1話:手に入れたのは不思議な車でした
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ロボットは先程と同じく部屋の隅に下がる。
けれど今度は物にぶつかることはせずに隅まで行くと膝を抱えて黙り込む。
青い目が怯えるかのようにチャーリーとセツナを交互に見ており、まるで2人が自分を傷つけるのかどうか確認しているかのようだ。
「・・・凄い」
感嘆した声でそう告げたチャーリーが一歩前に動くとロボットはビクッと大きく身体を震わせたため、チャーリーは敵意はないと言うかのように手を顔の位置まで上げる。
ソレを見たセツナも同じく自分も敵意はないと言うかのように手を上げた。
ロボットは2人をジッと見ていたが、不意にチャーリーの手にあるモノを見て怯えたような声を上げて微かに首を左右に振った。
「チャーリー!レンチ、レンチを隠して」
「あ、うん。オッケー」
後ろのポケットにレンチを乱暴に入れたチャーリーは再度手をかざせば、ロボットはチャーリーの手に武器が無いことを理解すると恐る恐るという様子で隅から出てくる。
「ねぇセツナ。こういう時ってさ、何を話せば良いと思う?やっぱり自己紹介とか必要だと思う?」
「わかんないよ。私だってロボットと会話するのとか初めてだし。そもそも、この子って話せるのかな?私達の言っている事は理解しているみたいな雰囲気はあるけど」
今までの流れからこのロボットがチャーリーとの会話に反応しているのをセツナは知っている。
だが肝心なのはこのロボットが人間の言葉を話せるのか?ということだと考えながらセツナが告げれば、ロボットは自分の喉元を押さえつけながら悲しそうに目を伏せてゆるく首を振った。
その動作を見たチャーリーとセツナは無言のまま顔を見合わせた。
「しゃべれないって事かな?」
「多分・・・」
再度ロボットへと視線を向けたチャーリーがいくつか問いかけをするが、ロボットはどうやら何も解っていないらしく困ったように頭のパーツをパタパタと動かして見たり、もしくはゆるく首を振ったりして答える。
「アンタ、名前は?」
呼ぶのに困る。
そう付け加えたチャーリーの言葉にロボットは困ったように目を伏せた。
少しの間そうしていたロボットだったが、ある事に気づいたと言うかのように顔を上げるとチャーリーを指で差す。
「あー・・・このTシャツ気に入った?」
こういう系統が好きなのか?と言うかのような顔をしてチャーリーが問いかけると、ロボットは違うというかのように首を振った後、再度チャーリーを指さす。
何度か同じ動作を繰り返すロボットを見ていたセツナはある事に気づくのと同時に声を出した。
「もしかして名前を知りたいの?」
セツナが告げた事は正解だったらしく、ロボットは大きく首を縦に動かす。
「私はチャーリー・ワトソン」
自分の名前を告げたチャーリーはセツナへと視線を向け、次はセツナが自己紹介しろと言うかのように促す。
「セツナ・##NAME2##」
名前を告げるとロボットは満足そうに頷いたのだが、すぐさま悲しそうに目を伏せると機械音を鳴らす。
けれど今度は物にぶつかることはせずに隅まで行くと膝を抱えて黙り込む。
青い目が怯えるかのようにチャーリーとセツナを交互に見ており、まるで2人が自分を傷つけるのかどうか確認しているかのようだ。
「・・・凄い」
感嘆した声でそう告げたチャーリーが一歩前に動くとロボットはビクッと大きく身体を震わせたため、チャーリーは敵意はないと言うかのように手を顔の位置まで上げる。
ソレを見たセツナも同じく自分も敵意はないと言うかのように手を上げた。
ロボットは2人をジッと見ていたが、不意にチャーリーの手にあるモノを見て怯えたような声を上げて微かに首を左右に振った。
「チャーリー!レンチ、レンチを隠して」
「あ、うん。オッケー」
後ろのポケットにレンチを乱暴に入れたチャーリーは再度手をかざせば、ロボットはチャーリーの手に武器が無いことを理解すると恐る恐るという様子で隅から出てくる。
「ねぇセツナ。こういう時ってさ、何を話せば良いと思う?やっぱり自己紹介とか必要だと思う?」
「わかんないよ。私だってロボットと会話するのとか初めてだし。そもそも、この子って話せるのかな?私達の言っている事は理解しているみたいな雰囲気はあるけど」
今までの流れからこのロボットがチャーリーとの会話に反応しているのをセツナは知っている。
だが肝心なのはこのロボットが人間の言葉を話せるのか?ということだと考えながらセツナが告げれば、ロボットは自分の喉元を押さえつけながら悲しそうに目を伏せてゆるく首を振った。
その動作を見たチャーリーとセツナは無言のまま顔を見合わせた。
「しゃべれないって事かな?」
「多分・・・」
再度ロボットへと視線を向けたチャーリーがいくつか問いかけをするが、ロボットはどうやら何も解っていないらしく困ったように頭のパーツをパタパタと動かして見たり、もしくはゆるく首を振ったりして答える。
「アンタ、名前は?」
呼ぶのに困る。
そう付け加えたチャーリーの言葉にロボットは困ったように目を伏せた。
少しの間そうしていたロボットだったが、ある事に気づいたと言うかのように顔を上げるとチャーリーを指で差す。
「あー・・・このTシャツ気に入った?」
こういう系統が好きなのか?と言うかのような顔をしてチャーリーが問いかけると、ロボットは違うというかのように首を振った後、再度チャーリーを指さす。
何度か同じ動作を繰り返すロボットを見ていたセツナはある事に気づくのと同時に声を出した。
「もしかして名前を知りたいの?」
セツナが告げた事は正解だったらしく、ロボットは大きく首を縦に動かす。
「私はチャーリー・ワトソン」
自分の名前を告げたチャーリーはセツナへと視線を向け、次はセツナが自己紹介しろと言うかのように促す。
「セツナ・##NAME2##」
名前を告げるとロボットは満足そうに頷いたのだが、すぐさま悲しそうに目を伏せると機械音を鳴らす。