5話:キミの為にできる事
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爆弾、その言葉にセツナはここに居る事は死を意味することだと悟るとチャーリーの元へと近づくと彼女の手を掴む。
「チャーリー!ここから逃げなきゃ!!」
「ビーの事はどうするの!?」
すぐには動けない様子のバンブルビーへとチャーリーは不安げな視線を向ける。
バンブルビーの中からはピッピッという何かを知らせるかのような音が、まるでタイマーの音のような者が絶えず聞こえており彼の中で何かが起っている事を伝えてきていた。
「ビー、立てる?」
セツナの問いにバンブルビーは立とうとするが下半身に力が入らないらしく、微かに腰を上げることには成功したがすぐにガンッという音と共にその場に座り込む。
無理だ、そう告げるかのように悲しげな機械音が聞こえた事にセツナは気にするなというかのようにポンポンとバンブルビーの腕を叩く。
「2人とも何してるんだよ!?速く逃げろ!!」
二階から外の様子を伺っていたらしいメモは自分達に残された時間が少ないことを解っていた。バンブルビーが居るのは格納庫の扉の前で、その場所に居続けることは間違い無く爆発に巻き込まれてしまう。
故に早く格納庫の奥に避難をすべきだとメモは訴えるのだが、チャーリーもセツナも動けないバンブルビーを見捨てるという選択はない。
何とかしてバンブルビーを守りつつも、自分達の身も守ろうと考えていた。
「土嚢でもあれば良かったんだけど」
クッション代わりに出来たかもしれない、歯がゆい気持ちを抱きながらセツナは呟きながら格納庫の中を見渡すがバンブルビーの身を守れるような物は何も無い。
チャーリーは必死にバンブルビーを励ましており、バンブルビーが動けるようになったのならばすぐさまここから逃げ出せるように身構えていた。
「2人ともッ!!時間がもうない、すぐに離れろ!!!」
二階から降りてきたメモはチャーリーとセツナの手を掴むと、その場から逃げるように促すが2人は嫌だと言うかのように首を振ったときだった。
凄まじい音がセツナの身体に叩付けられる。
ビリビリとした衝撃を感じ取った直後、爆風と熱風によってセツナはその場から吹き飛ばされてしまう。
一瞬だけ意識が飛んでいたセツナは痛む頭をさすりながら、チカチカとする視界を拭うかのように軽く頭を振ると辺りの様子を伺う。
辺り一面に舞う煙と、何かが燃えているかのような臭いに顔をしかめていたとき、すぐ側に倒れているチャーリーの姿に気づくと彼女の肩を揺さぶる。
「チャーリー、大丈夫?」
「・・・セツナ?何が起きたの?」
「爆弾が爆発して、私達は吹き飛ばされたみたい」
今日は吹き飛ばされてばかりだ、きっと身体の至る所には内出血していて明日辺りには酷い事になっているだろうなぁとセツナは場違いな事を考えていた時、チャーリーから少し離れた所でぐったりとしたまま動かないメモを見つけた。
身じろぎしないメモの姿を見たセツナは慌ててメモへと近づき、彼の肩を軽く叩きながら呼びかけてきたときだった。
何の前触れもなく鋭い光が顔を照らす。
あまりの眩しさに片手で顔を覆いながら、誰が自分達を照らしているのだと思っていると力強い腕がセツナの身体を拘束した。
「・・・痛いッ!!離してッ!!」
何が自分の身に起きたか解らぬままセツナは必死に抵抗するが相手により、その抵抗などいとも簡単に抑え込まれると格納庫の中から引きずり出される。
冷たい夜風により少しだけ冷静になれたセツナは自分の身に何が起きているのか確認することが出来た。
周りに居たのは軍人達ばかりである事、そして彼等が昼間にバンブルビーを襲ってきた者達なのだと悟るとこの状況があまりにも自分達にとってまずい事を悟った。
「ビーッ!!今すぐ逃げてッ!!!じゃないと」
全てを言う前にセツナの口が軍人の手によって塞がれる。
それでもなお、必死に声を張り上げていたとき白煙の中からバンブルビーが姿を現す。まだ動ける状態ではないらしいバンブルビーはフラフラとしながらも、軍人達によって拘束されているチャーリーとセツナを助けるかのように手を伸ばしたときだ。
