4話:支配者
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少しの間黙っていたチャーリーだったが、怪訝そうな顔をするとセツナの方へとチラチラ視線を向けてきた。
意味ありげなその視線にセツナは自分を指さすと、チャーリーは受話器を差し出してくる。
「セツナと話したいって」
「私と?」
「そう。名乗らないから解らないけど、声から解るのは女の人って事くらいかな。ちょっと声が変な感じだけど・・・」
差し出された受話器を受け取りながらセツナは嫌な予感を抱く。
何故自分に用があるのにチャーリーの家に電話を掛けてきたのだろうか?と。まるでここにセツナが居る事を解った上で相手が電話をしてきた事に薄ら寒さを感じながらも、受話器を耳に添えると声を出す。
「お電話変わりました。セツナです」
セツナが警戒した声で相手に向かい話しかけるが、電話の相手は何も言わない。
「あの?もしもし?聞こえてますか?」
聞こえていないのならばこのまま切ってしまおうか?そう思った時だ。
『勿論、聞こえているとも』
その声を聞いた瞬間、セツナの顔が強ばる。
「シャッター・・・」
強ばった声でその名を呼んだ瞬間、セツナの脳裏に浮かんだのは昨夜のやり取りだ。
彼女との会話はあまりにも危険すぎる。
今すぐ電話を切らなければ、そう思い行動しようとしたがセツナが行うことなど解っていると言うかのような声で電話の相手は先手を打ってきた。
『あぁ。この通話を終了するというのならば、私にも少し考えがある』
シャッターからの脅しにセツナは抗う事は出来ない。
ここで下手なことをしてしまえば確実にチャーリーに、ワトソン家が危険に晒されてしまうのだから。
悔しげな顔をして受話器を握りしめることしか出来ない。
「何故ここに電話を?」
『B-127のエネルゴン反応があったからだよ』
エネルゴン、その言葉の意味は解らないがシャッターが何らかの形でバンブルビーがここに隠れていると言うことを知ったことだけはセツナにも理解が出来た。
恐らく、家の中で色々と悪戯をしているときにバンブルビーが何かをし、その結果シャッターに居場所を知られてしまったのだ。
『セツナ。取引をしよう』
「・・・取引?」
明らかにシャッターの方が有利な状況に居るのだというのに、何故この状況で取引をするなどと言うのかセツナは解らない。
『今から我々はその場所へと向かう。大人しくB-127を引き渡すというのならば、昨夜の君の言動と態度はなかったことにしようではないか。あぁ・・・勿論君達の命を助けてやっても構わない』
悪い話ではないだろう?そう言うかのような口調でシャッターはセツナに提案してくる。
蠱惑な声に、甘い誘いに、セツナは一瞬乗ってしまいそうになるが、電話の相手がその約束を本当に守ってくれるのかという保証は何一つない。
シャッターという存在をセツナは電話越しでしか知らないが、少なくともバンブルビーとは絶対に違うと言うことだけは理解出来た。
「シャッター。貴方ならもう私の返答なんて解っているでしょう?」
セツナの性格を見抜いた上でその誘いに乗らないことも、受け入れないことも、全て解った上でシャッターが取引を持ちかけてきたことくらいセツナは理解している。
シャッターも恐らく断られる事を承知の上で、あえて提案してきたのだ。
「答えは「お断り!!」だよ!!!」
そう告げるのと同時にセツナは受話器を叩付けるようにして電話を終えた。
意味ありげなその視線にセツナは自分を指さすと、チャーリーは受話器を差し出してくる。
「セツナと話したいって」
「私と?」
「そう。名乗らないから解らないけど、声から解るのは女の人って事くらいかな。ちょっと声が変な感じだけど・・・」
差し出された受話器を受け取りながらセツナは嫌な予感を抱く。
何故自分に用があるのにチャーリーの家に電話を掛けてきたのだろうか?と。まるでここにセツナが居る事を解った上で相手が電話をしてきた事に薄ら寒さを感じながらも、受話器を耳に添えると声を出す。
「お電話変わりました。セツナです」
セツナが警戒した声で相手に向かい話しかけるが、電話の相手は何も言わない。
「あの?もしもし?聞こえてますか?」
聞こえていないのならばこのまま切ってしまおうか?そう思った時だ。
『勿論、聞こえているとも』
その声を聞いた瞬間、セツナの顔が強ばる。
「シャッター・・・」
強ばった声でその名を呼んだ瞬間、セツナの脳裏に浮かんだのは昨夜のやり取りだ。
彼女との会話はあまりにも危険すぎる。
今すぐ電話を切らなければ、そう思い行動しようとしたがセツナが行うことなど解っていると言うかのような声で電話の相手は先手を打ってきた。
『あぁ。この通話を終了するというのならば、私にも少し考えがある』
シャッターからの脅しにセツナは抗う事は出来ない。
ここで下手なことをしてしまえば確実にチャーリーに、ワトソン家が危険に晒されてしまうのだから。
悔しげな顔をして受話器を握りしめることしか出来ない。
「何故ここに電話を?」
『B-127のエネルゴン反応があったからだよ』
エネルゴン、その言葉の意味は解らないがシャッターが何らかの形でバンブルビーがここに隠れていると言うことを知ったことだけはセツナにも理解が出来た。
恐らく、家の中で色々と悪戯をしているときにバンブルビーが何かをし、その結果シャッターに居場所を知られてしまったのだ。
『セツナ。取引をしよう』
「・・・取引?」
明らかにシャッターの方が有利な状況に居るのだというのに、何故この状況で取引をするなどと言うのかセツナは解らない。
『今から我々はその場所へと向かう。大人しくB-127を引き渡すというのならば、昨夜の君の言動と態度はなかったことにしようではないか。あぁ・・・勿論君達の命を助けてやっても構わない』
悪い話ではないだろう?そう言うかのような口調でシャッターはセツナに提案してくる。
蠱惑な声に、甘い誘いに、セツナは一瞬乗ってしまいそうになるが、電話の相手がその約束を本当に守ってくれるのかという保証は何一つない。
シャッターという存在をセツナは電話越しでしか知らないが、少なくともバンブルビーとは絶対に違うと言うことだけは理解出来た。
「シャッター。貴方ならもう私の返答なんて解っているでしょう?」
セツナの性格を見抜いた上でその誘いに乗らないことも、受け入れないことも、全て解った上でシャッターが取引を持ちかけてきたことくらいセツナは理解している。
シャッターも恐らく断られる事を承知の上で、あえて提案してきたのだ。
「答えは「お断り!!」だよ!!!」
そう告げるのと同時にセツナは受話器を叩付けるようにして電話を終えた。