1話:手に入れたのは不思議な車でした
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チャーリーの誕生日プレゼントを持って彼女の家に向かったセツナを待っていたのは、今日の主役であるチャーリーであった。
玄関前に立っているチャーリーの顔は追い詰められているかのような切羽詰まったものであることに気づいたセツナは、そっと彼女の両頬を手で覆うとチャーリーはゆっくりと息を吐き出す。
何度か深呼吸を繰り返した後、チャーリーはいつもの彼女へと戻る。
「セツナ。協力して欲しい」
「何をしたらいいの?」
「・・・私、あのビークルが欲しい」
「ビークルって昨日見たアレ?」
「そう。あのビークルをハンクおじさんから譲り受けたいの。だから説得するのに協力して欲しいの」
セツナは正直な気持ち、あのビークルは直る可能性が低いだろうと判断していた。
けれどそれを口にすることは出来ない。
それを酷く不安定なこの幼なじみにソレを伝えてしまえば、きっとチャーリーの心は壊れてしまうと思ったからだ。
「解った。協力するよ」
「良いの?」
「うん。ただ、私に出来る事なんて限られてるけど、それでも良いのなら私はチャーリーのために協力を惜しまない」
「ッ・・・・!!ありがとうッ!!!!」
感極まったチャーリーが抱きついてくる。
その身体を抱きしめ返した時、肩から提げていた鞄が揺れた事でここに来た目的を思い出したセツナは、チャーリーの背を軽く叩いて彼女とのハグを止める。
「ハンクおじさんの店に行く前にコレを受け取ってよ」
鞄の中からチャーリーへの誕生日プレゼントを取り出したセツナはソレを彼女に渡す。
「ありがとう!ねぇ、開けても良い?」
「勿論ッ!」
ラッピングを解いたチャーリーは中に入っていたモノを見て驚いたように目を開く。
セツナがプレゼントに選んだのは最近発売されたスミスのカセットテープだ。他にもチャーリーが好みそうなカセットテープがある。
「嘘ッ!?コレ・・・本当に良いの?」
「勿論だよ!!」
感激した、と言うかのように顔を輝かせたチャーリーは再度セツナに抱きつくと、肩口に顔を埋めてグリグリと額を押しつけてきた。
幼子のようなチャーリーの行動にセツナは笑みを浮かべながら、大切な幼なじみを抱きしめる。
「18歳の誕生日おめでとう、チャーリー」
「ありがとう」
「私の時も期待してるよ?」
「任せてよ!びっくりしちゃうくらい素敵なプレゼントを渡すわ!!!」
肩口から顔を上げたチャーリーはニッと不敵に笑う。
きっとチャーリーならば今言ったとおりのことをしてくれるだろうなぁ、とセツナは思うとこれからくる自分の誕生日が今から待ち遠しくなる。
「・・・それじゃそろそろ行きましょうか」
大切な幼なじみが目的の車を手に入れる為、その為に自分にできることをやってやると強く思いながらセツナは告げた。
玄関前に立っているチャーリーの顔は追い詰められているかのような切羽詰まったものであることに気づいたセツナは、そっと彼女の両頬を手で覆うとチャーリーはゆっくりと息を吐き出す。
何度か深呼吸を繰り返した後、チャーリーはいつもの彼女へと戻る。
「セツナ。協力して欲しい」
「何をしたらいいの?」
「・・・私、あのビークルが欲しい」
「ビークルって昨日見たアレ?」
「そう。あのビークルをハンクおじさんから譲り受けたいの。だから説得するのに協力して欲しいの」
セツナは正直な気持ち、あのビークルは直る可能性が低いだろうと判断していた。
けれどそれを口にすることは出来ない。
それを酷く不安定なこの幼なじみにソレを伝えてしまえば、きっとチャーリーの心は壊れてしまうと思ったからだ。
「解った。協力するよ」
「良いの?」
「うん。ただ、私に出来る事なんて限られてるけど、それでも良いのなら私はチャーリーのために協力を惜しまない」
「ッ・・・・!!ありがとうッ!!!!」
感極まったチャーリーが抱きついてくる。
その身体を抱きしめ返した時、肩から提げていた鞄が揺れた事でここに来た目的を思い出したセツナは、チャーリーの背を軽く叩いて彼女とのハグを止める。
「ハンクおじさんの店に行く前にコレを受け取ってよ」
鞄の中からチャーリーへの誕生日プレゼントを取り出したセツナはソレを彼女に渡す。
「ありがとう!ねぇ、開けても良い?」
「勿論ッ!」
ラッピングを解いたチャーリーは中に入っていたモノを見て驚いたように目を開く。
セツナがプレゼントに選んだのは最近発売されたスミスのカセットテープだ。他にもチャーリーが好みそうなカセットテープがある。
「嘘ッ!?コレ・・・本当に良いの?」
「勿論だよ!!」
感激した、と言うかのように顔を輝かせたチャーリーは再度セツナに抱きつくと、肩口に顔を埋めてグリグリと額を押しつけてきた。
幼子のようなチャーリーの行動にセツナは笑みを浮かべながら、大切な幼なじみを抱きしめる。
「18歳の誕生日おめでとう、チャーリー」
「ありがとう」
「私の時も期待してるよ?」
「任せてよ!びっくりしちゃうくらい素敵なプレゼントを渡すわ!!!」
肩口から顔を上げたチャーリーはニッと不敵に笑う。
きっとチャーリーならば今言ったとおりのことをしてくれるだろうなぁ、とセツナは思うとこれからくる自分の誕生日が今から待ち遠しくなる。
「・・・それじゃそろそろ行きましょうか」
大切な幼なじみが目的の車を手に入れる為、その為に自分にできることをやってやると強く思いながらセツナは告げた。