どこからか放たれたアンカーがバンブルビーの装甲を次々と貫く音がセツナの耳に届けられた。
「チャーリー!ここから逃げなきゃ!!」
「ビーの事はどうするの!?」
すぐには動けない様子のバンブルビーへとチャーリーは不安げな視線を向ける。
バンブルビーの中からはピッピッという何かを知らせるかのような音が、まるでタイマーの音のような者が絶えず聞こえており彼の中で何かが起っている事を伝えてきていた。
「ビー、立てる?」
セツナの問いにバンブルビーは立とうとするが下半身に力が入らないらしく、微かに腰を上げることには成功したがすぐにガンッという音と共にその場に座り込む。
無理だ、そう告げるかのように悲しげな機械音が聞こえた事にセツナは気にするなというかのようにポンポンとバンブルビーの腕を叩く。
「2人とも何してるんだよ!?速く逃げろ!!」
二階から外の様子を伺っていたらしいメモは自分達に残された時間が少ないことを解っていた。バンブルビーが居るのは格納庫の扉の前で、その場所に居続けることは間違い無く爆発に巻き込まれてしまう。
故に早く格納庫の奥に避難をすべきだとメモは訴えるのだが、チャーリーもセツナも動けないバンブルビーを見捨てるという選択はない。
何とかしてバンブルビーを守りつつも、自分達の身も守ろうと考えていた。
「土嚢でもあれば良かったんだけど」
クッション代わりに出来たかもしれない、歯がゆい気持ちを抱きながらセツナは呟きながら格納庫の中を見渡すがバンブルビーの身を守れるような物は何も無い。
チャーリーは必死にバンブルビーを励ましており、バンブルビーが動けるようになったのならばすぐさまここから逃げ出せるように身構えていた。
「2人ともッ!!時間がもうない、すぐに離れろ!!!」
二階から降りてきたメモはチャーリーとセツナの手を掴むと、その場から逃げるように促すが2人は嫌だと言うかのように首を振ったときだった。
凄まじい音がセツナの身体に叩付けられる。
ビリビリとした衝撃を感じ取った直後、爆風と熱風によってセツナはその場から吹き飛ばされてしまう。
一瞬だけ意識が飛んでいたセツナは痛む頭をさすりながら、チカチカとする視界を拭うかのように軽く頭を振ると辺りの様子を伺う。
辺り一面に舞う煙と、何かが燃えているかのような臭いに顔をしかめていたとき、すぐ側に倒れているチャーリーの姿に気づくと彼女の肩を揺さぶる。
「チャーリー、大丈夫?」
「・・・セツナ?何が起きたの?」
「爆弾が爆発して、私達は吹き飛ばされたみたい」
今日は吹き飛ばされてばかりだ、きっと身体の至る所には内出血していて明日辺りには酷い事になっているだろうなぁとセツナは場違いな事を考えていた時、チャーリーから少し離れた所でぐったりとしたまま動かないメモを見つけた。
身じろぎしないメモの姿を見たセツナは慌ててメモへと近づき、彼の肩を軽く叩きながら呼びかけてきたときだった。
何の前触れもなく鋭い光が顔を照らす。
あまりの眩しさに片手で顔を覆いながら、誰が自分達を照らしているのだと思っていると力強い腕がセツナの身体を拘束した。
「・・・痛いッ!!離してッ!!」
何が自分の身に起きたか解らぬままセツナは必死に抵抗するが相手により、その抵抗などいとも簡単に抑え込まれると格納庫の中から引きずり出される。
冷たい夜風により少しだけ冷静になれたセツナは自分の身に何が起きているのか確認することが出来た。
周りに居たのは軍人達ばかりである事、そして彼等が昼間にバンブルビーを襲ってきた者達なのだと悟るとこの状況があまりにも自分達にとってまずい事を悟った。
「ビーッ!!今すぐ逃げてッ!!!じゃないと」
全てを言う前にセツナの口が軍人の手によって塞がれる。
それでもなお、必死に声を張り上げていたとき白煙の中からバンブルビーが姿を現す。まだ動ける状態ではないらしいバンブルビーはフラフラとしながらも、軍人達によって拘束されているチャーリーとセツナを助けるかのように手を伸ばしたときだ。
どこからか放たれたアンカーがバンブルビーの装甲を次々と貫く音がセツナの耳に届けられた。