、そこには倒れたバンブルビーの姿と彼の上に馬乗りになっているシャッターの姿があった。シャッターの手には先端が鋭く細くなっている金属片が握られており今まさにソレをバンブルビーへと突き立てようと彼女はしていた。
「ビーッ!!」
悲鳴に近い声でセツナはバンブルビーの名前を呼ぶ。
駄目だ、逃げろ、止めて、そんな言葉が頭の中に浮かぶがその言葉はセツナの口から出てくることは無い。
何とかしなければ、だが一体どうすれば良いのだろうか?そう必死に考えていた時、バンブルビーの銃から銃弾が放たれる。
苦し紛れと言うかのような攻撃はシャッターに命中しなかった。
誰もがバンブルビーの命はここで潰えてしまう、そう思ったときだ。
先程放った銃弾はシャッターには命中しなかったが、彼女の背後にある壁に当たっておりそこから少しずつ壁にヒビが入り始める。
ヒビの入ったコンクリートが砕けた直後、瓦礫と共に凄まじい勢いで海水がバンブルビーとシャッターの居る場所へと雪崩れ込む。
聞こえてきた合音と振動により、シャッターは先程のバンブルビーの攻撃が自分を狙ったものではなく、背後にある壁を破壊するものなのだと理解したが全てが遅すぎた。
「チャーリー!そっちはどんな感じ?」
「無理!!私だけじゃ絶対に外せないッ!!!」
間髪入れずに返された言葉が切羽詰まっていたことにセツナはバンブルビーへと向けていた視線を逸らす。
チャーリーを見ると顔を真っ赤にして必死にレンチへと力を込めており、その様子から限界が近い事を悟ったセツナは慌ててチャーリーへと近づくと、彼女の持っているレンチへと手を掛ける。
「無茶しすぎよ」
「ごめん」
「・・・おじさんにチクってやる」
「ソレは本当に止めてッ!!」
父に今したことが知られれば絶対に特大級の雷が落とされる事は間違い無いと解っているセツナが半泣きで思い止まるように説得をすると、チャーリーは悪戯っ子のような笑みを浮かべながら「冗談よ」と言って笑う。
何度か力を込めていた為か、少しずつ装置が浮き始めたことに気づいたセツナはあと少しで外れそうだと期待をしたときだ。
金属が衝突する音が突然、辺りに響いたため驚きレンチに込めていた力を緩める。
「なに?」
何が起きたのだ?そう思いながら視線を動かした先にはバンブルビーとシャッターの姿があった。
先程の一撃でシャッターを倒す事は出来なかったらしい。
地上で行われている戦闘がどれくらい続くのかは解らない為、下手をするとシャッターが再び自分達の元に戻ってくる可能性があると判断したセツナはレンチを握り直すと思い切り力を込める。
「チャーリー!急いで」
「解ってる!!」
バンブルビーがどれくらいの間、時間稼ぎをしてくれるのかは解らないが、最悪の事態を想定して動いた方が良いとセツナは考え始める。
力を込めすぎた腕が震え始めるがそれでもセツナは力を込めることを止めない。 どれくらいの間、そうしていたのかは解らない。
その時はついにやってきた。
ガキンッという音と共に装置が外れ、床の上に落ちていく。
淡い緑の光がゆっくりと消失していくのを見届けたセツナはタワー上部へと視線を向けると、夜の埠頭を不気味に照らしていた緑色の光が失われる。
「やったっ!」
グッとガッツポーズを取ったチャーリーの言葉を聞いたセツナはこれで地球にシャッター達の軍が来る事を防げたのだと理解すると、ホッと胸をなで下ろす。
しかしすぐにバンブルビーの事を思い出すと手すりから身を乗り出して地上を見下ろせば、そこには倒れたバンブルビーの姿と彼の上に馬乗りになっているシャッターの姿があった。シャッターの手には先端が鋭く細くなっている金属片が握られており今まさにソレをバンブルビーへと突き立てようと彼女はしていた。
「ビーッ!!」
悲鳴に近い声でセツナはバンブルビーの名前を呼ぶ。
駄目だ、逃げろ、止めて、そんな言葉が頭の中に浮かぶがその言葉はセツナの口から出てくることは無い。
何とかしなければ、だが一体どうすれば良いのだろうか?そう必死に考えていた時、バンブルビーの銃から銃弾が放たれる。
苦し紛れと言うかのような攻撃はシャッターに命中しなかった。
誰もがバンブルビーの命はここで潰えてしまう、そう思ったときだ。
先程放った銃弾はシャッターには命中しなかったが、彼女の背後にある壁に当たっておりそこから少しずつ壁にヒビが入り始める。
ヒビの入ったコンクリートが砕けた直後、瓦礫と共に凄まじい勢いで海水がバンブルビーとシャッターの居る場所へと雪崩れ込む。
聞こえてきた合音と振動により、シャッターは先程のバンブルビーの攻撃が自分を狙ったものではなく、背後にある壁を破壊するものなのだと理解したが全てが遅すぎた。