5話:キミの為にできる事
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タワーから一機のヘリコプターがバンブルビーへと向かって飛翔する。
暗闇の中で解りづらいが、微かな明かりに照らし出された色が濃紺であることからバンブルビーの相手がドロップキックなのだとセツナは理解すると、基地の中での事を思いだし顔を引きつらせた。
他人を傷つけることに、虐げることに、何ら躊躇いも悔いも抱いてはいないかのようなドロップキックにバンブルビーが戦えるのだろうか?と不安を抱く。
宙で激突した2体は音を立てて地面に落ちると、そのまま殴る蹴るの攻撃を開始した。
体格差がある為か攻撃力が少しばかり劣っているらしいバンブルビーは近くに落ちている鉄骨を持つと、それをドロップキックの足の関節へとたたき込み体勢を強制的に崩す。
「ビー!やっちゃえ!!」
グッと拳を握ったチャーリーが控えめな声で歓声を送る。
その声が届いたのかバンブルビーの動きが先程よりも素早くなり、形勢は互角と言って良い状況になっていた。
ただ、敵はドロップキック1人ではない。
今なおタワーにて作業を行っているシャッターの方へとセツナは視線を向ければ、淡い緑の光が絶えず光っている。
バンブルビーが放った攻撃によってタワーの一部は破壊することが出来たらしいが、致命傷を与えるには至ってはおらず今なお、シャッター達の軍勢を地球に呼ぶためのメッセージが送信されている最中だとセツナは思うと、何とかしなくてはと思っていたときだ。
「セツナ!中に入って」
切羽詰まったかのようなチャーリーは叫ぶかのような声でそう告げるのと同時に勢いよく腕を引く。
再びゴミ箱の中へと身を沈めることになったセツナは何が起こったのか解らず目を白黒とさせる事しか出来ずにいた時だ。
凄まじい衝撃と爆音がチャーリーとセツナを襲う。
ゴロゴロと回転するゴミ箱の中でセツナはギュッと目をつぶって耐える事しか出来ない。
ガンッという音と共にゴミ箱は回転を止めた。
恐る恐る、蓋を外してみたセツナの目に飛び込んできたのは荒れ果てた光景だった。
「チャーリー。大丈夫?」
痛めた肩やら腰やらを手で擦りながらセツナはチャーリーに声を掛けると、チャーリーは息も絶え絶えと言う様子でゴミ箱から這い出てくる。
ゴミ箱はそれこそ最初の時の面影はなく、同じ事が起きたのならば耐えられそうもないと判断したチャーリーとセツナはゴミ箱から離れると近くのコンテナへと身を潜めた。
バンブルビーは尚もドロップキックと交戦を続けていた。
「セツナ。ビーがアイツに勝つまで時間が掛かるわよね」
「うん」
「タワーに居るもう1人が軍隊を呼ぶ手続きを今も行ってる・・・アイツを何とかしなきゃビーの奮闘も意味を成さなくなっちゃう」
「それはそうだけど・・・でもね、チャーリーどうやってタワーまで行くの?正攻法じゃタワーには上れないよ?」
タワーの入口は電流が流れているフェンスで覆われているため、生身の人間が近づけばかなり危険だ。
入口は他にはないだろうか?そう思いながらセツナが辺りを見渡していると、チャーリーがセツナの肩を叩きある場所を指さす。
そこにあったのはタワーへと向かってはしごを向けているクレーン車だ。
「まさかアレを伝っていくとか言わないよね?」
嘘だと言ってくれ、そう願いながらセツナはチャーリーに向かい自分の勘違いであるように祈りながら告げるが、チャーリーから返されたのは不敵な笑みだった。
「そのまさかよ!」
「無茶だよ!!あのクレーン車に行く途中にはビーとドロップキックが戦闘をしているんだよ!?巻き込まれる可能性が高すぎる!!」
乱闘を続けている2体のロボットの足下を通り過ぎる事の危険性をセツナは必死に説く。
バンブルビーならば2人に気づけばきっと回避行動を取ってくれるが、ドロップキックに至っては絶対に踏み潰すだろうことは間違い無い。
