4話:支配者
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チャーリーとメモがどうなったのか解らないままセツナは基地へと連れて来られていた。
何度か父と接触し、自分は洗脳などされてはいないと必死に訴えたのだが、父はその言葉に耳を傾けることはしてくれなかった。
挙げ句の果てには側に居た軍人達に対し、セツナをどこか空いている部屋に閉じ込めておくように命令を下したのだ。
「父さんッ!!」
「今は辛くともいずれは楽になれる。それまでの我慢だ」
セツナの頬をそっと撫でた父は背を向けると、どこかに向かって去って行く。
半ば強引に押し込められた部屋の入口には厳つい軍人が立っており、その手に握られている銃が本物である事に気づいたセツナには抵抗を続けることなど出来なかった。
窓一つない部屋にあるのは椅子一脚のみで、それに座りながらセツナはどうやってここから逃げられるか考えるが、武装した軍人相手に自分1人ではここから逃げることが不可能だと悟ると膝の上で手を握りしめる。
「(チャーリーとメモはきっと大丈夫)」
人間である2人、ましては相手が子どもともなれば父や軍人達が危害を加えるとは思えなかった。
問題はバンブルビーだ。
人間ではない存在に対して人間が何を行うのか等解りきっている。
ましてやバンブルビーが反乱軍の一員だと解った今、軍人達がバンブルビーに対する心象は最低最悪だ。
「なんとかして助けないと」
バンブルビーと同じ施設に閉じ込められている自分しか動ける人間は居ないのだ、そう判断したセツナは限られた条件下で一体何が出来るのだろうか?と考えていた時だ。
ドアの外で誰かが話し合う声が聞こえたかと思えば、ドアのロックが解除され1人の男が室内に入ってきた。
「パウエルおじさん?」
父の職場の友人として紹介され、何度か会ったことのある人物がそこには立っていた。
セツナが名前を呼ぶとパウエルはぎこちなく微笑みながら片手を上げる。
「久しぶりだね、セツナ。しばらく会わない内にずいぶんとお転婆になったようだね。##NAME2##博士も驚いていたよ」
「・・・何をしにここに来たのですか?父さんは私が洗脳されてるって言っていたのでしょう?」
「あぁそうだ。セツナ、私は君を助けたい」
あくまでもセツナがバンブルビーの被害者であるかのような口ぶりで語られた言葉に、セツナはそんな事は無いと言うかのように首を振るとパウエルに対して咎めるかのような声で反論する。
「私は洗脳なんてされてない!!・・・私からしてみれば皆の方が可笑しい。どうしてシャッターの言い分を素直に信じられるのですか?彼女達が本当の事を言っているっていう証拠がどこにあるんですか?もしかしたら、バンブルビーの方が正しくて、シャッターの方が間違った方に居るかもしれないのに」
記憶を失っているからなのか解らないが、バンブルビーがチャーリーやセツナに危害を加えることはなかった。
反乱軍に所属している、それを聞いたときに真っ先に思ったのは嘘だ、という考えだ。
あのイタズラ蜂がなんとなく穏やかではない事に巻き込まれているのは立体映像を見たときから解っていたのだが、だからと言ってバンブルビーが誰かを傷つけることを喜んでするようには思えなかった。
「セツナ」
「・・・バンブルビーは今、どうしているんですか?酷い目に遭っていませんよね?」
どうかそうであって欲しい、そう願いながらセツナはパウエルを見ると彼は辛そうに顔を歪めながらそっと視線を逸らす。
「嘘ですよね?」
「残念ながらB-127は現在、取り調べ中だ」
取り調べ、その言葉を聞いてセツナの脳裏に浮かぶのは愉しげに嗤うシャッターの顔だ。
何度か父と接触し、自分は洗脳などされてはいないと必死に訴えたのだが、父はその言葉に耳を傾けることはしてくれなかった。
挙げ句の果てには側に居た軍人達に対し、セツナをどこか空いている部屋に閉じ込めておくように命令を下したのだ。
「父さんッ!!」
「今は辛くともいずれは楽になれる。それまでの我慢だ」
セツナの頬をそっと撫でた父は背を向けると、どこかに向かって去って行く。
半ば強引に押し込められた部屋の入口には厳つい軍人が立っており、その手に握られている銃が本物である事に気づいたセツナには抵抗を続けることなど出来なかった。
窓一つない部屋にあるのは椅子一脚のみで、それに座りながらセツナはどうやってここから逃げられるか考えるが、武装した軍人相手に自分1人ではここから逃げることが不可能だと悟ると膝の上で手を握りしめる。
「(チャーリーとメモはきっと大丈夫)」
人間である2人、ましては相手が子どもともなれば父や軍人達が危害を加えるとは思えなかった。
問題はバンブルビーだ。
人間ではない存在に対して人間が何を行うのか等解りきっている。
ましてやバンブルビーが反乱軍の一員だと解った今、軍人達がバンブルビーに対する心象は最低最悪だ。
「なんとかして助けないと」
バンブルビーと同じ施設に閉じ込められている自分しか動ける人間は居ないのだ、そう判断したセツナは限られた条件下で一体何が出来るのだろうか?と考えていた時だ。
ドアの外で誰かが話し合う声が聞こえたかと思えば、ドアのロックが解除され1人の男が室内に入ってきた。
「パウエルおじさん?」
父の職場の友人として紹介され、何度か会ったことのある人物がそこには立っていた。
セツナが名前を呼ぶとパウエルはぎこちなく微笑みながら片手を上げる。
「久しぶりだね、セツナ。しばらく会わない内にずいぶんとお転婆になったようだね。##NAME2##博士も驚いていたよ」
「・・・何をしにここに来たのですか?父さんは私が洗脳されてるって言っていたのでしょう?」
「あぁそうだ。セツナ、私は君を助けたい」
あくまでもセツナがバンブルビーの被害者であるかのような口ぶりで語られた言葉に、セツナはそんな事は無いと言うかのように首を振るとパウエルに対して咎めるかのような声で反論する。
「私は洗脳なんてされてない!!・・・私からしてみれば皆の方が可笑しい。どうしてシャッターの言い分を素直に信じられるのですか?彼女達が本当の事を言っているっていう証拠がどこにあるんですか?もしかしたら、バンブルビーの方が正しくて、シャッターの方が間違った方に居るかもしれないのに」
記憶を失っているからなのか解らないが、バンブルビーがチャーリーやセツナに危害を加えることはなかった。
反乱軍に所属している、それを聞いたときに真っ先に思ったのは嘘だ、という考えだ。
あのイタズラ蜂がなんとなく穏やかではない事に巻き込まれているのは立体映像を見たときから解っていたのだが、だからと言ってバンブルビーが誰かを傷つけることを喜んでするようには思えなかった。
「セツナ」
「・・・バンブルビーは今、どうしているんですか?酷い目に遭っていませんよね?」
どうかそうであって欲しい、そう願いながらセツナはパウエルを見ると彼は辛そうに顔を歪めながらそっと視線を逸らす。
「嘘ですよね?」
「残念ながらB-127は現在、取り調べ中だ」
取り調べ、その言葉を聞いてセツナの脳裏に浮かぶのは愉しげに嗤うシャッターの顔だ。