3話:復讐は蜜の味、脅しは恐怖の味
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少し調子に乗りやすいこのイタズラ蜂の為を思うのならば、復讐なんて事は駄目だとおしえなければならない。
それが正しい事だと解っていながらもセツナはバンブルビーを止める言葉をな一つとして見つけられなかった。
むしろチャーリーのために復讐をしようとしているこの可愛い愛車を心から褒めてあげたくなってしまう気持ちを止められない。
「ビー・・・」
可愛いイタズラ蜂の名を呼ぶ。
なけなしの良心が必死に思い止まれと訴えてくるが、その訴えをセツナは気づかぬふりをする。
「やりすぎないようにしてね?」
苦笑交じりにセツナが告げればバンブルビーはラジオから『限界なんて解ってる』という歌を流す。
「メモ。もしもバンブルビーが暴走したらチャーリーと一緒に止めてね?」
「解った。任せとけ!!」
「ビーはこの辺だと目立つから、絶対に誰かに見つからないように気をつけてよ?」
この辺で黄色のビークルに乗っているのはチャーリーくらいなものだ。
そして今日、この車の所有者が誰なのかということをティナは知ったため、もしもティナへの復讐をしたときにバンブルビーを見られれば、咎は全て所有者であるチャーリーへと向けられる。
「まぁティナの性格上、復讐なんてされたら間違い無く証拠もないのにチャーリーの名前を挙げるだろうね」
チャーリーが犯人ならば良し、仮に違ったとしてもチャーリーへの嫌がらせをした事により溜飲を下げるだろうなとセツナは思いながら告げる。
「謂れのない言いがかりをしても絶対に謝るタイプじゃないよなぁ」
遠くを見るかのような眼差しでメモは呟く。
彼の脳裏に浮かぶのは血相を変えてチャーリーに対して文句を言っているティナの姿で、きっとその時には友人達の連れてきてキャンキャンと耳障りな声で騒ぐのだろうなぁと言いたげな顔をしていた。
その意見に対してセツナは心から同意すると謂うかのように頷くと、カーラジオへと真剣な声で話しかける。
「うん。ビー、そういう訳だから絶対に見つからないようにね?」
『”見つからないように””僕が君を守るよ”』
セツナの指摘にバンブルビーは任せてくれというかのように音楽を流して応える。
この子がチャーリーの来るまで本当に良かった、この子が居てくれたからチャーリーは父を喪った悲しみを少しだけ忘れられたのだから。
そう思いながらセツナはカーラジオを見つめる。
「私の分の復讐もよろしくね」
託すことしか出来ぬ愚かな我が身を悔いながらもセツナは微笑みながらそう告げれば、バンブルビーは「君は来ないの?」と言いたげな機械音を鳴らす。
「すっごく魅力的な計画だから参加したいのが本心だけど、ごめん・・・・今日はどうしても譲れない先約があるの」
許して欲しい、セツナは申し訳ない口調で言葉を返すとそっとハンドルに刻まれているロゴを指先で撫でる。
何かの顔のようなロゴ。
そのロゴを使っている会社は存在して居らず、セツナはもしかしてこれはバンブルビーにとって特別な意味を持つ印ではないだろうか?と考える。
「(それこそどの派閥に所属しているかを意味するみたいな)」
ロゴに触れていた指をそっとセツナは離す。
地球上にある全ての技術力を集めたとしても、意思を持つロボットなど作れない事くらいセツナとて知っている。
だからこそバンブルビーは地球ではないどこかから来た存在だ。
「(どうか、どうか・・・)」
この星にバンブルビーの敵が来ないことをセツナは願うことしか出来ない。
それが正しい事だと解っていながらもセツナはバンブルビーを止める言葉をな一つとして見つけられなかった。
むしろチャーリーのために復讐をしようとしているこの可愛い愛車を心から褒めてあげたくなってしまう気持ちを止められない。
「ビー・・・」
可愛いイタズラ蜂の名を呼ぶ。
なけなしの良心が必死に思い止まれと訴えてくるが、その訴えをセツナは気づかぬふりをする。
「やりすぎないようにしてね?」
苦笑交じりにセツナが告げればバンブルビーはラジオから『限界なんて解ってる』という歌を流す。
「メモ。もしもバンブルビーが暴走したらチャーリーと一緒に止めてね?」
「解った。任せとけ!!」
「ビーはこの辺だと目立つから、絶対に誰かに見つからないように気をつけてよ?」
この辺で黄色のビークルに乗っているのはチャーリーくらいなものだ。
そして今日、この車の所有者が誰なのかということをティナは知ったため、もしもティナへの復讐をしたときにバンブルビーを見られれば、咎は全て所有者であるチャーリーへと向けられる。
「まぁティナの性格上、復讐なんてされたら間違い無く証拠もないのにチャーリーの名前を挙げるだろうね」
チャーリーが犯人ならば良し、仮に違ったとしてもチャーリーへの嫌がらせをした事により溜飲を下げるだろうなとセツナは思いながら告げる。
「謂れのない言いがかりをしても絶対に謝るタイプじゃないよなぁ」
遠くを見るかのような眼差しでメモは呟く。
彼の脳裏に浮かぶのは血相を変えてチャーリーに対して文句を言っているティナの姿で、きっとその時には友人達の連れてきてキャンキャンと耳障りな声で騒ぐのだろうなぁと言いたげな顔をしていた。
その意見に対してセツナは心から同意すると謂うかのように頷くと、カーラジオへと真剣な声で話しかける。
「うん。ビー、そういう訳だから絶対に見つからないようにね?」
『”見つからないように””僕が君を守るよ”』
セツナの指摘にバンブルビーは任せてくれというかのように音楽を流して応える。
この子がチャーリーの来るまで本当に良かった、この子が居てくれたからチャーリーは父を喪った悲しみを少しだけ忘れられたのだから。
そう思いながらセツナはカーラジオを見つめる。
「私の分の復讐もよろしくね」
託すことしか出来ぬ愚かな我が身を悔いながらもセツナは微笑みながらそう告げれば、バンブルビーは「君は来ないの?」と言いたげな機械音を鳴らす。
「すっごく魅力的な計画だから参加したいのが本心だけど、ごめん・・・・今日はどうしても譲れない先約があるの」
許して欲しい、セツナは申し訳ない口調で言葉を返すとそっとハンドルに刻まれているロゴを指先で撫でる。
何かの顔のようなロゴ。
そのロゴを使っている会社は存在して居らず、セツナはもしかしてこれはバンブルビーにとって特別な意味を持つ印ではないだろうか?と考える。
「(それこそどの派閥に所属しているかを意味するみたいな)」
ロゴに触れていた指をそっとセツナは離す。
地球上にある全ての技術力を集めたとしても、意思を持つロボットなど作れない事くらいセツナとて知っている。
だからこそバンブルビーは地球ではないどこかから来た存在だ。
「(どうか、どうか・・・)」
この星にバンブルビーの敵が来ないことをセツナは願うことしか出来ない。