6話:友の幸せを願っている
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自分の背後で必死に装置を外そうとしているチャーリーの姿をシャッターに見られないようにするためセツナは可能な限り、1人と一体の間に立ちふさがる。
最も恐らくシャッターには無駄な事になると解ってはいるのだが、自分に出来る事はこれくらいしかないのだと思いながら目の前の戦闘機へと話しかけた。
「シャッター」
名を呼ぶと取り付けられているスピーカーからノイズ音が静かな埠頭に響く。
『セツナ。今すぐその愚かな行為を止めるんだ。私は君の事を高く評価している。君を傷つけることはしたくはないのだよ』
シャッターの言葉はある意味では寛容な言葉のように感じられたが、セツナにはそうは思えなかった。
こうしたやり取りは何度か行った事はある。
その度に感じた事、それはシャッターがセツナを支配しようとする意思だけだった。シャッターの甘言に首を縦に振ればきっと今だけは危害を加えられることはないだろうが、後々シャッターから躾と称した暴力が下されることは明らかだ。
『君が望むのならば数人程度ならば生かしておいてやろう』
「・・・随分と優しいのね」
『聡い君の事だ。私がここまで条件を出したことの意味くらい解るだろう?』
「それでも断る、と言えば?」
『とても残念だが君の事を殺さなければならない』
あっさりと返された掌にセツナは解っていた事だが少しばかりマズイ展開だと思うと、背後で必死に装置を外そうとしているチャーリーの様子をさり気なく確認する。
もう少しばかり時間が必要だと思ったセツナは困ったように眦を下げて笑う。
今から行うことはきっと自分を愛してくれている人達を悲しませることになると解っている。けれどもソレを実行しなければ、セツナが大切だと、愛している人達が殺される未来しかないのだ。
「シャッター。貴方になら私がどんな答えを出すかなんて解っているんじゃない?」
肩をすくめながらセツナは友人に話しかけるかのような軽快な口調で告げる。
「私の答えは”NO!”よッ!!!」
『そうか。その返答はとても残念なことだ』
「全くそう思っていないように聞こえるのは私の勘違い?」
『・・・さて、どうかな?これでも私は君の事をそれなりに評価していたのだがね。君とこのようなやり取りをせず、後ろの少女もろとも君を射殺する事とてできたのだがソレをすぐに実行しないくらいには君の事を好いていたさ』
「それはそれは光栄ね」
『この状況でそんな軽口を叩ける君のことを飼ってみたかったよ。・・・・だが、それもここまでのようだな、セツナ』
セツナの返答を聞いたシャッターは備え付けていた機関銃を動かし始める。
放たれる銃弾によって自分は死ぬ。
けれどチャーリーだけは守ろう。
そう思いながらセツナは両腕を広げながら、自分を襲うだろう死の恐怖に耐えるかのようにきつく目を閉じた時だった。
聞こえてきたのはセツナが想像していたのとは違った音だったことに訝しむかのように閉じていた瞼を開くと、そこには黒煙を上げながら地面へと墜落していくシャッターの姿があった事にセツナは唖然とした顔をしたまま固まることしか出来なかった。
けれど、すぐに誰がシャッターを撃墜したのか、そして自分を助けてくれたのか理解をするとその方向へと視線を向けると、そこには見慣れたカナリアイエローがあった。
掲げられた腕から微かに上がる白煙を見たセツナはバンブルビーが自分を助けてくれたことを改めて認識すると感謝を伝えるかのように大きく手を振った時だ。
バンブルビーの身体がヘリコプターと壁に挟まれていることに気づく。
「ビーッ!!」
大丈夫なのか!?と言うかのようにセツナは手すりから身を乗り出してバンブルビーを見つめていると、バンブルビーは問題はないと言うかのようにブンブンと大げさに手を振ってきた。
最も恐らくシャッターには無駄な事になると解ってはいるのだが、自分に出来る事はこれくらいしかないのだと思いながら目の前の戦闘機へと話しかけた。
「シャッター」
名を呼ぶと取り付けられているスピーカーからノイズ音が静かな埠頭に響く。
『セツナ。今すぐその愚かな行為を止めるんだ。私は君の事を高く評価している。君を傷つけることはしたくはないのだよ』
シャッターの言葉はある意味では寛容な言葉のように感じられたが、セツナにはそうは思えなかった。
こうしたやり取りは何度か行った事はある。
その度に感じた事、それはシャッターがセツナを支配しようとする意思だけだった。シャッターの甘言に首を縦に振ればきっと今だけは危害を加えられることはないだろうが、後々シャッターから躾と称した暴力が下されることは明らかだ。
『君が望むのならば数人程度ならば生かしておいてやろう』
「・・・随分と優しいのね」
『聡い君の事だ。私がここまで条件を出したことの意味くらい解るだろう?』
「それでも断る、と言えば?」
『とても残念だが君の事を殺さなければならない』
あっさりと返された掌にセツナは解っていた事だが少しばかりマズイ展開だと思うと、背後で必死に装置を外そうとしているチャーリーの様子をさり気なく確認する。
もう少しばかり時間が必要だと思ったセツナは困ったように眦を下げて笑う。
今から行うことはきっと自分を愛してくれている人達を悲しませることになると解っている。けれどもソレを実行しなければ、セツナが大切だと、愛している人達が殺される未来しかないのだ。
「シャッター。貴方になら私がどんな答えを出すかなんて解っているんじゃない?」
肩をすくめながらセツナは友人に話しかけるかのような軽快な口調で告げる。
「私の答えは”NO!”よッ!!!」
『そうか。その返答はとても残念なことだ』
「全くそう思っていないように聞こえるのは私の勘違い?」
『・・・さて、どうかな?これでも私は君の事をそれなりに評価していたのだがね。君とこのようなやり取りをせず、後ろの少女もろとも君を射殺する事とてできたのだがソレをすぐに実行しないくらいには君の事を好いていたさ』
「それはそれは光栄ね」
『この状況でそんな軽口を叩ける君のことを飼ってみたかったよ。・・・・だが、それもここまでのようだな、セツナ』
セツナの返答を聞いたシャッターは備え付けていた機関銃を動かし始める。
放たれる銃弾によって自分は死ぬ。
けれどチャーリーだけは守ろう。
そう思いながらセツナは両腕を広げながら、自分を襲うだろう死の恐怖に耐えるかのようにきつく目を閉じた時だった。
聞こえてきたのはセツナが想像していたのとは違った音だったことに訝しむかのように閉じていた瞼を開くと、そこには黒煙を上げながら地面へと墜落していくシャッターの姿があった事にセツナは唖然とした顔をしたまま固まることしか出来なかった。
けれど、すぐに誰がシャッターを撃墜したのか、そして自分を助けてくれたのか理解をするとその方向へと視線を向けると、そこには見慣れたカナリアイエローがあった。
掲げられた腕から微かに上がる白煙を見たセツナはバンブルビーが自分を助けてくれたことを改めて認識すると感謝を伝えるかのように大きく手を振った時だ。
バンブルビーの身体がヘリコプターと壁に挟まれていることに気づく。
「ビーッ!!」
大丈夫なのか!?と言うかのようにセツナは手すりから身を乗り出してバンブルビーを見つめていると、バンブルビーは問題はないと言うかのようにブンブンと大げさに手を振ってきた。