「それしか道はないのよ。なら行くしかないでしょ?」
ニッと不敵に笑ったチャーリーはセツナに対して手を差し伸べた。
暗闇の中で解りづらいが、微かな明かりに照らし出された色が濃紺であることからバンブルビーの相手がドロップキックなのだとセツナは理解すると、基地の中での事を思いだし顔を引きつらせた。
他人を傷つけることに、虐げることに、何ら躊躇いも悔いも抱いてはいないかのようなドロップキックにバンブルビーが戦えるのだろうか?と不安を抱く。
宙で激突した2体は音を立てて地面に落ちると、そのまま殴る蹴るの攻撃を開始した。
体格差がある為か攻撃力が少しばかり劣っているらしいバンブルビーは近くに落ちている鉄骨を持つと、それをドロップキックの足の関節へとたたき込み体勢を強制的に崩す。
「ビー!やっちゃえ!!」
グッと拳を握ったチャーリーが控えめな声で歓声を送る。
その声が届いたのかバンブルビーの動きが先程よりも素早くなり、形勢は互角と言って良い状況になっていた。
ただ、敵はドロップキック1人ではない。
今なおタワーにて作業を行っているシャッターの方へとセツナは視線を向ければ、淡い緑の光が絶えず光っている。
バンブルビーが放った攻撃によってタワーの一部は破壊することが出来たらしいが、致命傷を与えるには至ってはおらず今なお、シャッター達の軍勢を地球に呼ぶためのメッセージが送信されている最中だとセツナは思うと、何とかしなくてはと思っていたときだ。
「セツナ!中に入って」
切羽詰まったかのようなチャーリーは叫ぶかのような声でそう告げるのと同時に勢いよく腕を引く。
再びゴミ箱の中へと身を沈めることになったセツナは何が起こったのか解らず目を白黒とさせる事しか出来ずにいた時だ。
凄まじい衝撃と爆音がチャーリーとセツナを襲う。
ゴロゴロと回転するゴミ箱の中でセツナはギュッと目をつぶって耐える事しか出来ない。
ガンッという音と共にゴミ箱は回転を止めた。
恐る恐る、蓋を外してみたセツナの目に飛び込んできたのは荒れ果てた光景だった。
「チャーリー。大丈夫?」
痛めた肩やら腰やらを手で擦りながらセツナはチャーリーに声を掛けると、チャーリーは息も絶え絶えと言う様子でゴミ箱から這い出てくる。
ゴミ箱はそれこそ最初の時の面影はなく、同じ事が起きたのならば耐えられそうもないと判断したチャーリーとセツナはゴミ箱から離れると近くのコンテナへと身を潜めた。
バンブルビーは尚もドロップキックと交戦を続けていた。
「セツナ。ビーがアイツに勝つまで時間が掛かるわよね」
「うん」
「タワーに居るもう1人が軍隊を呼ぶ手続きを今も行ってる・・・アイツを何とかしなきゃビーの奮闘も意味を成さなくなっちゃう」
「それはそうだけど・・・でもね、チャーリーどうやってタワーまで行くの?正攻法じゃタワーには上れないよ?」
タワーの入口は電流が流れているフェンスで覆われているため、生身の人間が近づけばかなり危険だ。
入口は他にはないだろうか?そう思いながらセツナが辺りを見渡していると、チャーリーがセツナの肩を叩きある場所を指さす。
そこにあったのはタワーへと向かってはしごを向けているクレーン車だ。
「まさかアレを伝っていくとか言わないよね?」
嘘だと言ってくれ、そう願いながらセツナはチャーリーに向かい自分の勘違いであるように祈りながら告げるが、チャーリーから返されたのは不敵な笑みだった。
「そのまさかよ!」
「無茶だよ!!あのクレーン車に行く途中にはビーとドロップキックが戦闘をしているんだよ!?巻き込まれる可能性が高すぎる!!」
乱闘を続けている2体のロボットの足下を通り過ぎる事の危険性をセツナは必死に説く。
バンブルビーならば2人に気づけばきっと回避行動を取ってくれるが、ドロップキックに至っては絶対に踏み潰すだろうことは間違い無い。
「それしか道はないのよ。なら行くしかないでしょ?」
ニッと不敵に笑ったチャーリーはセツナに対して手を差し伸べた。