4話:支配者
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涙で歪む視界の中でバンブルビーへと視線を向けるとそこには痛みからか、辛そうに目を細めているバンブルビーの姿があった。
「私がビーと出会った時にはもう記憶がなかった。嘘じゃない・・・だから、私はビーから何も聞いていない。貴方達の望む情報なんて私は最初から持っていないの」
セツナが嘘を言っているのか確かめるかのようにシャッターは赤い目をジッと向けていたのだが、少しばかり焦点の合わない目をしている憔悴状態のセツナが嘘を言える状態ではないことを理解すると落胆したかのようにゆっくりと瞬きをする。
『・・・なるほど。恐らくB-127は地球に落下した際に何らかのダメージを負ったのだろう。そして記憶回路を破損させてしまい、自らが反乱軍の一員である事も、己に与えられた使命も何もかも忘れてしまったということか』
そんな失態をおかすようでは戦士として失格だ。
吐き捨てるようにそう告げたシャッターの言葉に対し、ドロップキックはバンブルビーの頭を乱暴に掴みガクガクと揺さぶりながらドロップキックは苛立った声でシャッターに問う。
『ならコイツのことはどうするんだ?』
『ディセプティコンに捕虜はいらない。・・・そういわけだ。やっちまいな』
それを合図にドロップキックは嬉々としてバンブルビーへと攻撃を開始する。
「シャッター!」
『セツナ。よく見ておくと良い。我々に逆らうとB-127のような目に遭うのだということを・・・・』
最初からシャッターにはバンブルビーを助けるつもりなどなかった、ソレを今になって理解したセツナの顔が絶望で歪む。
ソレを見たシャッターは自らのスパークが愉悦で震えたことを感じ取った。
今までずっとなけなしの気力を振り絞り必死に虚勢を張っていたセツナだったが、バンブルビーが死ぬと解った瞬間にその虚勢は呆気ない程簡単に崩れ落ちてしまった。
「お願いだから、今すぐビーへの攻撃を止めさせて・・・あのままじゃ」
『死んでしまうな』
「ッ・・・!!解っているのなら!!」
『セツナ。B-127を助けたいのか?』
「当たり前でしょう!?」
迷うことなく即答したセツナに対してシャッターは愚かだと思うのと同時に、種族が違うというのに仲間を最後まで見捨てないセツナに対して少しだけ敬意を抱く。
地球で出会った人間達が金属生命体である自分達を後々捕らえ、そして自分達の技術力の発展のために解体する計画を企てていたことは知っていた。
何とも愚かな種族だと思い嘲笑っていたのだが、全ての人間が愚かではないことをシャッターは偶然にも知ることになった。
セツナとやりとりする内にシャッターはセツナという人間を少しばかり気に入っていた。
いずれ人間全てを殺すつもりだったが、セツナ1人くらいならば愛玩動物として手元に置いておくのも暇つぶしになるだろう考えており、どうやって自らの手中におさめようかと悩んでいたのだ。
『助けてやっても良いが一つ条件があるな』
『・・・・はぁ!?シャッター!何馬鹿な事を言っているんだ?』
バンブルビーへと攻撃をしていたドロップキックだったが、相棒の性格的に絶対にありえない返答をしたことに信じられないと言うかのような声を出す。
一歩間違えれば軍律違反になってしまう可能性だってある為、馬鹿な事はしてくれるなよと言うかのように赤い目で睨み付ける。
「条件ってなに?」
『お前の全てを私に捧げろ』
私のペットとして飼ってやる。
そう言って嗤ったシャッターの言葉に対し、セツナはすぐに返事をすることが出来なかった。
バンブルビーを助けるのならば何だって出来る、そう思っていたのにいざ実際にソレを突きつけられてしまえば口が全くと言って良いほど動いてはくれない。
どうしたらよいのだ?そう必死にセツナは考えるが答えなど出てきてくれるわけは無かった。
「私がビーと出会った時にはもう記憶がなかった。嘘じゃない・・・だから、私はビーから何も聞いていない。貴方達の望む情報なんて私は最初から持っていないの」
セツナが嘘を言っているのか確かめるかのようにシャッターは赤い目をジッと向けていたのだが、少しばかり焦点の合わない目をしている憔悴状態のセツナが嘘を言える状態ではないことを理解すると落胆したかのようにゆっくりと瞬きをする。
『・・・なるほど。恐らくB-127は地球に落下した際に何らかのダメージを負ったのだろう。そして記憶回路を破損させてしまい、自らが反乱軍の一員である事も、己に与えられた使命も何もかも忘れてしまったということか』
そんな失態をおかすようでは戦士として失格だ。
吐き捨てるようにそう告げたシャッターの言葉に対し、ドロップキックはバンブルビーの頭を乱暴に掴みガクガクと揺さぶりながらドロップキックは苛立った声でシャッターに問う。
『ならコイツのことはどうするんだ?』
『ディセプティコンに捕虜はいらない。・・・そういわけだ。やっちまいな』
それを合図にドロップキックは嬉々としてバンブルビーへと攻撃を開始する。
「シャッター!」
『セツナ。よく見ておくと良い。我々に逆らうとB-127のような目に遭うのだということを・・・・』
最初からシャッターにはバンブルビーを助けるつもりなどなかった、ソレを今になって理解したセツナの顔が絶望で歪む。
ソレを見たシャッターは自らのスパークが愉悦で震えたことを感じ取った。
今までずっとなけなしの気力を振り絞り必死に虚勢を張っていたセツナだったが、バンブルビーが死ぬと解った瞬間にその虚勢は呆気ない程簡単に崩れ落ちてしまった。
「お願いだから、今すぐビーへの攻撃を止めさせて・・・あのままじゃ」
『死んでしまうな』
「ッ・・・!!解っているのなら!!」
『セツナ。B-127を助けたいのか?』
「当たり前でしょう!?」
迷うことなく即答したセツナに対してシャッターは愚かだと思うのと同時に、種族が違うというのに仲間を最後まで見捨てないセツナに対して少しだけ敬意を抱く。
地球で出会った人間達が金属生命体である自分達を後々捕らえ、そして自分達の技術力の発展のために解体する計画を企てていたことは知っていた。
何とも愚かな種族だと思い嘲笑っていたのだが、全ての人間が愚かではないことをシャッターは偶然にも知ることになった。
セツナとやりとりする内にシャッターはセツナという人間を少しばかり気に入っていた。
いずれ人間全てを殺すつもりだったが、セツナ1人くらいならば愛玩動物として手元に置いておくのも暇つぶしになるだろう考えており、どうやって自らの手中におさめようかと悩んでいたのだ。
『助けてやっても良いが一つ条件があるな』
『・・・・はぁ!?シャッター!何馬鹿な事を言っているんだ?』
バンブルビーへと攻撃をしていたドロップキックだったが、相棒の性格的に絶対にありえない返答をしたことに信じられないと言うかのような声を出す。
一歩間違えれば軍律違反になってしまう可能性だってある為、馬鹿な事はしてくれるなよと言うかのように赤い目で睨み付ける。
「条件ってなに?」
『お前の全てを私に捧げろ』
私のペットとして飼ってやる。
そう言って嗤ったシャッターの言葉に対し、セツナはすぐに返事をすることが出来なかった。
バンブルビーを助けるのならば何だって出来る、そう思っていたのにいざ実際にソレを突きつけられてしまえば口が全くと言って良いほど動いてはくれない。
どうしたらよいのだ?そう必死にセツナは考えるが答えなど出てきてくれるわけは無かった。